概要
人口は約510万人で全国9位。九州地方の中で人口が最も多い。
県庁所在地は福岡市。
福岡市と北九州市は政令指定都市、2市で県の人口の半分を占める。
なお、福岡とは江戸時代に福岡藩の藩主だった黒田家の本貫地(一族の開祖または中興の祖が領地とした場所)の名前であり、元々は備前(岡山県内)の地名である。
歴史と社会
古代より人の居住が確認されており、朝鮮半島や中国大陸との交易の歴史も古い。明治時代まで九州の中心は熊本だった(今でも国の機関のいくつかが福岡でなく熊本に九州地区の出先機関を置いている)が、日露戦争後に筑豊地域の豊富な炭田を背景に北九州工業地帯が形成され、急激に九州の経済の中心としての地位を確立した。
1960年代から70年代にかけて、炭鉱の閉山や重工業の停滞もあって、多くの若者が本州の大都市(東京・名古屋・大阪)に流出して人口減少に陥った。一方、交通の結節点であり元々商業の盛んだった博多を擁する福岡市の活気は維持しており、糸島市や福津市などは福岡のベッドタウンとして発展した。
政治面では、隣の山口県同様に保守勢力が強く、自民党大物も多い。
近年、福岡市は九州全体から若者を集めている。一方、北九州市は人口減少が著しく、20世紀には100万人あった人口も今では激減してしまった。大牟田市に至っては人口がピーク時から半減しており、福岡市とその周辺自治体に人が集まる福岡一極集中の傾向が著しい。また、全体に雇用情勢の悪い福岡県の中にあって福岡市の失業率は例外的に低いものの、若い男性は少しでも給与の高い仕事を求めて福岡を離れることが大きな問題となっている。
主な自治体
★は政令指定都市、◎は中核市
福岡地域
福岡市★、筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、那珂川市、古賀市、福津市、糸島市、朝倉市等
北九州地域
筑豊地域
筑後地域
久留米市◎、八女市、筑後市、大川市、小郡市、うきは市、柳川市、みやま市、大牟田市等