- 『パズルボブル3』のキャラクターについては、チンクル(パズルボブル3) を参照。
「チンクル〜 チンクル〜 クルリンパッ!」
概要
CV:大西健晴(ムジュラの仮面)/宮田浩徳(風のタクト、4つの剣+、ゼルダ無双)/倉島一幸(もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド、いろづきチンクルの恋のバルーントリップ)
初登場作品は『ムジュラの仮面』。
全身緑タイツを身に纏う自称妖精のおっさん(35歳)という設定で、良くも悪くもプレイヤーに強烈なインパクトを与えた。
キャラクターデザインは『F-ZERO』シリーズ、『スターフォックス』シリーズなどのデザイナー、今村孝矢。
各作品におけるチンクル
『ムジュラの仮面』
記念すべき初登場作品。
巨大な赤い風船を背負って宙に浮きながら地図を描いている。
遠距離武器で風船を割って撃ち落とすと妖精のついているリンクを羨ましがりつつ商売モードになり、ルピーを支払うことでその地のマップを購入することができる。
マップはかなり正確で、とても良い仕事をしており冒険になくてはならない存在と言える。
記事冒頭のセリフは彼曰く「妖精のおまじない」。
無論、彼は実際には普通の人間(タルミナ人)で、妖精の末裔などではない。
彼の父親である沼地のボートクルーズの店主は、いい年していつまでも妖精ゴッコをしている息子の事を苦々しく思っており、チンクルの写し絵を撮って父親に渡すと口止め料をくれる。
『ふしぎの木の実 時空の章』
『ムジュラ』同様風船で空を浮いており、割ると海図をくれる。
『風のタクト』
その変質者じみた恰好のせいでタウラ島の牢屋に囚われている。
助けるとお助けアイテム「チンクルシーバー」(WiiU版では「チンクルボトル」)、および彼の本拠地チンクル島を示す「チンクルのマップ」をくれる。チンクル島は彼の顔そのものの地形をしている。
さらに物語終盤ではトライフォースのかけらのマップの解読も承っており、物語を進めるにはイヤでも彼に解読料398ルピー×8を支払わなければいけない。
ちなみにチンクル島には彼とよく似た姿のアンクル、ナックル、デイビッドJr.がいる。前者二人はチンクルの弟で、デイビッドJr.は赤の他人。
『4つの剣+』
「ナビトラッカーズ」に一人プレイ時のライバルキャラとして登場。フルボイスで喋るチンクルは必見。
『ふしぎのぼうし』
アンクル、ナックル、デイビッドJr.が初登場。彼らとカケラをあわせする事でマジカルブーメランが入手できる。
『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』
スピンオフ作品『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』でまさかの主役に抜擢。
「ルピーを集めてルピじいに捧げれば、夢の楽園ルッピーランドに行ける」と告げられルピー集めに奔走する。…が、ルピーは彼にとって「生命そのもの」でもあるという過酷な環境である。
厳密にはプレイヤー(35歳無職独身)がルピじいの力でチンクルにされる(=タイツ姿)という設定。
同作でタイツを脱いだ姿が初公開となった。
なお、無職のイメージが強いチンクルだが、実は本作が初めて無職と明確に示された作品である。一応これまでの作品ではとりあえずなんらかの方法でルピーを稼いで(つまり働いて)おり、本作でもとりあえずダンジョンを探索してルピーを稼いでいるため「フリーランス」に近い。
同作はファンにも高評価で、その後も彼を主役としたゲームが登場している。
『いろづきチンクルの恋のバルーントリップ』
『ルッピーランド』の続編(扱いはパラレルワールド)である。
通販で怪しげな本を買ったところ本の世界へと吸い込まれてしまい、元の世界に帰るため、そしてモテモテになるためにカカシ、ブリキ、ライオンを仲間に連れて、黄色い道の先にあるお城を目指し冒険することになる。
前作はエンディングによっては彼女ができるが、本作では彼女候補が5人も登場し、しかもそのうち1人は本物のお姫様である。
プレゼント(≒ルピー)のおかげとは言え、なんとも羨ましい。しかもミツグ君から始まるものの、最終的には全員がちゃんとチンクル自身を好きになるという夢のような状況。
『ゼルダ無双』
これまたまさかのDLCキャラクターとして登場。
持前の風船を破裂させて攻撃したり、風船を利用して上空からのバクダン投下など豊富なアクションで一騎当千アクションに挑む。
そしてなにより、攻撃していようが走っていようが、果てにはただ突っ立っていようが、一挙一動全てを持ってプレイヤーの腹筋(または神経)に直接ダメージを与えてくる。
「チンクルらしさ」を思いっきり詰め込んで濃縮したような強烈なキャラクターとなっている。
しかし大型相手のウィークポイントスマッシュは風船を使って上空に飛び上がった後、かなり真面目で厳つい表情をしながらライダーキックを敵に向かってぶちかますという「チンクルさしさ」からとはかけ離れたものとなっている。これが35歳無職の本気なのだろうか…。
尚、チンクルは『ムジュラパック』としての配信となったが、「子供リンクは分かるが、なぜそこでチンクルを選んだ!」という意見が(賛否含めて)噴出しまくったのは言うまでもない。
スーパーアドバイザーの青沼氏ですら止めたというウワサも……。
『DX』と『SP』ではステージ「グレートベイ」にて登場(更にSPのみスピリットとしても登場)、『X』と『for』ではアシストフィギュアとして登場している。
『SP』でのスピリッツランクはACEで、バルーンファイトの主人公と妖精のビンで召喚可能。効果はねむり無効、このポケモンと同じと考えるとなんかスゴイ。
漫画版では
姫川明のコミカライズ版『4つの剣+』に登場する。
ストーリーには絡まず、登場すると必ずと言っていいほどリンクの邪魔になるor邪魔をするキャラとなっている。
余談
(特に海外での)不人気ぶり
スピンオフが制作されたことからもわかるようにチンクルは国内では愛されているが、海外では対照的に非常に不人気である。
欧米での『ゼルダ』シリーズは、シリアスかつ硬派なファンタジーアドベンチャーとして受け止められている。
実際には『ゼルダ』は伝統的にシュールなユーモアも多分に盛り込まれたシリーズなのだが、海外では一躍その名を轟かせた、シリーズ内でも硬派な『時のオカリナ』が神聖視された特別な存在であるという背景がある。
また「働かない大人」に対する欧米人の見方はとても厳しく、日本人が思う以上に冷たい視線が浴びせられる。
そんな中、いい年をした大人でありながら定職につかず、あまりに奇抜な外見とコミカルな性格を持ちキャラクターそのものが滑稽であるチンクルは欧米人の求める『ゼルダ』像に合っておらず、『ゼルダ』の世界観をぶち壊す存在だと本気で拒否感を示す人が多く、評判がすこぶる悪い。
「ゲームニュースサイトIGN」ではそういった声に応え「死ねチンクル!死ね死ねキャンペーン(Die,Tingle, Die! Die! Campaign)」が開催された。その際、「チンクルは死すべきか?」というアンケートに対し、100%の票が「死ね!」の項目にあつまった。ここまで突き抜けると、ある意味人気者だと言えなくもない気がするが…。
ともかく「愛すべき残念なおっさん」という日本での受け止めとはだいぶ異なり、真剣に登場作品中の汚点だとみなす人が多くなってしまっている。
こうした背景から『ルッピーランド』は、ヨーロッパでは一応発売されたものの売り上げはスタッフ曰く玉砕との評価で、北米ではそもそも未発売となっている。
エキストラ
本人そのものはゼルダ無双を最後に登場していないが、何かしらの要素や設定は以降の作品でも度々見られる。
- 『トワイライトプリンセス』では城下町のスタアゲーム屋の店主「スタアマン」がチンクルの服装で登場する(通称:リアルチンクル)。こちらは紛うことなきイケメンだが、金にうるさく腹黒い。
- 『スカイウォードソード』ではゼルダの部屋に彼のぬいぐるみが置いてある。
- 『ブレスオブザワイルド』『ティアーズオブザキングダム』では彼になりきる装備があり、装備すると夜間移動スピードが上がるほか、村人に近付くと警戒される。(←ココ重要)
- そのほか、同じく35歳で独身の「ボテンサ」という男がいる。彼のイベントをこなすことでレアアイテムである「サンドブーツ」「スノーブーツ」を奪い取・・・もとい、もらえる。
- チクルン島、アクルン島、ナクルン島、デイビ島、と彼および関係者4名の名前を捩った4島が登場する(これはチンクルに関係ないシリーズの有名キャラも同様。また同一世界の続編『ティアーズオブザキングダム』でも続投している)。
とびだせどうぶつの森
本作に於いて彼を模した被り物が出ており、その際の名称はずばり「チンクル」となっている。ただし入手手段が少し特殊で、ハッケミィの占いで運勢が下降した時にその下降を打ち消せるアイテムとして10000ベルで売ってくれる。
関連タグ
ピンクル(『ルッピーランド』でのチンクルの彼女) ワンクル(愛犬)
イオナ、フローレンス、アズサ、ライア、エメラ(『バルーントリップ』での彼女候補)
リンクル(名前が似てるだけの赤の他人)