プロフィール
生年月日 | 2019年4月5日 |
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欧字表記 | Mama Cocha |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | クロフネ |
母 | ブチコ |
母の父 | キングカメハメハ |
生産 | ノーザンファーム(北海道安平町) |
馬主 | 金子真人ホールディングス株式会社 |
管理調教師 | 池江泰寿(栗東) |
主戦騎手 | 松山弘平など |
1歳上の全姉は白毛のアイドルホースソダシ。但し、ソダシとは違いママコチャは鹿毛である。
父クロフネは芦毛と栗毛の毛色遺伝子を持つ芦毛馬、母ブチコは白毛と鹿毛の遺伝子を持つ白毛馬であり、ママコチャは両親から栗毛と鹿毛の遺伝子を受け継いだ結果、鹿毛になった(鹿毛と栗毛では鹿毛の方が顕性)。すなわち、この鹿毛の毛色は母父キングカメハメハ由来である。
また、メイケイエールは近親にあたる。そして、この馬も父、母、母父が共に金子真人ホールディングス株式会社所有の馬である。
馬名の由来はインカ神話の海の女神「ママ・コチャ」より。創造神ビラ・コチャの妻にして太陽神インティの母、そして全ての人類の母とされる。また海神という神格から、航海の安全や豊漁を願い船乗りや漁師に特に篤く信仰された女神である。
戦歴
2021年(2歳)
6月25日の新馬戦(阪神競馬場芝1400m)で福永祐一を背にデビューするが、8着に敗れた。
9月18日の未勝利戦(中京競馬場芝1600m)は岩田望来が騎乗し3着。
10月24日の未勝利戦(阪神競馬場芝1400m)は松山弘平を背に初勝利を挙げる。この時の2着は後にニュージーランドトロフィーを制するジャングロ。
続くファンタジーステークス(GⅢ)で藤岡佑介を迎え重賞に初挑戦するがウォーターナビレラの3着に敗れ、4戦1勝で2歳シーズンを終えた。
2022年(3歳)
2月5日のエルフィンステークス(リステッド・中京競馬場芝1600m)は岩田望来を背に2着。
6月19日の1勝クラス(阪神競馬場芝1400m)で松山弘平を背に2勝目を挙げると、続く2勝クラス豊栄特別(7月30日新潟競馬場芝1600m)も連勝。
そして9月18日の3勝クラス納屋橋ステークス(中京競馬場芝1600m)で単勝1.3倍の人気に応え、3連勝でオープン入りを果たした。
オープン入りによって、収得賞金上は10月16日の秋華賞にも出走できる状況だったが、距離適性等を鑑みて2000mの秋華賞には進まず、12月の牝馬ハンデGⅢであるターコイズステークス(中山競馬場芝1600m)を選択。1番人気に推されたがミスニューヨークの2連覇の中5着に敗れ、2022年を終えた。
2023年(4歳)
4月の阪神牝馬ステークスから始動も9着敗退。
ここまで姉ソダシの活躍もあり、マイル主体に走っていたがオープン入り後伸び悩んだことから、陣営は距離短縮を模索。5月の安土城ステークス(L・京都競馬場芝1400m)では、道中3~4番手から直線で抜け出し3馬身差の快勝。オープン入り後の初勝利を挙げた。
さらに距離を短縮して初重賞制覇を狙った北九州記念(小倉競馬場芝1200m)は、逃げたジャスパークローネを捉えきれず2着。しかし、収得賞金をプラスしスプリンターズステークスの出走枠圏内に飛び込んだ。
そして、10月1日の第57回スプリンターズステークス。
この年は前年王者ジャンダルムも、春の高松宮記念を制したファストフォースも既に引退して不在。悲願のGⅠ制覇を狙うメイケイエールにナムラクレア、復活を期す2年前の覇者ピクシーナイト、ベテランの高松宮記念馬ナランフレグ、ロケットスタートが武器のモズメイメイ、その他アグリ・ジャスパークローネ・テイエムスパーダ等の近走好調でこのレースに駒を進めてきた新鋭など、まったくの混戦模様だった。ママコチャはこの中で3番人気に推された。
初コンビの川田将雅を背に3枠6番からスタートしたママコチャは、複数の逃げ馬がつば競り合いを展開する中、その後ろでナムラクレア・メイケイエールと先行集団を形成。4角から仕掛け、直線の入り口でジャスパークローネを捉えて早めの先頭に立ち抜け出す。ナムラクレアやメイケイエールの追撃を封じ、勝利は目前……その時内から強襲を掛けて来たのは6番人気マッドクール。ほぼ並んで2頭がゴールしたが、ハナ差ママコチャが上回り、初GⅠ制覇。同日に引退が発表された姉ソダシとの全姉妹GⅠ勝利も達成し、まるでバトンを受け継いだかのような快挙が話題となった。