「押忍!」
演:聡太郎
概要
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の登場人物。ゲキチョッパーに変身する。
ジャンとは出会ってすぐにメンチカツの取り合いになり、デコトラで追い回すという衝撃的な登場を果たす。
激獣拳の中でも最も古い拳法の一つである、激獣ライノセラス拳の使い手。
登場時点では過激気は持っていなかったが(のちに習得)、七拳聖ですら修得できなかったゲキワザ「激気研鑽」を使用できる、かなりの天才である。変身前でも激気研鑽を行使でき、落ちてきた看板を丸型にくり抜いて妹の幸子(演:井端珠里)を救っている。
その反面、ゲキレンジャーの4人目のメンバーとして召集されたにもかかわらず、ゲキチェンジャーを壊す、勝手に休暇を取って遅刻してくる(その間にゴウが加わったため、結果的に5人目のメンバーとなった)、大事な操獣刀をそのバカンスの資金として無断で売ってしまう(結果的にこれが後々、激獣拳と臨獣拳の両陣営による操獣刀争奪戦そして「激臨の大乱」の再来へと繋がる遠因となってしまった)とかなりズボラな性格で、「嬉し泣き以外の女性の涙はこの世から無くしたい」と語る程の女好き。
そんな性格が仇となり、当初は他のゲキレンジャーメンバー達から「こんないい加減な奴と、一緒には戦えない」として(ジャンだけは「メンチカツを奪われた」という個人的な理由から)仲間として認められず、ゲキレンジャーのメンバー入りを拒否されてしまったが、戦いの中で自らの覚悟や信念、そして実力を見せつけたことで認められ、無事に仲間入りを果たす。
今は亡きブルーサ・イーに導かれた事があるらしく、獣源郷で耳にした「考えるな、感じろ」という教えは修行その34でピンチに陥ったケンの打開策となった。なお、修行をサボったのもこの教えに従い、感じたままに行動したが故。しかし、獣拳が好きだという思いは本物でラゲクとの戦いの最中に操獣刀に認められてサイダインの操縦を許された。
スクラッチ・マイスターズの職人である父・権太郎(演:石田太郎)とはよく喧嘩しているが、しっかり者の妹・幸子のことは非常に可愛がっている一方で最も頭が上がらない存在。
口癖は「押忍!」で、好物はメンチカツ。恐竜やのカレーも好きらしい。
母は幼い頃に他界したためか、クリスマスイブに母親を失ってクリスマスを嫌いになったノース共和国の親善大使の息子カール(演:イーサン・エイムス)に共感し、サイダイオーで母の彫像を作ってクリスマスを祝っている。
ちなみに、英語はできないらしく、いわゆるルー語式で話すのがやっと。
最終回ではスクラッチ・マイスターズの職人見習いとなっている。
余談
スーパー戦隊では非常に珍しいヒゲ面の戦士。しかし聡太郎氏はゲキレンジャー最年少だったりする。
聡太郎氏は松濤館流空手の有段者であり、空手がモチーフである激獣ライノセラス拳のアクションに大いに生かされている。
ちなみに同氏は撮影中、サイブレードの刃の部分が勢い余って背中に刺さり、かなり痛かったと後年に語っている。
名前の由来は「必殺拳」。名前をゴウと合わせると「剛健」、ジャンと合わせると「じゃんけん」になる。
スーパー戦隊に限らず、追加戦士が初登場時に旧来のメンバーを仲間として認めなかったり、実力や戦いに対する意識の違い等の原因から、仲間入りして打ち解け合うまでに一悶着があるという展開はお約束といえるパターンだが、ケンのように旧来のメンバー側から認められずにメンバー入りを一度拒否されるという例はスーパー戦隊シリーズの中では初めてである(同樣のケースは後に、『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンゴールド/梅盛源太や『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイシルバー/伊狩鎧、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のドンドラゴクウ・ドントラボルト/桃谷ジロウがある)。
関連タグ
- ジャベル(仮面ライダーゴースト):中の人繋がり、後に劇中で好物だったメンチカツを食べていた。