ドラゴンオルフェノク
どらごんおるふぇのく
概要
ラッキークローバーの一人、北崎が変化する竜の特質を備えたオルフェノク。オルフェノクの中で唯一、架空の生物の能力を保持している。ラッキークローバーの中でも随一のパワーと防御力を持ち、ライダー達を幾度となく苦戦させた。劇中で彼に匹敵する力を持つ者はブラスターフォームか花形、オルフェノクの王、村上峡児とかなり少ない。
魔人態
(メインイラストの姿)
身長 | 225.0cm |
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体重 | 167.0kg |
特色/力 | 両腕の篭手、龍人態への変化、破壊光弾 |
(出典:テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)
頭の巨大な二本角は1万ボルトの雷を呼び、巨躯に似合わぬ敏捷な動きで天空を自在に飛び回る事が出来る。巨大な竜頭を模した腕の剛力で敵を完膚なきまで叩き伏せる攻撃を得意とし、厚さ3mの鉄の塊さえも粉砕する。また腕の竜頭装甲は分離可能で武器としての使用が可能である。鎧のようなボディは二人の仮面ライダーの必殺キックを同時に受けてもはね返すほどの頑強さを誇る。
顔は悲しみ、涙を流している人のようにも見える。
当時発売されたゲーム版では手甲は着脱可能になっている。必殺技は腕に雷を纏って放つ「クリスタルブレイク」のような技と素手でエネルギーを集めて放つラリアット。
龍人態
身長 | 215.0cm |
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体重 | 119.0kg |
特色/力 | 高速移動、魔人態への変異 |
(出典:テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)
魔人態の外殻を脱ぎ捨て軽量化を図る事により、ファイズアクセルフォームをも凌ぐほどの眼にも止まらぬ俊敏な動きを可能とし、いつでも一瞬で魔人態に戻る事が可能。超高速の肉弾攻撃は雷を呼び、雷撃で敵を粉砕する。劇中ではゴートオルフェノク以外でスピードに負けた事は無かった。
また、魔人態と龍人態は自由に切り替えが可能で、魔人態で相手の攻撃を受け流すようにして外殻を脱ぎ捨て龍人態となったり、相手の攻撃を受け止めるために龍人態から一瞬で魔人態に戻るなど、状況に応じて臨機応変に使い分ける(第49話など)。
その隠れたド根性ぶり
第49話でクリムゾンスマッシュとルシファーズハンマーの同時攻撃を喰らいながら、浮かび上がったΦとΔの紋章を叩き壊し灰化を拒絶するという、半ばメタ要素も含まれそうな力技を見せた(ローズオルフェノクと違い、完全に直撃・浸透している)。
流石にダメージは大きかったようで、センチピードオルフェノクに弱ったところを叩きのめされている。
本編以外での登場
小説『仮面ライダーファイズ正伝―異形の花々―』では、木村沙耶の正体として登場する。
『仮面ライダー913』第23話「花形の理想」で、ラッキークローバーの一員として解説シーンにて登場。
『仮面ライダーディケイド』のファイズの世界にも登場する。スマートブレイン・ハイスクールのエリート集団、ラッキークローバーの一人の玄田が変身する。『555』TV本編とは逆に最初は龍人態に変身してセンチピードオルフェノクと組んでディケイドと戦うが、ディケイドブレイドのアタックライドによる攻撃で翻弄され、トドメの「ライトニングブラスト」を受け灰化したが、タイガーオルフェノクによって魔人態で復活した。その後は龍人態には変化していない。原典で見せた能力は殆ど使用されておらず、触れた物を灰にする能力も無い。
備考
モチーフはキカイダー01に登場するブラックドラゴン(キカイダー01)。また、劇中に登場したオルフェノクの中でも唯一実在しない生物(ドラゴン)をモチーフとしている。
またずんぐりした魔人態から痩せ形の龍人態になるという意味では魔人ブウと似ている。
「二重人格ゆえに2形態があり正体は子供」というオーダーだったため、ゲームの影響という解釈から、魔人態は巨大な体躯をもつ戦士タイプ、龍人態は腹黒く狡猾な魔術師タイプに分けている。子供ならではの無遠慮さや純粋さから、大きなものはより巨大に、怖いものはより気持ち悪くし、自分を抑制せずなるべく誇張することを意識したため、魔人態では龍の胴体を付けていない。劇中では変化は切り替え可能であったが、当初のイメージは精神が徐々に侵されて龍人態のみとなるというものであった(『完全超悪』p.143)。