概要
狭義
- コントーション(英語:contortion)とは、「ねじれ」「捻転」などの意味の名詞であるが、そこからサーカスや大道芸などにおける、身体を自由に曲げてみせる芸のことを指すようになった。
- 和訳すると「柔軟芸」「湾曲芸」となるが、最近では日本でもサーカスなどの演目として、そのまま使われてきている。
- なお、そうした芸を見せる曲芸師を「コントーショニスト(英語:contortionist)」という。
広義
- 上記に加え、バレエ、新体操、器械体操、ヨガ、筋肉ストレッチなどで、体の柔軟性の高い者による、その体の柔軟性を強調したポーズ一般を指す。
表記揺れ等
- 表記揺れ: contortion
- 類義語: 軟体 柔軟 flexible / フレキシブル flexibility
pixivでは
魅力の表現
pixivでタグ付けされている作品では、曲線美や肉体美を感じられる美しいもののほか、女性の性的魅力を殊更に強調して描く作品が多い。
面白味の表現
また、過激さ・面白味・滑稽・不思議・奇妙・不気味など、コントーションから受け取れる多種多様な感想を反映させた様々なジャンルの作品を見ることができる。「キングアラジン」及び「キングアラジンの真似」などは、コントーションじみた異形の怪人「キングアラジン」を元ネタにして、面白いジャンルを形成してしまった。
性的倒錯との関係
ほかにも、R-18やR-18Gに指定されているものは、これもかなりの数に上る。
タグ「股間が隙だらけな件 (cf.)」に到っては、コントーションによって煽情的に強調されることがある女性の股間や開脚に注目したジャンルを形成している。
コントーションを行っている姿は、美しさや通常の魅力を感じられるばかりでなく、人間の平均的な柔軟性しか具えていない大多数の人々からしてみれば、無理やりな体勢、強制されたような姿勢に映ることが普通にあり、それは、個々人によってはサディスティックな嗜好や性的倒錯に繋がっている。そのような志向はpixivにもはっきりと反映されている。
コントーションに特化した作者「者迷者清」が描くイラストなどは、作品の大半がこのジャンルのもの(コントーションで展開されるR-18とR-18G)となっている。
そのほか、異種姦のジャンルで見られる、手加減する気のないモンスターの暴力で人体破壊に到るような無理な体勢を強いられてしまうなどといった類いの描写は、「結果的のコントーション」や「破滅の一過程にすぎないコントーション」と映るかも知れない。
最もよく見られる例は、圧倒的体格差ゆえに可能な、「腕掴みバック」と「背面駅弁ファック」の合わせ技のような性交体位であろうか。
触手姦も、攻め手の体勢に制約が全く無いため、ご都合主義でいくらでもコントーションじみたシチュエーションを演出できる、使い勝手の良いジャンルと言える。
また、タグ「捕食」やタグ「丸呑み」で捕食者が巨大であったり、常軌を逸した剛腕であったりした場合、「結果的のコントーション」などこの種の描写がごく稀に見られる。
問題点
タグ「コントーション」は「表記揺れ等」節で列記した複数の関連タグと併用されている例が非常に多く、閲覧者はどの関連タグを覗いても「さっき別のタグから閲覧した作品」を大量に見せられることになり、しかも、まだ閲覧していない作品がその中に紛れている可能性を排除できない憂鬱を覚える。『ウォーリーをさがせ!』じゃあるまいし、虱潰しの重複閲覧などやっていられない、などという意見も一部にはある……らしい。
関連イラスト
pixivでタグ付けされていない作品や、先述した様々な関連タグのほか、frontbend(フロントベンド、前屈)、backbend(バックベンド、後屈)、split(スピリット、開脚)、oversplit(オーバースピリット、大開脚〈cf.〉)、legsbehindhead(レッグスビハインドヘッド)、handstand(cf.|ハンドスタンド、逆立ち)、triplefold(cf.|トリプルフォールド)など、体勢のタグで設定されている作品も例示対象とする。
コントーションの魅力
「pixivでは」節の下位節「魅力の表現」で語っている内容が該当する。
左から順に。1. レオタード女子の体操競技コントーション。2. レオタード男子のもっこりコントーション。アーチトハンドスタンド(英語:arched handstand|中央)など3態。3. 同左、別種3態。4. チアリーダーの見せパン(アンダースコート)スピリット。5. 黒タイツ女子の完璧に近いスピリット。6. 黒レオタード女子のオーバースピリット。7. 競技本番用黒レオタード女子の体操競技コントーション。オーバースピリットなど4態。8. 同左、別種4態。
通し番号は続く。9. 全身タイツ娘のハンドスタンディング・オーバースピリット(逆立ち大開脚)。10. ぶるまのーとによるブルマ体操服コントーション(フロントベンド、弓のポーズ〈cf.〉)。11. 白レオタード女子の体操競技コントーション(フロントベンド)。12. ルナマリア・ホーク(『ガンダムSEEDDESTINY』)のレッグスビハインドヘッド。13. 同左。14. 野村香純(『あそびあそばせ』)のバックベンド。15. 黒タイツ女子のトリプルフォールド。16. ハイレグレオタード巨乳女子の体操競技コントーション。
コントーションの面白味
「pixivでは」節の下位節「面白味の表現」で語っている内容が該当。
左から順に。1. 箱詰めはコントーションのショーに付き物。リアルなショーでは箱は立方体と相場が決まっているが、ここでは三角錐……と思ってよく見たら、△(三角形)の窪みだった。相性よくぴったりと納まっている不思議。2. 「弓のポーズ」のつもりか、「キングアラジンの真似っこ」なのか、まさかの「ツインテールのポーズ」なのか判らんが、萌えさせてしまう。それにしても足首が変だって。そうはならんやろ(笑)。3. カエルって何気にアスリート系でスタイル抜群の美脚なんよね。3. 弓形に見えないが、これもアーチトハンドスタンドの一種ということでいいんだろうか。なんか幾何学的。テレビゲームでこんなクリーチャー見たな。全裸男がやったらセルフちんまげ(チンポちょんまげ)できるかも(誰得)。
コントーションと性的倒錯
「pixivでは」節の下位節「性的倒錯との関係」で語っている内容が該当する。漏れなくR-18G寄りのR-18指定かR-18G指定に相当するため、規制により、表示はできない。
者迷者清「(無題)」(2020年4月19日投稿)の1枚目に注目。ここだけ非R-18。だってブラウン管テレビ (cf.) で同じの観てたんだもん。昔はこんなのをお茶の間で幾度となく観ていた。家族団欒 (cf.) のひとときだったのが一転、気まずい雰囲気に…。ほとんど裸にしか見えないけしからん透け透けコスチューム着た美人?なおねえさんがスポットライトをその身に浴びて、前後から男どもに半端ない力で四肢を引っ張られ、普通ならあり得ない方向にカラダ折り畳まれて…、何やってんだよ、10代前半の妹が何とも言えない顔してんじゃねーかと、ドキドキしてたのは内緒の話。この絵の作者さんもこじらせちゃった口なのね。コントーションと性的倒錯の邂逅が、そこにはあった。
者迷者清「(無題)」(2021年3月7日投稿)は、コントーション的アクロバティックセックス(英語:acrobatic sex)を含む17点詰め合わせ(ラフ画を含む)。
同じく「(無題)」(2019年10月9日投稿)は、競技本番用白レオタード金髪巨乳女子のアクロバティックセックス。ハンドスタンディング・オーバースピリット(逆立ち大開脚)の体勢で、パートナー(それともパトロン? ひょっとしてご主人様の賓客?)のペニスを迎え入れている。
どうにもこの作者さんばかりになってしまうが、同じく「巨人」(2019年9月27日投稿)は、「性的倒錯との関係」節で触れた「圧倒的体格差によって強いられるコントーション」の一例と言える。巨人はリボルテックの美少女フィギュアを手に入れた誰かさんのような気分で、軟らかい少女をいじくり倒す。
ここからは惑うことなきR-18Gにつき、とりわけ閲覧要注意。
Venus「Elf Princess」(2022年2月9日投稿)は、コントーションに通じる表現センスを時折見せる作者によるエロ処刑の描写の一例。※もっと適当な例があれば差し替える。
最古シリーズ
- tngd「走れ!」(2008年4月30日投稿、作品コード 738442)は、「最古のコントーション」(コントーションをテーマにした全ジャンルの作品中現存最古の作品)。オリジナル作品である。
- 叙火「柔軟」(2008年5月13日投稿、作品コード 803833)は、「最古のコントーション(版権もの)」。全作品中2番目に古い。濫用になるため、タグ付けはしない。
- くりす「こんにゃく娘」(2008年5月18日投稿、作品コード 831948)は、「最古のコントーション(R-18指定)」。全作品中4番目に古い。タグ付けはしない。規制によって画像は表示できないため、リンクを張るにとどめる。
- 佐原更紗(サハラ)「郎風学園物語」(2015年6月12日初投稿、作品コード 560900)は、「最古のコントーション(小説)」。R-18G指定のため、リンクを張るにとどめる。
関連タグ
frontbend(フロントベンド、前屈) backbend(バックベンド、後屈) split(スピリット、開脚) oversplit(オーバースピリット、大開脚〈cf.〉) legsbehindhead(レッグスビハインドヘッド) handstand(cf.|ハンドスタンド、逆立ち) triplefold(cf.|トリプルフォールド)