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マルベーニの編集履歴

2023-09-30 04:26:30 バージョン

マルベーニ

まるべーに

マルベーニとは『ゼノブレイド2』の登場人物(メイン画像右下の男)。

いかにも私がマルベーニだ

驚くのも無理はない。もっと老人を想像していたのだろう?

CV:諏訪部順一


概要

アルストの主要国の一つ「アーケディア法王庁」の現法王。

他の巨神獣由来の種族よりもずっと長命とされるアーケディア人の中においてもまだ青年と見紛う(それでも500歳超)ような顔立ちをしているのが特徴。


ブレイドを生み出すコアクリスタルを一括管理しているアーケディアのトップということもあってスペルビア帝国およびインヴィディア烈王国も無視できない発言力と影響力を持ち、ある事件から両国が緊張状態に入った際には間に立って平和的な調停を執り行った。


誠実かつ温和な人格者としても知られ、戦争被災難民の受け入れも行っている他、行き倒れかけていたルクスリア王国王子のジークを助けたこともあることから彼からは命の恩人として協力を取り付けている。


戦士でこそ無いもののブレイドドライバーとしての適正も有しており、かつてはミノチというブレイドを、現在ではファン・レ・ノルンというブレイドを補佐に付けている。


実は500年前に起こった「聖杯大戦」の当事者の一人で、そして彼こそ天の聖杯の一つメツの最初のドライバーである。


その頃は一介のアーケディア教徒であると同時にサルベージャーとして活動していたが、ある時何を思ったか世界樹へ登り、その内部から2つの十字架型のコアクリスタルを持ち帰る。そしてその一つからメツを同調顕現させて彼のドライバーとなり、彼の力を活用して武功を上げ、若くして法王庁の助祭枢機卿(カトリックで言う高位聖職者)にまで昇進した。しかし、間もなくメツは彼の元を離れてアルストを荒らし回るようになり、それを止めさせるべくもう一つのコアクリスタルをイーラ王国に提供、後にそのクリスタルからヒカリが生まれ、ヒカリとメツによる「聖杯大戦」が勃発したとされている。


現代においてはホムラ(ヒカリ)の覚醒に伴ってその動向を注視、インヴィディアでコールという名で働いていたミノチの伝で彼のことを知ったレックスらにジークやファンを使者として送り、その後レックスに直接会うと彼の決意を認めて世界樹到達のための協力を約束、その手がかりになる情報を提供した。


しかし、レックスからマルベーニのような能力が自分にもあるかと問われた時は、冷たい顔で「それはどうかな」と遠回しにそれを否定するように答えたり、レックスがシンに敗れたと聞いた時は「所詮は子供だったか」と吐き捨てるなど、善人とは思えない態度も垣間見せている。


この先はゼノブレイド2終盤のネタバレになっています。

























ネタバレ

マルベーニという男

そして、物語が進むに連れて彼の真の姿が浮き彫りになっていく。


上記の理知的で慈悲深い人格者としての側面は上辺のものに過ぎず、その本性は極めて冷酷かつ狡猾な策略家であり、やがて巨神獣として変化するブレイドの存在意義を認めずただの道具として利用し、さらに自分以外の他の人間(種族を問わず)を愚かで救い難い者達と見なしてその破滅を目論む狂気の男だということが判明する。


しかもそんな人間が蔓延る今のアルストに対しても絶望か否定に近い考えを持っており、自身のそういう思想が同調召喚時のメツの意識にも強い影響を与え、それが彼がアルストを滅ぼそうとするそもそもの要因になっている。

それと同時に自分の思想とは真逆の方向へ人々が変われば、それを支配する自分の存在意義が消えてしまうという恐怖心も抱えており、様々な手段を用いてアルストを裏から支配してきた。


これらの態度からマルベーニがレックスに近づいたのは、戦力としてヒカリを求めたことが窺え、マスタードライバーの力を隠していたのもレックスに余計な知恵を付けさせないためだろう(実際にレックスは意のままにならず障害となった)。

しかもマルベーニは天の聖杯の真の力の存在を察しているかのような態度を見せており、それも隠していたわけである。


彼がアルストに与えた影響

鎖国しているルクスリアには国の歴史の真実を盾に強引なコアチップの徴収を行い、そのせいでルクスリアの巨神獣ゲンブの内部環境は著しい寒冷化に見舞われたとされる。

また、彼がコアクリスタルを管理し続けたことにより巨神獣へと還るブレイドの命のサイクルさえも停滞し、それが巨神獣が減少する原因にもなっている。


後にシンが語ったところによれば、マルベーニはブレイドと共に生きる思想を持っていたイーラ国の権威を大きくなることを危惧していたという。更には自分で担ぎ出しておきながら天の聖杯の力を恐れ、残ったヒカリを葬り去らんと目論んでいた。

そこで聖杯大戦が終結するとアーケディアの軍を動かして難民状態だったイーラ軍の生き残りを虐殺。その結果、当時のシンのドライバーだったラウラは命を落とし、シンもまたこの件が原因で世界への憎悪を抱くようになったという(ファンも元々はラウラのブレイドだったカスミを奪ったものである)。

マルベーニの凶行は、アデルが去りヒカリが眠りについた後に行われたものだった。そのためヒカリもホムラもこの事実を知らなかった(ただしヒカリは、シンが豹変した理由について見当がついていたという)。


それ以降もヨシツネベンケイなどマンイーターへの迫害を続けたり、かつてラウラが助けた孤児のサタヒコをブレイドイーター技術の実験台にしたりとシン以外の現イーラの面々との因縁も根深く、彼等からは誰よりも敵視されている。


つまり本編における一連の騒動や悲劇の原因は、元を辿ればだいたいこいつのせいといっても過言ではなかったりする。


己が辿った結末

第8話にてデバイス・サーペントが消滅し、シンとメツが世界樹に近づいたのを察するとアーケディアの大軍と巨神獣を動かしてそれを阻止しようとする。


さらにファンのコアクリスタルの一部を自身に移植して得た能力と、天の聖杯のマスタードライバーとしての能力を利用してヒカリ越しにデバイス・セイレーンを使役し、イーラの戦艦型機動兵器マルサネスを攻撃させたが、レックスの能力によってヒカリの支配を解かれる。


思わぬ妨害に逆上したマルベーニは、スペルビア、インヴィディア、ルクスリアの巨神獣をも操り、イーラを標的に、世界全土を巻き込んだ最終戦争を強引に開始。


しかしそんな無茶苦茶が祟ったか、第9話ではレックス、ヒカリ、ハナの活躍で自分の能力を増幅していたシステムを停止させられ、直後にサタヒコ駆る変形したマルサネスの特攻によってアーケディア(巨神獣)を沈められ、法王庁は壊滅に追いやられる。


ここで死んだかと思いきや独り生き残っており、密かに世界樹の内部に侵入を果たす。

そしてレックスたちがシンと決着をつけたその時、多数のコアクリスタルを集めて生み出したと思しき不気味な生体装甲を纏った“神鎧マルベーニ”としての姿を現す(コアクリスタルの洗礼を行っていたのはこのためであり、有能なもの選別して取り込んでいた)。手始めにシンの元に駆けつけたヨシツネとベンケイのコアを喰らって抹殺すると今度はレックスらにも襲いかかった。


マルベーニ「アルストの世界を旅してきたのだろう? モルスの地を見てきたのだろう? 幾万の時を経ても人は何一つ変わっていない」

レックス「変わっていないのはあんただ。だから、変わろうとした人達が邪魔だった!」

マルベーニ「変わる必要などあるものか。変われば、全てが消える。私が消えてしまう! それに耐えられる者などいはしない!」


当初はレックスから敬語を使われていたが、数々の悪行と本性が露見した今では完全に敵として見なされていた。


レックス達との戦いに破れてもなお神鎧を介して世界樹と一体化を始め、なりふり構わず攻撃を行う。シンを庇いに入ったレックスとプネウマを戦闘不能に追い込み、トドメを刺そうとするが改心したシンによって止められ、赫怒の眼差しを向ける。


マルベーニ「イーラの死に損ないがっ」

シン「終わりにしよう。俺達の役目は次へと渡されたんだ、マルベーニ!!」

マルベーニ「役目だと! この私を、貴様程度の存在と同じ次元で語るなぁ!!」


シンに攻撃を加えるも絶対零度の前に無力化され、逆に無数の氷柱に貫かれたマルベーニは全身を凍結させられ、砕け散って消滅した。


マルベーニ「神よ……私こそ、あなたが望んだ存在であったはずだ! あなたの望み通り、私は生きた! 私は――私は――」


直後に力を使い果たしたシンも倒れ、かくして500年も続いた二人の妄執に終止符が打たれたのだった。


秘められた過去

彼の極端に歪んだ価値観は幼少期の経験に由来する。

詳しい経緯は不明だが、まだ幼い頃に母と共に盗賊に追われる事態に陥り、母は息子のマルベーニを守るため自ら囮となって彼を逃がすが、やがて母を探しに行ったマルベーニが見た物は変わり果てた母の亡骸とその近くで眠りこける盗賊達の姿で、沸き立つ憎悪と憤怒の赴くままに盗賊らをその場で殺害した。


成長後はアーケディア教徒として負傷兵の救助に当たっていたのだが、後に彼が目撃したのは、助けた兵士が民家に押し入り強盗殺人を行う様子だった。マルベーニは赤子を殺そうとしていた負傷兵の手を止めると、激情のまま殺害した。これらの経験から“この世界の人間には救う価値も存在する意味もない”という考えに囚われるようになる。そもそも世界樹に登ったのもこの世の創造主とされる神に会ってその真意を問い質すためであったが、神には会えず後に天の聖杯と呼ばれる2つのコアクリスタルを持ち帰ることしか出来なかった。


助祭枢機卿に出世すると同時にメツから「人間は誰もが唾棄すべき愚民。無駄なものは消えてしまえばいい。だからこそお前は至高の存在、神を求めた」と本音を指摘されたが、この時はそれを否定し、自分の意志から離れて暴れ始めたメツを止めようと考えていた(自分ではヒカリのドライバーになれなかったので、その役目はイーラ国に託した)。しかし聖杯大戦の中で次第にその歪みは肥大化していったようで、最終的にその思想は「神は世界の滅亡を望んでいる」「神に一番近づけた自分こそ神の代弁者」というさらに過激な領域にまで飛躍している。


聖杯大戦の最中においても表向きはアデルやヒカリらに協力してメツを倒すという姿勢を取りながら裏ではアーケディアの技術者と結託してブレイドイーター研究に手を出したり、盗賊を使って大量のコアクリスタルを収集するなど不穏な動きを見せており、そして大戦直後の枢機卿および前法王の急死(マルベーニによる暗殺の可能性が示唆されている)に伴い遂に自身が新たな法王としてアーケディアの頂点に立つこととなった。


アーケディアで難民受け入れを行ったのも、守られておきながら勝手なことばかり言う難民の姿を見て人の愚かさを再確認するためと言っていたが、一方で野盗に襲われて負傷していたジークとそれを助けようとしたサイカを打算抜きで救ったのは二人をかつての自身と母親に重ね合わせてのことだとされ、ジークはそんな彼の複雑な内面を見抜いていた。


誰かに助けられた身でありながら利己的な理由で非道を重ね、そして誰かの命を奪おうとしてその手を止められ、自らが生み出した復讐鬼によって終止符を打たれる。そんなマルベーニの末路は皮肉にも、彼自身が手に掛けた盗賊や負傷兵と何ら変わらないものだった。


氷に閉ざされて滅びゆく彼が最期に見たのは、他の誰でもない母親の幻影であった。


余談

プレイヤーの間での通称は「丸紅(まるべに)」

「マルベーニ聖下」の捩りから「丸紅製菓」と呼ばれることもあったり。


あの世界樹を碌な装備もなく体一つで登り切ったことからその身体能力は『ゼノブレイドクロス』の舞台である惑星ミラでも通用しそうだと言われ、さらに回想で見せた崖や壁をがんばりだけでよじ登っていく様は別のゲームあの英傑のようだと言われることも。


宗教団体の重鎮、友好そうに見えて実は腹黒い悪役、母親絡みの哀しい過去、そしてCVが諏訪部という設定から本作の十数年前に出た某有名RPGの第十作目に登場したあるキャラを連想するプレイヤーもいるとかいないとか。


また、上記の神鎧マルベーニは世界樹の床に穴を開けて登場する。そして殆どの敵モンスターは(レジストされることも多いが)ブローで吹き飛ばすことが可能つまり・・・

ストーリーボスでこれができるのは彼が唯一である為、しばしばネタにされる。ただし、これを行うとドロップ品が手に入らないので注意。


第四話「天の聖杯」の中盤に起こるクエスト「泥棒少年を追いかけて」では、盗賊たちに村を襲われ家族を殺された少年たちが登場する。彼らは復讐のためにブレイドを欲しており、レックスが持つコアクリスタルに目を付け奪い取ってしまう。追いかけっこの末に事情を知ったレックスたちは盗賊をやっつけたが、命までは取らずグーラ軍に引き渡して裁きを任せた。そして少年たちはレックスの紹介でゴルトムント在住のサルベージャーと引き合わされ、見習いとして雇われる運びとなった。

実現しなかった可能性を語ることに意味はないが、もしも母親を喪ったマルベーニをレックスのような存在が助けてくれていたら……また違ったアルストの未来が拓けたのかもしれない。


マルベーニは登場人物たちの人生を狂わせ、レックスは彼らの命こそ救えなかったが改心させるに至っている。そんな中でもマルベーニだけは決して考えを改めることはなかった。

レックスとマルベーニは「誰かを助ける人の優しさ」「誰かを傷つける人の醜さ」を知っていたが、レックスはマルベーニのようにはならず、マルベーニもまたレックスのようにはなれなかった。


後の「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」ではスピリッツで登場した。ボディはダークサムス


関連タグ

ゼノブレイドシリーズ ゼノブレイド2

メツ シン ファン・レ・ノルン

全ての元凶 偽善者 哀しき悪役

黄金の国イーラ


ラカンゼノギアスの登場人物。オマージュ元。


ガゼル法院:同じくゼノギアスの登場人物。こちらもオマージュ元。


セフィロスFF7の登場人物。人格者だったが「母」の存在から狂気に走った。スマブラにて共演。


シーモア=グアドFF10の登場人物。セフィロスと同じく、「母」がきっかけで狂気を抱くに至った、ある目的のためにヒロインの存在を求めていた等、マルベーニと共通点の多い人物。

台詞も一部マルベーニと類似点があり、中の人繋がりでもある。

多分みんな誰しもが思ったこと

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