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カメムシの編集履歴2023/10/28 10:07:03 版
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カメムシ

かめむし

カメムシ亜目(異翅亜目)に属する昆虫の総称。臭い匂いを持つことで有名な昆虫である。

概要

半翅目(カメムシ目)のうちカメムシ亜目に属する昆虫のこと。

コンパクトな体付き、節の少ない触角、尖った口吻とつぶら複眼が特徴。前は前半部のみ硬化し、この類の別名「異翅類」(異翅亜目)がこの特徴に因んでいる。

一見して甲虫にも似ているが、頭部(単眼と口吻を持つ)や背中の造形(前翅が重なる所は往々にしてX字状の模様を描く)から区別できる。また完全変態の甲虫と異なり不完全変態で、幼虫は翅以外が成虫と似た姿をしており、を経ずに成虫になる。

臭いにおいを出すことで知られているが、これはオナラではなくの付け根から分泌される化学物質である。ただし、「オオクモヘリカメムシ」「キハラヘリカメムシ」が出す匂いは青リンゴの香りに非常に似たものを出す。

臭いものを出す虫として「ヘコキムシ」「ヘッピリムシ」とも呼ばれる。

力士そっくりなジンメンカメムシや、ハート型の模様が可愛らしいエサキモンキツノカメムシなど、様々な種類のカメムシが存在する。

大半のカメムシは植物の汁を吸う草食性であるが、獲物に口吻を差し込んで捕食するサシガメタガメなど、人間を含めて脊椎動物を吸う種類(ナンキンムシなど)も存在する。臭いにおいに加えて、草食性と吸血性のものはよく害虫として扱っている。代わりに捕食性のサシガメは益虫とされることがある。

水生カメムシ

水生のカメムシは、姿は一般のカメムシとはやや異なり、「カメムシ」と呼ばないものが多い。

主な種類は次の通り。

  • アメンボ:該当項目参照。
  • タガメ:該当項目参照。
  • タイコウチ:姿としてはお尻から長い呼吸管が伸びたほっそりしたタガメといった感じの姿。長い呼吸管を水面に突き出し、水生動物を捕食する昆虫界の水遁忍者。水田などの浅い水辺に生息している。
  • ミズカマキリ:名前に反してカマキリではなく、れっきとした水生カメムシである。タイコウチに近縁で、カマキリのように発達した前脚で水生動物を捕食する肉食性の昆虫。
  • コオイムシ:タガメに近縁で、全体的に小型の丸々としたタガメのような印象を受ける昆虫。その名の通り、メスが産卵した卵を孵化するまで背負うタツノオトシゴじみた生態を持っている。食性はやはり、水生動物を捕食する肉食性。
  • マツモムシ:後ろ足がオールのように大きく発達し、背泳ぎをする。他の水生カメムシ同様に、水生動物を捕食する。

関連項目

昆虫 不完全変態 半翅目

害虫 益虫 匂い 臭い 香り

コリアンダー(パクチー):香りがカメムシに似ている事から、日本では「カメムシソウ」という別名がある。

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