ダークリンク
だーくりんく
概要
ダークリンクはゼルダの伝説シリーズでラスボスやボスなどとしてたびたび登場している、全身が黒くリンクと全く同じ姿形と戦闘能力を持つ、リンクの影から生まれた難敵である。
その容姿や設定や強さから敵キャラクターの中では比較的有名で人気が高い。
初出はディスクシステム『リンクの冒険』。名前は「シャドウリンク」(ハイラル百科より)。
大神殿最深部にて待ち受ける最後の試練(ラスボス)であり、リンクと全く同じ形と戦闘能力を持つリンクの影として立ちはだかる。外見も真っ黒なリンク。
その隙のない攻防の前に心をへし折られたプレイヤーも多いはず。
身体能力は基本的に本物のリンクよりも上のように描写されることが多い。
『神々のトライフォース&4つの剣』では本物のリンクには繰り出せない下突き(相手の真上にジャンプし、頭上から剣を突き下ろす技。リンクの冒険が初出)を繰り出してきたり、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではCPUレベルがかなり高めに設定されていたり、『時のオカリナ』では突きを繰り出した本物のリンクのマスターソードの上に軽々と飛び乗ったりする。
また、時のオカリナの描写では剣の上に乗られても本物のリンクが全くよろけていない点を鑑みるに、ダークリンクの体重はほとんど無いのではないかと推測される。
シリーズにおける出演
リンクの冒険
概要参照。プレイしたことのある人にとってはトラウマと感じるかも。
時のオカリナ
自分自身に打ち勝つのよ!!
攻撃力こそハート1/2個分と控えめだが、リンクと一定の間合いを保ち、マスターソードの攻撃に合わせて剣を振るうカウンター攻撃が主体でなかなか隙がない。
突き、ジャンプ斬りはカウンターされ、回転斬りはバク宙で完全に回避される。
初めは全身半透明だが徐々に濃くなり、比例して動きが激しくなるため、戦いが長引くとジリ貧になってしまう。
しかし、弱点はかなり多い。
“Z注目をしない”“盾を構えない”でダークリンクと肉薄(タテ斬り連打)しながら戦うのがコツ。
目に見えて攻撃が通るようになるため、マスターソードのみでも相当楽になる。突き攻撃が出ないのもミソ。
「タテ斬り→タテ斬り→ヨコ斬り」など、こちらの急な太刀筋の変化に対応できない事が多いので、意識して攻撃すると更に楽。
また、マスターソード以外の近接攻撃には対応できないため、メガトンハンマーやダイゴロン刀ならよりダメージを与えやすい。特に後者は突きも問題なく通るため非常に戦いやすい。
ディンの炎も有効で、接近して発動すれば必中となる。中ボス部屋の手前で、魔力ビン大2本が確定で出ることがヒントになっている。
総括するとスタルフォス戦などを経て、Z注目や盾の重要性が染み付いたリンク(プレイヤー)ほど苦戦しやすい、正にアンチキャラと言える。
ちなみにヘビーブーツを装備すると、ダークリンクの動きも重くなるため、(かなり難しいが)フックショットで動きを止められるようになる。どちらも水の神殿絡みのアイテムなので、この仕様を突いて攻略した方もいるのでは?
また、ハートの数(体力)もリンクと比例するため、ハート3つプレイならあっという間に倒せる。逆に多いとかなり時間がかかってしまう。
なお、ダークリンクとの決戦の場所は「木が一本だけ生えた水場」なのだが、後述の乱丸版リンクの冒険には「樫の木が一本だけ生えた沼地」が登場しておりよく似ていたりする。
神々のトライフォース&4つの剣
4つの剣をクリアすると神トラに現れる隠しダンジョン、「4つの剣の神殿」のボスとして登場。
名前はニセリンクで、緑・赤・青・紫の4体のニセリンクと連戦することになる。
神トラの剣術はもちろん、後半のニセリンクになるとGBA版で追加された大回転斬りや4つの剣でのみ使える下突きなど、特別な剣術も織り交ぜてくる強敵。
トワイライトプリンセス
敵キャラとしてではないが、精霊ラネールに見せられる創世神話の幻影(ムービー)内に登場
リンクの影というキャラクターが登場しているわけではなく、悪しき心を持った人間たちのイメージとしてダークリンクの姿が使われている。
因みに当シーンは、見る人によってはゼルダシリーズ史上最恐とも言われる程の強烈なホラーシーンであり、ナイフを持ちながらおかしな挙動をするイリヤや白目で苦しみ叫ぶリンクなどの描写が、
ホラー演出に耐性が無いプレイヤーの精神を蝕んで来るので要注意。
4つの剣+
ガノンが闇の鏡から召喚したリンクの分身として、シャドウリンクが登場。
鏡から無尽蔵に生み出されており、リンク達の行く先々にたくさん現れて邪魔をしてくる中ボスキャラ。
HPは行動によって変わっており、行動後に逃げるタイプはザコ敵であり、HPが4しかなく一発で倒せる。
中ボス系で倒すタイプは色が変化しない子分型はHPが12。色が変化する親玉型はHPが30もあって高め。
バトルモードのシャドウバトルでは、本物のリンクに代わりプレイヤーキャラクターとして使える。
神々のトライフォース2
シャドウリンクという名称で登場。今作は敵キャラとしてではなく、すれちがい通信で現れる他プレイヤーの分身として出現する。
カカリコ村のすれちがいじいさんに話しかけてすれちがい通信の設定を行った後、すれ違う度にハイラルの各地に出現。
フィールドにいるシャドウリンクに話しかけた後、専用のフィールドに移動しバトルすることになる。もちろん負けてもゲームオーバーにはならない。
またシャドウリンクの強さはすれ違ったプレイヤーの装備に依存する。
ゼルダ無双
黒の魔女シアがリンクの心の隙をついて生み出した存在として登場。
マスターソードを手にしたことで慢心していたリンクを誘き出し、無数のダークリンクを生み出させた。一転して窮地に降りいるリンクだが、仲間たちが救援に駆けつけたのを見て「自分の力など仲間との力の前にはちっぽけもの」と改めたことで弱さを乗り越える。これによりダークリンクはすべて消滅した。
アドベンチャーモードで戦うダークリンクには、攻撃を受けても怯まないという厄介な特性が付いた個体もおり非常に手強い。
DLCでリンクのコスチュームチェンジとしてプレイも可能。
トライフォース3銃士
シャドウリンクという名称で登場。
魔窟の最深部で戦う隠しボスとして、3体のシャドウリンクが同時に登場。
3体ともリンクが使う強化アイテムをランダムで所持しており、体力は個別になっている。
ちなみに、戦闘BGMはリンクの冒険におけるシャドウリンク戦のアレンジ。
ブレスオブザワイルド
マモノショップになりきり用の装備が売っている。魔物素材との交換で手に入る専用通貨が必要。
一式身に着けると夜だけ移動速度がかなり速くなり、モブキャラに近づくと怖がられる。
ただし強化ができないので戦闘には向かない。
なお、髪型が時のオカリナ仕様になっていることから単にブレスオブザワイルドのリンクのダーク版ではなく時のオカリナのダークリンクを意識しているようだ。
ティアーズオブザキングダム
今回もなりきり用の装備が登場。外見・性能ともにブレスオブザワイルドと同様。
魔人像での交換品になっており、地底に漂うポゥを一定数捧げると入手できる。また、一式揃えるには複数の魔人像を解放する必要がある。
夢をみる島(ニンテンドースイッチ版リメイク)
シャドウリンクという名前で登場。
「リンク【夢をみる島】」のamiiboを読み込むとダンペイからシャドウリンクの+チップがもらえ、パネルダンジョンでこれをセットした部屋に出現する。
他シリーズの例に漏れない強敵だが、回転斬りを繰り出した直後が隙だらけになるという弱点がある。
倒すと大量のルピーを落とす。
メディアミックス
リンクの冒険(乱丸)
ゲーム通りの役回りで登場。ただしラスボスではない。
リンクの悪い心が実体化した存在で、邪悪な顔つきに色違いの服を着ていることを覗けばリンクと同じ。しかも一方がダメージを受ければもう一方もダメージを受けるという厄介な特性がある(勝った方が相手を吸収して完全回復する)。
「お前の動きは読めている。なぜならオレは、お前なのだからな!」と言い放ちリンクを圧倒する。
更にはこれまでの冒険でリンクの仲間たちが死んだことを告げ「今のハイラルにはおいぼれとガキばかりだ。これでもまだ守る物があるのか!? まだお前をささえる物があるというのか!?」とトラウマを刺激しながら攻め立て「今のハイラルには征服者こそ必要なのだ!! トライフォースはオレがいただく」とリンクにトドメを刺そうとする。
しかしリンクの相棒のオウム・ワットが我が身を挺してリンクを庇う。
ワットから「オマエガ、ホントノリンクダ」と聞かされたリンクは奮起。老人たちが築き、子供たちが受け継ぐ未来……仲間たちが命を懸けて守り抜いたもの……そのために戦うと決意する。
すぐさま形勢は逆転し、邪悪なリンクは一刀両断にされる。それでも不死身のため死ななかった。しかし格付けは済んでおり、リンクから「消えろ!!」と怒鳴られたことで卑屈で臆病な表情のまま消え去った。
リンクの中にある悪い心……それは、仲間のいない今のハイラルを守る価値があるのかという疑問と、トライフォースの力を我が物にしようとする独占欲だったのかもしれない。
ダークリンクが発した台詞は要約すると「多くの犠牲を出してまでその役割を果たす意味があるのか?」というもの。これは夢をみる島のコンセプトとよく似ている。ちなみにダークリンクはSwitch版夢をみる島にて出演を果たしていたりする。
また乱丸版のダークリンクはまったく同じ動作のカウンター攻撃(ジャンプして斬りかかる)を仕掛けており、これは時のオカリナ(後述)にて逆輸入された(付け加えると時のオカリナから登場した「ジャンプ斬り」も乱丸版リンクの必殺技である)。
魔界からの逆襲
「ブラック・リンク」という名称で登場。
リンクの冒険の後日談。ガノンの怨念によってリンクとゼルダ姫は数百年前のハイラルへと飛ばされてしまい、ガノンに拉致されたゼルダ姫を助けるべく大神殿を目指す。
その道中、ガノンによってブラック・リンクが差し向けられる。相手を殺すことに徹する非情な戦闘マシンということでためらいが一切なく、技量もリンクの上を行っていた。しかもブラック・リンクはリンクの分身でもあるため、ダメージを与えればリンクにも苦痛が伝わってしまう。
これらのアドバンテージからリンクを圧倒していたが、リンクも対抗するべく心を鬼にし、ブラック・リンクに対する闘志のみを高める。
それを感じ取ったブラック・リンクは怯懦。その間隙を突いたリンクの一閃によって切り捨てられ消滅した。リンクは死を覚悟していたが、幸いにもダメージが伝播することはなかった。
この後、リンクはゼルダ姫に憑依したボルバと最後の一戦を演じる。
リンクの冒険(みなづき由宇)
みなづき由宇の漫画版では「ブラック・リンク」という名称で登場。ゲームと同じくラスボスを務める。リンクの悪い心を持った分身であり実力も互角。魔界からの逆襲の設定を用いているようだ。
外見はゲームとは異なり、リンクと同じ容姿で服の色が違うだけ。台詞は一切ないが余裕ぶってニヤリと笑うなど感情はあるようだ。
当初はリンクの攻撃を盾によって完璧に捌いて反撃し一気に優位に立つ。しかし何の迷いもなくリンクを殺そうとしたことから「相手を倒すために戦っている殺人マシンに過ぎない」と見抜かれる。
相手を殺すために戦うだけの偽物と、大切な人たちのために戦う本物。どちらが勝つかなど既に分かり切っていた。
ブラック・リンクは盾を破壊されたことでリンクの攻撃を捌けなくなり、最期は渾身の突きによって消滅した。
リンクの攻撃を完璧に捌くというのは時のオカリナにて描かれている。またこのゲームではリンクがダイゴロン刀を装備(両手持ちのため盾が持てない)すると、漫画版のように突き攻撃が通じるようになる。
リンクの冒険(未将崎雄)
未将崎雄の漫画版ではガノンの分身がリンクに化けた姿が登場しており、ダークリンクという呼称は使われていない。化けたと言っても似ているのは外見だけで、顔はカマキリを思わせ、大口を開けて人肉を喰らおうとしたり、両腕を触手のように伸ばしたりと完全な化け物である。
前作「ゼルダの伝説」でリンクに敗れたことで弱体化しており、人々を襲って復活のためにエネルギーを奪っていた。最終的にはリンクを喰らうことで復活と復讐を同時に為そうとする。
冒頭では魔族を率いて街を攻め滅ぼし、更には『白』の名を冠する古代の剣ホワイト・ソードを取り込むべくリンクの仲間たちを襲撃した。リンクの仲間たちは取り逃がしたが、ホワイト・ソードを吸収して暗黒の剣(ダークソード)に変貌させた。
このためリンクの仲間たちには「リンク」が偽物だと勘違いされて攻撃を仕掛けられてしまっている(すぐに本物だと理解してもらえた)。
ちなみに「ガノンから分離した一部が主要人物そっくりの姿で悪事を働いたため、本物が誤解を受ける」「ガノンの一部が白の名を冠する古代遺物を取り込み黒く染め上げる」というのはこのキャラで描かれている。
暗黒トライフォース伝承
リンクの冒険を元にストーリーを再編した小説作品。選択肢によって結末が変化する。
ラスボスとして登場。名称はブラック・リンク。体術も剣術もリンクを上回る他、憑依能力まで持つ。
正体は、闇を崇める一族に伝わる「邪のトライフォース」がリンクを吸い込んだことで変化した存在。リンクの命を糧にしており、リンクの負の感情が強ければ強いほど力も強くなる。
その実力は、ハイラル最強の剣士と呼ばれたダヌークでさえも「恐ろしい」と震わせるほど。
まさかのトライフォースが敵になるという驚愕の展開である。しかし自我は持っておらず、後述の黒幕によって操られる人形に過ぎない。
当初はリンクの血(が染み込んだハンカチ)で復活したガノンが黒幕と思われていたが、真の黒幕は王の側近である予言者ジハド老だった。
ジハドはゼルダ姫を眠らせ、それをガノンの仕業として国王に告げ、リンクを討伐に向かわせるように強く進言していた。そしてリンクがガノンへの怒りを強くして倒したところで邪のトライフォースに吸収させたのであった(ガノンも共犯であり、自分が倒されてもリンクに復讐できるならと捨て駒になることを受け入れていた。死に際にガスを吹き掛けてリンクの動きを封じ、そこをジハドに襲わせた)。
邪のトライフォースから脱出したリンクだが、既にハイラルも城もジハドの手に落ちていた。
リンクはダヌークから事情を聞き、ジハド率いるブラック・リンクに立ち向かうも実力差は歴然であり、どうやっても歯が立たなかった。
しかもブラック・リンクは眠ったままのゼルダ姫に憑依してしまう。リンクはどうするかを考え、フェアリーマジックによってゼルダ姫と対話をする。
「これはあなた自身。私を倒してもブラック・リンクは死なない。だから逃げて」と告げられる。
その瞬間、リンクはブラック・リンクを滅ぼす方法を悟る。それは自害することであった。
リンクは自らの剣で胸を貫いた後、最期の力でジハドを道連れにする。こうしてブラック・リンクとジハドは倒れたが、ゼルダ姫もまた眠りから覚めることはなかった。
インパは「リンクの死というつらい現実を知らないでいられるなら、このまま眠り続けるのが幸せなのかもしれない」と独り言ちるのだった。
しかし選択肢次第ではハッピーエンドにも分岐する。
リンクはジハドから邪力の杖(邪のトライフォースを操るアイテム)を奪い取ると、自分がトライフォースに封印された時の呪文を唱え返す。
それは極光を生み出し、ゼルダ姫からブラック・リンクを引き剥がして光に飲み込み、元の形へ……邪のトライフォースへと戻したのであった(リンク自身の闇=ブラック・リンクを封印したとのこと)。
直後に怒れるリンクによってジハドも討たれ、主を失った邪のトライフォースは先の呪文によって「勇気のトライフォース」へと生まれ変わりを果たしていた。
そしてその輝きは、ゼルダ姫を覚めぬ目覚めから解き放ったのだった。
直後、手詰まりとなった卑劣な老人はリンクによって討たれ、こうして光と闇の戦いは終幕を迎えたのだった。
ちなみに「ハイラル城を乗っ取ったラスボスがゼルダ姫に憑依する」というのはこのキャラで描かれ、「トライフォースに対象を封印する」というのはこのキャラで描かれている。
高長歩「魔性の影」
「この世界にはお前などにはかり知れない魔物がいるんだ」
「どうだ。手を組まないか?」
『ザ・レジェンドオブゼルダ パーフェクト ファン ブック』に掲載された読み切り。リンクの冒険を描いており、ダークリンクを倒して勇気のトライフォースを手にするまでの物語。
リンクが安置された勇気のトライフォースに近づくといきなり出現。最初は地面から腕の姿をした形態だったが、勇気のトライフォースを横取りするとリンクの姿を象り始める。そして右手の甲に勇気のトライフォースを宿す。
その正体はリンクの影。リンクが左手の甲に宿す力と知恵のトライフォースを奪い取ることで三つの黄金を揃え、それを利用してハイラルの征服を果たそうとする。
当初はリンクに手を組まないかと持ち掛けるが、拒否されたことで戦闘となる。
素早い動きでリンクの剣から逃れ、剣ビームと思われる技で寄せ付けず文字通り圧倒。ダメージを与えて一気に優位に立つ。
「ムダだ!!!」
「俺はお前と同じ力をもっている!!」
「死ね~~~~っ!!」
リンクにトドメを刺そうとするが、トライフォース同士が共鳴を起こしたことで怯んでしまう。破れかぶれに斬撃を見舞おうとするが、肉薄したリンクの剣に弾き飛ばされ、最期は一刀両断にされて消え去った。
「地面から腕の姿をした魔物が現れ、人の形を取ってリンクに襲い掛かる」
というのは後の作品で描かれている。
時のオカリナ(姫川明)
下巻のカカリコ村にて対決。
人の姿を取る魔物であり、リンクを狙って村に潜み、井戸の底から出現すると「自分自身にやられるがいい!」とリンクに襲い掛かる。最初はリンクを苦戦させるが、インパから「そいつは今のお前のコピーだ」とアドバイスをされたことで逆転される。そこで馬を生み出して騎馬戦を挑むも、エポナの助力を得たリンクには及ばず「自分自身を乗り越える」形で倒された。
動きはゲーム版準拠で、「剣の上に飛び乗る」といったアクションが描かれた。
…あとコイツが井戸の底から現れたせいで、ボンゴボンゴがボスキャラで唯一出番がなかった。ボンゴボンゴ涙目。
なお、「強敵がリンクと騎馬戦を行う」という展開はこの作品で描かれている。奇しくも姫川はこの作品のコミカライズを担当しており、リンクとある人物の騎馬戦を描くこととなった。
4つの剣+(姫川明)
敵側の主要キャラクターとして登場。ガノンが闇の鏡から生み出した「闇の世界のリンクの写し身」。
リンクの影のため光を忌み嫌い、リンクを敵視している。一方で「仲間」というものを欲しており、自分と最も近しい性格をしているとして紫(ヴィオ)を仲間に引き入れようとした。
風の魔人グフーの封印を確かめに行こうとしていたゼルダ姫と巫女たちを拉致すると、魔物の軍全を引き連れて「主役交代だ!」と歓喜の叫びをあげてハイラル城を陥落させた。
城の人間たちは闇の世界へと引き込み、呪縛によって光の世界には出て来れないように縛り付けた。
この際、リンクの父親も騙し討ちで闇の世界に転送させている。
リンクたちの行く先々で妨害工作を行い、4人のリンクを孤立させてから前述の通り紫を仲間に勧誘する。そして紫を緑と対決させ、本当に仲間になったのかを見極めようとした。
紫が緑を斬ったと思ったことで親友として扱うようになり、グフーの背後に潜むガノンの存在や、自身が闇の鏡から生まれたことを教えてしまう。
実はこれは紫の策略で、緑は当身をされただけで生きていた。
紫に鏡を壊されそうになったが小男の乱入によって騒動となり、シャドウリンクは騙されていたことを知る。紫を処刑しようとしたが、3人のリンク達によって阻止されてしまう。最後は4人のリンクが放ったフォーソードの力によって消滅した。
しかし、リンクたちがグフーと死闘を演じている最中、ガノンによって復活させられる。もう光のある場所には行きたくないと望むが、ガノンによって戦うことを強要される。
そこへ居合わせたゼルダ姫から「貴方もリンク、勇者の一人なのですよ」と声を掛けられ、少なからず心を揺さぶられる(ゼルダ姫に対しては前々から「囲っていたい」という想いを持っていた)。
だがゼルダ姫はガノンの手下である暗黒の雲に連れ去られ、シャドウリンクは一人取り残されることとなった。
リンクたちがグフーに苦戦する中、シャドウリンクは自らの手で闇の鏡を割ることでグフーの力の供給源を断ち、道連れにする形で消滅させた。「影はいつも後ろから追いかけるだけ。だから振り向いてもらいたかった」という想いを告げ、リンクたちから「仲間」として認められた。
光に憧れた影は影にあらず。最後はリンクの姿となって、光となり消えていった。
シャドウリンクが悪事を働いたのは、リンクたちに振り向いてもらいたかったという想いの裏返しだったのかもしれない。
エンディングでは、フォーソードを封印して一人に戻ったリンクの「影」がサムズアップしながら笑っているシーンが描かれている。
巻末のオマケ漫画では、光が嫌いなので外に出ず引きこもりとなっていたことが判明する。暇なので日記を書き始めたが、引きこもりなので描くことがなく、「カノジョ(ゼルダ姫)とデーマパークでデートする」など願望日記になってしまった。
容姿
殆どのダークリンクは真っ黒である。
時のオカリナでは完全に黒かったが、トワイライトプリンセス以降のデザインでは目が赤く銀髪にされることが多い。(おそらく、黒単色だとのっぺりして立体感が薄れるからか)
pixivでは褐色または色白の肌、装備にも色が付いて描かれることが多い。
ダークリンクは参戦していないが、リンクのカラーチェンジによりダークリンク風にできる。Xではトゥーンリンク、SPではこどもリンクにもダークリンク風にできる(こどもリンクデザインのダークリンクはスマブラSPで初にして唯一)。性能自体は基本的に1Pを初めとしたカラーリングと変わらない。
大乱闘スマッシュブラザーズDXでは時オカリンクを真っ黒にした姿がイベント戦のCOM専用キャラとして出現するほか、トワイライトプリンセスのダークリンクと同じ姿で大乱闘スマッシュブラザーズXにもリンクの黒カラーとして登場していたり、イベント戦でリンクと一対一で戦ったりもする。
スマブラSPのゼルダの勝ちあがり乱闘ではリンクのカラー変更として登場。登場する敵は主に何かを盗んだり、トライフォースを狙う者たちとなる。ダークリンクはリンクをコピー(模倣)した存在だが、上記のようにコミカライズ版ではトライフォースを狙っていた。