このオレに謎を解けって言ったんだぜ……
生イキなガキだ 解いてやるさ
プロフィール
名前(年齢) | レオーネ・アバッキオ(21歳) |
---|---|
スタンド名 | ムーディー・ブルース |
生年月日 | 1980年3月25日 |
血液型 | A |
身長 | 188cm |
好きな映画 | 「スリング・ブレイド」 |
好きな音楽 | モンティ・ヴェルディ作「聖母マリアの夕べの祈り」 |
好きな食べ物 | 白ワイン(グレコ・デ・トゥーフォー)、ルッコラのサラダ、ピッツァ・マルガリータ |
嫌いなもの | なまいきそうなガキ、行列に並ぶこと |
ヒーロー | アイルトン・セナ(F1ドライバー) |
性格 | 彼の性格は矛盾に満ちている。元警官なので組織の幹部や出世は決してない事を自分では良く理解している。しかし自分を必要としてくれる任務には命をかけることもおしいとは思わない。 彼はこの社会で行く所がなく、堕ちに堕ちてギャングとなった。しかしアバッキオの心の底にあるのは、警官になったばかりの頃の「正義の心」なのだ。(ジャンプコミックス62巻より) |
概要
ブチャラティチームのメンバーの一人。年齢はチーム内で最年長の21歳。
もとよりギャングだったわけではなく、むしろギャングの天敵である警察官であった異色の経歴の持ち主である。
高校卒業後に警察官と成り、最初は正義感に溢れ、市井の人々を守りたいという純粋な情熱を持っていた。
ところが住民たちは恩知らずかつ無責任で、懸命に働く警官を罵倒するばかりで敬意を払うのは疎か気遣いすらしてくれない腐敗した街の現状や、賄賂が横行し犯罪が黙認されたり簡単に罪人が釈放されてしまい、どれだけ取り締まっても犯罪者が減らない警察を取り巻く不文律を見るうちに失望してしまい、次第に自分自身もチンピラから賄賂をもらって悪事を見逃すことにも平気な人間になってしまっていた。
しかしその汚職が原因で同僚の警官が自分を庇って殉職してしまい、自身の収賄も発覚し警察から追放されてしまう。
(なお、この時同僚を射殺したチンピラは恥知らずのパープルヘイズによれば、その後真夏なのに獄中で凍死したとのこと。恐らく下手人はコイツ。)
一生消えることの無い罪の十字架を背負ったことで身も心もやさぐれ、路頭をさまよった末にブチャラティと出会い、彼に勧誘されギャング組織・パッショーネの試験を受け、見事に合格・入団した。
そういった経緯もあって、なかなか人を信用しない性格の分からず屋であり、新入りのジョルノ・ジョバァーナに心を許すのもチームで最も遅かった。ただし、一度信頼した人物にはどこまでも、どんな状況でも着いて行く義理堅さも持っている。後述の行動を行う、少々反応に困る一面もあるものの、ジョルノを頭ごなしに否定しようとしている訳ではなく、味方の危ういスタンドが成り行きで使われてしまった際は、あくまで善意で忠告している。
というかメタ的なことを言えば、アバッキオが心を許すのが遅いのではなく他のメンバーがジョルノに心を許すのが早すぎるだけである。
まず、ジョルノとの実質的な最初の共闘となるズッケェロ戦で早速辛辣な態度を取っているが、知り合ってから長くとも1~2時間程度しか経っていないと思われる(ズッケェロが行動を起こしたのが10:05頃。ジョルノとの顔合わせが午前中であり、続くサーレー戦前にミスタが「もうとっくにお昼の時間を過ぎている」と言っていることから、戦闘に入るまで30~50分程度しか経過していない可能性もある)。
メンバーに加わって間もない新人が仕切り始めれば、上下関係に厳しいアバッキオでなくとも普通快くは思わないだろう。
その翌日にはフーゴも加えてポンペイでイルーゾォ戦を共にする。
更に翌日にはヴェネツィアへジョルノ達とは別行動で到着し、その後にブチャラティがボスを裏切ったのはジョルノ加入日からまだ2日目の朝。
ノトーリアス戦はその日の午前中。
飛行機の墜落後からサルディニアでの一件までは、後に登場するセッコの「ボスが3日前飛行機にノトーリアス・B・I・Gを送り込んだ」との台詞を信用するならば3日が空くので、どれほど長くとも最大5~6日間しか共にしていない。
割とフレンドリーな性格のミスタや、目の前で自分を助ける為に行動する度胸を目の当たりしたフーゴなど、各メンバーで印象の違いはあるだろうが、時間的な経過だけで見るならばアバッキオの対応が寧ろ正常である。
まぁだからといって新人イビりの一環で小○飲ませる理由にはならないが。
前述の通り、気に入らない新人に対しては小○を飲ませるとんでもないイビりをやり始めるので注意が必要だ!!
ただ高い枝に引っかかってしまったボールを取るのに苦心している少年たちを見かねて『……しょうがねぇなぁ。 ほれ、どいてな!』とボールを取ってあげる等、根は優しくいい人である。
自分自身の事を何の価値も無い最低のクズだと自嘲気味に扱っているが、本物の下衆ならば過去の過ちや出来事を気に病む筈も無く、根底にある警察官を志した当時の情熱と正義感は未だ失われてはいない。
テレビアニメ版
- 警官時代の回想シーンが原作よりも早い時系列で描かれており、警官をバッシングする市民や保釈される犯罪者の描写が追加されている他、原作では描写されなかったブチャラティとの出会いも描かれている。
- 4つの中から1つを選ぶと良くないことが起こるというミスタに対して、静かにケーキを1つ取って3つにしてあげるという、さり気ない優しさが見られた。
- 運転中に道案内が遅れたジョルノにブチ切れるフーゴに前座席を蹴って宥めるという、年長者としてなのか、面倒見の良い一面も見せた。組織としては先輩であるフーゴだが、アバッキオに注意されると物騒な事を呟きながらも怒りを抑えた。
ゲーム作品
PS2ゲーム「黄金の旋風」
プレイアブルキャラとして参戦。ムーディー・ブルースの能力は「本体の攻撃アクションを記録し、それを時間差で再現して攻撃する」という形で再現されている。システムとしては未来への遺産におけるタンデムアタックに近いが、スキが大きいので活用には工夫が必要。むしろ一部のキャラをハメられるワンツーパンチ、威力が高く強制ダウンを取れるヤクザキックなどアバッキオ本体の攻撃の方が使いやすくて強力であり、原作では殆ど披露することがなかった腕っぷしの強さを存分に体感する事ができる。
オールスターバトル(R)、アイズオブヘブン
ブチャラティチームの中では唯一のNPCで、サウンドテストモードの案内人を担当。
選ばれたBGMやボイスを、ムーディー・ブルースの能力で「再生(リプレイ)」する。
『アイズオブヘブン』では、当初はプレイアブルキャラになる予定だったが、ムーディー・ブルースの能力をバトルでどう反映させるかに苦慮し、その末に断念することになったという、泣くに泣けないお話がある。
ストーリーモードのEDの各部のその後を描いた写真では、5部の写真をよく見ると他のチームメンバー同様3Dモデルで描かれたアバッキオの姿が写っている。
そして『オールスターバトルR』の第5弾DLCで満を持して参戦。製作陣を悩ませたバトルスタイルはイルーゾォ戦で見せた自身に化けたムーディー・ブルースとの連携攻撃、そしてGHAはスクアーロ&ティッツァーノ戦前にミスタやナランチャと共にチンピラをボコったシーンの再現。スタンド能力を使わないまさかの必殺技に多くのファンの腹筋を崩壊させた。
彼の参戦で護衛チーム全員がプレイアブル化する形で勢揃いすることになった。
スタンド「ムーディー・ブルース」
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A(再生中に限る) / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
過去にその場所にいた者の行動をビデオのように再生(リプレイ)できる。
名前の元ネタは英国の、ビートルズと同じ時代から活動している最古のロックバンドのひとつ 『The Moody Blues』。
詳細は該当項目で。
作中で初めて「自身のスタンド能力を他人に教える事」の危険性を明確に口にしている。
担当声優
余談
イタリア語で「レオーネ」はライオン、「アバッキオ」は仔羊肉の意。
頭に卵の殻みたいなものが付いていることで有名。ジョルノのコロネといい5部キャラは変わった髪型が多い(まぁそれを言うならば、ジョジョ全般で奇抜な髪型のキャラは結構いる)。
原作者によると、アレは「ヘッドバンド兼帽子」らしい。どうやって被っているのかが非常に謎。
イタリアの警察機関は、国家レベルだけで4つ(連載当時は5つ)存在する。
- 内務省所属の国家警察(Polizia di Stato)
- 国防省所属のカラビニエリ
- 経済財務省所属の財務警察(Guardia di Finanza)
- 司法省所属の監獄警察(Corpo di polizia penitenziaria:日本の刑務官に相当)
- 農業食糧省所属の森林警察(Corpo forestale dello Stato。2016年にカラビニエリに編入される)
アバッキオがどの組織に属していたのかは不明であるが、市街地の治安維持が主だったことから、少なくとも監獄警察と森林警察は除外される。
関連イラスト
関連タグ
パッショーネ ブローノ・ブチャラティ ジョルノ・ジョバァーナ パンナコッタ・フーゴ
岸辺露伴:主人公との関係が基本的に険悪な前部の仲間キャラ。この他、自分の代わりにある人物が犠牲になる、ラスボスの正体を知った直後に殺されるという共通点もある。
伊黒小芭内:主人公を信用しない先輩繋がり。ただしこちらは最終的に主人公を認めてる可能性がある。