注意!
本記事は登場エピソード「ルナツー潜入作戦」のネタバレを含んでおります。
なんでもかんでも概要さえ書けばウケると思いおって…!
階級は提督。
3巻25話冒頭で提督が率いる戦艦がサンダーボルト宙域へと向かう場面があるが、この時点で名前は不明だった。(顔は後述の16巻でのボーマン提督とほぼ同じ)
16巻時点で地球連邦軍ルナツー基地の総指揮を執っているのだが、アナハイム・エレクトロニクスから新型モビルスーツが次々と送られて来る為に平時は殆どの時間を基地の視察に回さざるを得なくなっている。
新型モビルスーツ視察の際に、見かけに騙されることなく、仕様書をきちんと読んだ上で指摘している辺り、少なくとも有能な人物である事が分かる。
ダリル・ローレンツが侵入した際には位置的に最前線となる小型連絡艇に居たが、部下達の制止を振り切り、そこに留まって指揮を執り続けた結果、彼自身の生還に繋がっている。なお、この戦闘で艦隊が甚大な被害を受けており、もし戦艦に戻っていたら提督も宇宙の藻屑となっていたかもしれない。
ニュータイプの危険性を認知しており、ダリルがニュータイプ専用MAブラウ・ブロを動かせる(=ニュータイプである)事が判明した際には即座にルナツー全域での無制限武器使用許可を発令。通常はジムに必要最低限の軽装備を持たせる程度しか武力行使出来ないEランクだが、最高ランクとなるこの発令は一年戦争等々の非常事態でなければまず起こり得ない。
後のエピソード「マイトレーヤ作戦」の会議シーンでも登場。どうやら更迭は免れたようだ。
パーフェクト・ガンダムの脅威を直視した立場故に、他の会議出席者にその危険性を忠告した。この会議でルナツー艦隊の被害は約2割だった事も判明している。
メタ発言
彼の特徴といえば、読者諸氏の代弁とも取れるシーンだろう。
基地視察でまず提督の目についたのは新型MSのうちの1機「ブルG」。本機の正体はガンキャノンⅡ改良型の頭をガンダムタイプの物に取り換えただけの見掛け倒しであった。
「何でもかんでもガンダムの冠さえ付けりゃあ売れると思いおって……!」
その後、ブルGはサム・シェパード中尉が搭乗してガンダムの皮を被ったサイコ・ザクマークⅡと戦う事になるが、3人がかりの巧みな連携攻撃で撃墜の一歩手前まで追い詰めている。機体性能の差だけで優劣は決まらず、最終的にはパイロットの技量次第である事が分かる。ルナツー半壊を伴う戦闘後は軽傷で済んでおり、シェパード中尉も生還している。
なお、同行する部下が次のモビルスーツ名「ロッソ・ガンダム」「ガンマ・ガンダム(※)」「ガンダム・翔」等々を読み上げると...
「ふざけおって!ガンダムに神通力があるとでも思っとるのか!?オカルト信者共め!」
と顔を真っ赤にして怒っていた。
※時系列的には約5~6年後となる『機動戦士Ζガンダム』で登場するMS「リック・ディアス」の開発段階の名称。本作においてもアナハイムが開発中であり、おそらくは同一のものと思われる。
余談
前述の通り、ルナツーでの戦闘は作戦上の都合で敵側もガンダムを繰り出し、公式への皮肉と言わんばかりの展開となっただけでなく、過去作のオマージュが形を変えて次々と出てきた。
- ダリル「翔べ!ガンダム!」
- ガンダムタイプは伊達じゃない(雑誌連載の煽り文)
- サム・シェパード「ジオンのMAは化け物か?」
- MAブラウ・ブロの運用方法と交戦相手(ブルG)の顔デザイン
- ライバル同士でモビルスーツの特徴(モノアイMSとガンダム)を交換
- ニュータイプ専用機を非ニュータイプパイロットが操縦する際にニュータイプを同乗させてフォロー(ルナツー戦闘終了後のオチ)
ふざけおって!関連タグに神通力があるとでも思っとるのか!?オカルト信者共め!
パーフェクトガンダム(サンダーボルト) パーフェクト・ガンダム
アナハイム・エレクトロニクス:ある意味バンダイの成れの果て
機動武闘伝Gガンダム:ガンダム乱発どころかほぼ全ての機体がガンダムタイプ