概要
生年月日 | 2019年3月2日 |
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英字表記 | Jean Gros |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
父 | モアザンレディ |
母 | グッバイストレンジャー |
母の父 | ブロードブラッシュ |
競走成績 | 2戦2勝(2021年10月2日時点) |
管理調教師 | 森秀行 (栗東) |
馬主 | 藤田晋 |
生産者 | Nursery Place&Partners |
日本調教の競走馬。
スプリントで連勝した後、マイル重賞のニュージーランドTで重賞初勝利となった。これがモアザンレディ産駒初の日本重賞勝ちとなった。
名前の由来は、藤田晋オーナーの所有馬の例に漏れずワインの銘柄である。
戦績
デビュー前
2019年3月2日、アメリカ合衆国はNursery Place&Partnersにてこの世に生を受けた。そのため、アメリカ生まれのジャングロはいわゆるマル外にあたる。
誕生後は現地のセールで、JRA栗東トレーニングセンターに厩舎を構える森秀行調教師が代理購入。
多忙などでセリの現地に行けない馬主は、求める馬の条件を懇意の調教師に提示してその条件に合った馬を代理購入してもらうことがある。
ジャングロと藤田オーナーもその一例である。
その後は日本に輸入され、検疫も無事に通過。予定通り栗東トレセンの森厩舎に入厩し、競走馬生の第一歩を踏み出した。
デビュー~2歳
ジャングロのデビュー戦は、2021年8月22日、小倉第4R2歳新馬戦(芝1200m)。武豊を鞍上に14頭中3番人気。
ゲートが開くと同時に先頭集団に取りついていくも、3着と敗れた。
その後は次走のみ浜中俊に乗り替わってダートに挑戦したものの、基本的に武豊を鞍上に芝のレースに挑み、8月29日の小倉6Rと10月24日の阪神6Rはともに2着。
11月13日、4戦目となる阪神3Rにて未勝利脱出を果たした。
未勝利脱出後の初戦は11月28日、1勝クラス戦ベゴニア賞(東京 芝1600m)。
武豊を鞍上に単勝オッズ12.7倍の6番人気であったが、中1週のレース間隔や関西から関東への輸送の疲れが出たのか6着と終わった。
オープン入り
ベゴニア賞の結果を見た陣営は、次走に距離短縮となる報知杯中京2歳ステークス(中京 芝1200m)を選択。単勝オッズ3.6倍の2番人気に推された。
ゲートが開くと同時にジャングロはハナを奪い、先頭で逃げを打つ。そのまま先頭を譲らず突っ走り、2着のウインマーベルに3と1/2馬身差をつけて完勝。見事オープン入りを果たした。
3歳
明け3歳、ジャングロの初戦は2月27日のマーガレットS(阪神芝1200m)。このレースにはこれまでにない量の逃げ馬が集まっており、混戦必須の様相を呈していた。
ジャングロはこれまで通り鞍上は武豊で、単勝オッズ2.2倍の1番人気。ゲートが開くと激しい先頭争いを前に見ながら久々に控える作戦をとった。
第4コーナーを過ぎた付近で鞍上のゴーサインが出ると同時に末脚が炸裂。あっという間に抜け出すと2着のショウナンマッハに1馬身半の着差をつけて快勝した。
ニュージーランドトロフィー
ジャングロの次走は、初の重賞かつ再びのマイルへの挑戦である4月9日、ニュージーランドトロフィー(中山芝1600m)。
同じ芝1600mのベゴニア賞の6着という結果が響いたか、単勝オッズ7.0倍。シンザン記念勝者のマテンロウオリオン、ティーガーデンに続く3番人気に推された。
いざ迎えたレース。アバンチュリエがゲート内で立ち上がって大きく出遅れる中、ジャングロは好スタートを決め、望み通りの逃げを打つ。
リードを保ったまま3~4コーナーを通過し、直線に入った。
最終直線で横山典弘騎乗のマテンロウオリオンが追い込んで差してきたが、ジャングロは並ばれると同時に 差し返し、そのままゴールイン。
藤田オーナーに初の重賞タイトルをプレゼントし、自身の重賞初制覇も飾った。
関連タグ
ドーブネ:同世代で馬主も同じ藤田晋氏。ドーブネは藤田氏の所有馬初勝利、初の重賞出走馬であり、ドーブネもジャングロもオーナーの初めてをもたらした馬同士である。