ハルト(ポケモン)
はると
概要
ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の男の子主人公。
全寮制のオレンジ / グレープアカデミーに通うためにパルデア地方へ引っ越して来た編入生。
服装は今までとは異なる洋風テイストの学生服で、バージョンによって制服の色が異なる。
バリエーション
本作『スカーレット・バイオレット』は、従来のシリーズ以上にキャラメイク機能が充実している。
髪型やアイラインの他、眉毛、鼻だち、口元、肌の色、ほくろやそばかすの位置に至るまで、様々な変更を行える。
また、今の世間で広まっている持続可能な開発目標を察してあえてそれを意識してデザインしているのか、男女共に同じ髪型やメイクを選ぶことが可能で、元の体形が中性的(華奢)なため、ほぼ女の子主人公と変わらない見た目にすることも可能である。
いわゆる男の娘も作れるとして歓喜したプレイヤーも多い模様。
しかし、一部のNPCから「お兄ちゃん」と呼ばれるシーンがあったり、DLC「碧の仮面」では性別によって一部選択肢の台詞が変わったりすることから、最初に選んだ性別は反映されていることが分かる。そのため、設定上も女性にしたいなら、ゲーム開始時の選択肢は女の子の姿を選ぶ必要が有ると言えよう。加えて碧の仮面では、男女毎に特定の姿に強制的に変更されるイベントがあるため注意しよう。実際、「女の子の姿をした男の子で進めていたのにいきなり刈り上げにされた」などの嘆きの声も多い。
服装に関しては4種の指定学生服で固定されており、違いは基本、袖と裾の長さのみ。
- 春服:長袖、サスペンダー付き長ズボン
- 夏服:指定帽子に半袖ハーパン、ネクタイスタイル(初期設定)
- 秋服:長袖膝下ズボンに指定ベストを着用
- 冬服:ブレザーを羽織る
「制服の改造は校則違反」との理由で、制服以外のコスチュームは着ることができない。
おしゃれは帽子、リュック、手袋、靴下等に限られている等、『ソード・シールド』や『LEGENDSアルセウス』と比べればバリエーションが少なく、見方によると着せ替えに関しては衣服や小物が全て統一されている『BDSP』以上に限定的である。
そのうえスター団のボスたちがバリバリの改造制服を身にまとっているため、彼らと比較してしまうプレイヤーも少なからず存在する。
男の子にスカートやワンピースを採用しにくいとはいえ、ポケモン側の大人の事情があるのだろうか?
DLC「ゼロの秘宝」を購入すれば、特典「ニューせいふくセット」を受け取ることで制服の種類が増える(それでも季節ごとの4種類だけだが)。
また「ゼロの秘宝」の2種類のシナリオにおいて、それぞれ専用の衣装を着用することがわかっている。
「碧の仮面」ではじんべえ姿、「藍の円盤」ではブルーベリー学園の制服。
また、前々作同様、おしゃれカードを受け取ることで着せ替えや髪型のバリエーションがさらに増える。
幼めな顔つきや細い手足、帽子と半ズボンという出で立ちなため幼稚園児のようにも見え、ネットでは年齢についての誤解がチラホラ見られた。
歴代主人公の大半がしていたスポーティーで記号的な装いと比べると、空想的な装飾を排してかなり現実的なデザインになっているのだが、反面モブっぽく見えやすい。
ファンアートを投稿する際は、しっかりタグ付けを行ったり、ちょっとした工夫を加えると良いだろう。
地味に膝上丈のいわゆる「半ズボン」が主人公の服装になったのは彼らが初めてであり、主人公であると同時に「たんぱんこぞう」でもある。
「ハル(春)ト」という名前から暖色系を想像しそうだが、設定画やグッズを見る限り、公式では『バイオレット』版が基準となっているようだ。
公式PVではデフォルトとは違う姿の男の子主人公も多数登場している。彼らはデフォルトの「ハルト」とは似て非なる存在であり、「ハルト」のバリエーションの一つといえる。
女の子主人公を選んだ場合にストーリーに登場しないのは第7世代や第8世代と同じだが、テラレイドバトルで「一人で挑戦」を選んだ場合は、キャラメイクを施した主人公の容姿をしている別名のNPCが複数登場する。
また、「パルデア地方冒険ガイド篇」では、日本版PV・英語版PV共に、片方が日本名の「ハルト(Haruto)」、もう片方が英語名の「Florian」で、それぞれ名前が統一されている。
人物像
今作は選択肢による発言数や表情の変化が多く、歴代主人公の中ではかなり感情表現が豊かで、写真を撮る時などにノリが良い面も見られる。
かなりのお人好しで第一印象があまり良くないペパーや正体不明のカシオペアと協力したり、見ず知らずのポケモンに自分のサンドウィッチをあげたりしている。
他の生徒が気付けなかったネルケの正体に即座に気付くなど洞察力もそれなりに高い。サワロ先生が無理に辛いものを食べようとしているのをフォローしたり、慌てているセイジ先生を落ち着かせたりとしっかりしている様子が見られる。授業では積極的に発言をしている(向こうから当てられることもあるが)。
その一方で、危険であることを承知の上で立ち入り禁止区域に向かう事に躊躇いを見せなかったり、ジニア先生に「危険だから挑まないように」と言われたにもかかわらず黒い結晶のテラレイドバトルに無断で挑み、そのことを当のジニア先生にこともなげに報告するなど、なかなか豪胆な一面もある。(案外この人のことをそんなに悪く言えないのかもしれない)
因みに上記の報告を受けたジニア先生からは、「無理に言っても聞いてくれないでしょうから(今後は)強くは止めないですけど・・・」と半ば匙を投げられたような発言もされてしまう。
学校内では転入生であることに加え、生徒会長のネモと親しいことや入学初日からスター団を倒したこと、バトルの実力などからそれなりに噂になっているらしく、会ったことのない先生にまで名前が知られていた。
一部の教師からは「聞き上手」、「(とあるポケモン達を従えられるぐらい)純粋」と称されている。
転入したてなこともあり、寮の自室は殺風景であるが、クリア後に唯一友人達と撮った写真が増えることから、彼らをとても大事に思っていることが窺える。
ちなみに身体能力はかなり高く、相当な速度で走ったり飛んだりするどころか、ホゲータ(9.8kg)を軽々と片腕に乗せたり、垂直な崖を登っているコライドンやミライドンに平然と座っていたり、転がってきた自分の身の丈以上の大岩に衝突しても無傷(山の麓まで戻されはするが)など凄まじい頑丈さを見せている。キハダ先生からは一緒にランニングした際に足腰を誉められている場面も。
ちなみに、ちゃんと一定距離を走れば疲れたり、雪が降る時に半袖の制服のままでフィールドにいると寒がったりする演出も凝って作られているようだ。
テラスタルモーションは、他のキャラクターがオーブを前に突き出してテラスタルしているのに対して、彼だけはオーブを斜め上に掲げてテラスタルをしている。これについては、基本的には専門の授業を受けないとテラスタルを使用できない中、生徒会長の推薦によりいきなり実践で使うことになったため、正規の使用方法を学ぶ機会が無かったからだとも考えられる。また、負担が特に大きそうな姿勢であるにもかかわらず、余裕の表情でテラスタルをしている(少なくとも他の同年代組は皆力んだ表情をしている)ことから、上記の身体能力とあわせてよくネタにされている。
なお、自宅は庭付きのそこそこ広い戸建て住宅であり、歴史ある名門の私立学校であるアカデミーに入学できるだけの経済力があることも考えると、ネモほどではないが比較的裕福な家庭であることが推測される。
また、出身地については明言されていないが、自宅のキッチンにガラルで人気とされている「ボブのかんづめ」「バックのかんづめ」が置かれていること、入学願書と一緒にボールガイモチーフとおぼしきペンが映っていたことから「出身地はガラルではないか」と推測する声も。
他媒体
一般トレーナー
「ハルト」という名前の一般トレーナーは以下の4人。