概要
正式名称は『株式会社壽屋』。
90年代まではガレージキットメーカーというイメージが強く、ガンダム(Bクラブのガレキ企画に協力)やエヴァンゲリオンや勇者シリーズなどのガレキを担当していたが、2000年代前半からプラキットの自社開発・販売を開始した。
フィギュア系もガレキのものから組み立て式のPVC製フィギュアとなり、のちに完成品としてのリリースとなった。過去にキャラクタードールの生産もしており、それが後に「キューポッシュ」の誕生へと繋がることとなった。現在ではキューポッシュの展開が停止しているため、このスタイルのフィギュアは空白状態(一応プラモ関連で補ってはいるが)となってしまっている。
それ以外にも90年代中盤からプラモのアップグレードパーツなどを開発・生産しており、それがプラスチック製の『M.S.G(モデリングサポートグッズ)』となり、自社企画である『フレームアームズ』へと繋がることとなる。
自社製品へのこだわり
コトブキヤはガレージキット時代から商品へのこだわりを持っている。ガレキをフル可動させるためにわざわざ自社ポリパーツを開発し、各関節をスムーズに可動できるようにしたり、上記の通りアニメ系アクションドール(頭部はPVC製)を開発したり、PVC製フィギュアを早い段階でリリースしたりするなど先見性のあるメーカーといえる(そういう点ではWAVEやボークスも似ているが)。
特にメカモノに関しては、
- 偏執的なまでのパーツ量による緻密なディテール(本来なら一体成型で済ませるのが殆どの直径1mmの装飾パーツを別パーツとして成形、もしくは塗装してしまう)
- 組み立てにくさ(初期は嵌め合わせがキツ過ぎて普通に組み立てただけでパーツが割れることが多かった)
- ヘタに扱えばケガをするほどの鋭いエッジ(ガンプラ等では対象年齢の関係上でケガ防止のため丸く整形されてたりする)
・・・などなど列挙するとキリがないほど造形に定評がある。現在でも同社製プラモの語り草にもなるほど。
比較的高めの年齢、かつある程度の模型技術がある層をターゲットとしているが故の方針と言える。
また、比較的ニッチなタイトルのものが多いために値段も高めなものが多い。
客層が広いため値段が抑えられ、模型技術があまりなくても組み立て易いよう配慮されているガンプラなどのバンダイプラモとは好対象といえる。
現在では組立済みインナーフレームを同梱、外装パーツをフレームに嵌め合わせる「フレームアームズシリーズ」、組み換えをメインとするブロック玩具の特性を取り入れた「ヘキサギアシリーズ」など、初心者やガンプラを組み慣れた人でも安心して組めるキットも登場している。
また美少女キャラクタープラスチック・キットの先駆者であり、『一撃殺虫!!ホイホイさん』から始まったプラキットは人気を博した。それをきっかけに完成品フィギュアやガレージキットのイメージが強かったジャンルにも手をつけている。
近年では、映像化さえしていないコミックメカや、往年の特撮メカなどマニアックなラインナップが増加している。
2015年夏には、元来コナミデジタルエンタテインメントが手がけていたシリーズ「武装神姫」をプラキットとして発売することが発表され、2019年1月(ただしリリース当時の神姫でなくソシャゲの神姫キャラではあるが)に第1弾が発売している。
主なラインナップ(プラキット)
ゲームメカ
アニメメカ
コミックメカ
特撮メカ
- サージェントタイプガンヘッド#507(ガンヘッド)
3頭身キャラクター
女性キャラクター
オリジナル
その他
- モデリングサポートグッズ(M.S.G.)・ウェポンユニットシリーズ(オリジナル武器セット)、ディテールアップパーツ、関節パーツ等
- キューポッシュ
スポーツ関係
コトブキヤは理由は不明だが、スポーツの分野にも一定の関わりを持っている。
関連タグにもある「同居人は屍です。」、『フィギュアパートナー』を締結した東京ヴェルディの井林章、更には箱根駅伝でさまざまなツイートや応援をする事もある。
そして、2016年には陸上部を設立した。まさか過ぎる程の超展開である。
詳細は、以下のプレスリリースを参照していただきたい。
余談
ネット等での略称として「武器屋」が用いられる。上記の通り、早い時期からアップグレードパーツを販売していたことも手伝い、こういった略称になったらしい。
関連タグ
同居人は屍です。 詳細は該当記事に譲るが、「フィギュアは弊社で」とtwitter上で発言している。
東京ヴェルディ 『フィギュアパートナー』という契約を締結。これは井林章選手が1ゴールを決めるとフィギュアが1体もらえるという物。
シャープ 「武器っぽい掃除機」をなぜか1/12スケールでキット化する企画が持ち上がったことがある。
稲田翔威 順天堂大学OB。あんこう踊りを踊った男であり、陸上部部員。