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ファウンデーション王国の編集履歴

2024-02-22 05:37:54 バージョン

ファウンデーション王国

ふぁうんでーしょんおうこく

ファウンデーション王国とは、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する国家。

他のファウンデーションについては→ファウンデーション

概要

プラントからの支援によって、地球連合の1つユーラシア連邦から独立した新興国家。

王政を敷き、アウラ・マハ・ハイバルが女王を務める。


世界平和監視機構コンパスブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案してきた王国だが、親衛隊ブラックナイトスコードの隊員は宰相のオルフェがコンパスの初代総裁ラクス・クラインをエスコートした際に、コンパスのメンバー達に不遜な態度を取っており、早くも雲行きが怪しくなっている。


新興国家ながらも技術と経済はめざましい発展をしている。独立戦争で痛手を受けたにも拘らず短期間で復興を果たし、首都イシュタリアの新市街には近代的な高層ビルが立ち並んでいる。

ナチュラルコーディネイターも区別せず優秀な人材を迎え入れており、イシュタリアには15万人以上の民が暮らしている。

湖の側に建てられた王宮は石造りで中世の趣きがある。王宮内は豪華絢爛なオリエント風の装飾が施され、御伽話の宮殿を思わせる。


軍事力は中々のもので、高性能な新型モビルスーツ『ブラックナイトスコード』の開発の他に、地球連合やザフト、オーブ連合首長国ですらまだ実現出来ていなかった「モビルスーツの無人機運用」をもいち早く実現させており、保有する兵力以上と思われるその軍事力は決して侮れない物となっている。

にも拘らず、コンパスに共闘を持ち掛けたその理由は不明。


フリーダム強奪事件

親衛隊ブラックナイトスコードが、本編の半年前に起きたフリーダム強奪事件(厳密にはストライクフリーダムの強奪)を解決している。

詳細はリンク先を参照。


行政機関


保有兵器



余談

  • ユーラシア連邦について

独立元のユーラシア連邦は『SEED』の時点から独立運動が血気盛んであり、ハイペリオンの試作3号機が強奪されて旗印にされるなどの事件も度々起きていた(スニーカー文庫『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』など)。さらに、『SEED DESTINY』の頃にはデストロイによる独立運動の掃討作戦も行っていたが、新興国としてファウンデーション王国は独立に成功している。『SEED FREEDOM』小説版では元々属国であったファウンデーションの独立を阻止しようと武力に訴えたが失敗、これを皮切りにユーラシア連邦への不満を持った各地が次々と独立の動きを見せており、それの対応に追われて弱体化していた。


また、ユーラシアでは、メンデルで行われていたスーパーコーディネイターの研究を一部引き継いでおり、かつてアークエンジェル隊と一悶着起こした軍人のジェラード・ガルシアを含め、不特定多数の人間達がキラ・ヤマトの出生の秘密を把握していることが、外伝作『機動戦士ガンダムSEED_X_ASTRAY』にて描かれている。


少なくともガルシア自身は失脚したのか既に表舞台から消えたようだが…?


また、ユーラシア連邦領内にある軍事企業としてはデストロイや連合系大型MAを開発したアドゥカーフ・メカノインダストリー社やハイペリオンを開発したアクタイオン・インダストリー社が存在している。


関連タグ

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

ブラックナイトスコード


ギルバート・デュランダル


ゆかり王国:元首の中の人からこう呼ばれることも。






























































ネタバレ注意!!






























その実態は、かつてギルバート・デュランダルが提唱するもキラやラクス達によって否定され潰えたデスティニープランがほぼ完全に施行された国家


目覚ましい繁栄も、実際は彼女が『コーディネイターを越える種』として産み出した存在「アコード」の主導によるもの。

彼らはアウラによる遺伝子調整で政治や軍事などの適正に特化した才能・役割を与えられており、優れた施策や軍事力もこの産物。つまり女王による王政と言いつつ行政関係は丸投げ状態である。

一方そのアコードたちはアウラを「母親」として心酔し切っているため、ファウンデーション王国の実態はアウラの意向を施行する独裁国家になっている。


また、経済発展によって恵まれた生活を享受する人々の裏では、デスティニープランによって淘汰された人々がスラムを形成しそのスラムの人々を公権力たる兵士たちがデモを起こそうとした市民を白昼堂々殺害するなど、プラン実行による弊害も見て取れる。

その歪さは軍事方面にも見受けられ、ファウンデーション王国が開発した最新鋭MSは、親衛隊ブラックナイトスコード専用機(つまりアコード専用機)のみで、通常の軍隊には旧式を改修したジン-Fやディン-Fが配備されている。

その親衛隊麾下のMSに至っては無人機のみで、ブラックナイトスコードに不足している「火力」を補うためだけに配備されている状態。

「軍隊」と称しながら、その本質は極少数のエースによる一騎当千の活躍のみに特化しており、通常の軍隊は親衛隊が現場に駆けつけるまでの時間稼ぎや親衛隊の手を借りるまでもない治安維持程度が出来れば良い、という考えなのだろう。


このような社会はデュランダルが本来思い描いていた構想とは全く異なるものであり、言わばデスティニープランをある種の選民思想として歪めてしまった国なのである。


劇中ではブルーコスモス残党制圧作戦の最中、アウラ女王と女王親衛隊の暗躍によってキラがユーラシア連邦領への侵犯を起こしてしまい、混乱の中ファウンデーションへの威嚇に配備されていた戦術核ミサイル3発が発射。1発は撃墜されるも、もう1発が首都イシュタリアを壊滅させ、遅れて発射された3発目は戦場の只中で起爆。ブルーコスモス残党は拠点ごと消滅し、巻き込まれたコンパスは投入戦力の殆どを失う甚大な被害を受けた。


……が、実際はこの核ミサイル発射自体アウラたちの策略、要は自作自演であり、アウラと女王親衛隊は王国から前もって脱出し、すでに占拠していた軍事要塞アルテミスへ移動。報復と称して秘密裏に修復し改良まで加えた戦略兵器レクイエムを発射し、ユーラシア連邦の首都モスクワを焼き尽くした。

その後、オルフェが自らをコーディネーターでありその先を行く存在であると告白する(※)と同時に、地球へ自分達アコードによる「デスティニープランを用いた世界統治」を受け入れる事、従わない場合はレクイエムで容赦なく攻撃する事を宣言。またプラント及びコーディネイターに対して蹶起するよう呼びかけ、事前に協力体制を敷いていたプラント強硬派のクーデターを後押しする格好になった。


(※)アコードの記事にもあるように、アコードとコーディネーター(特にスーパーコーディネーター)には色々な相違点があり一概に同種とは言えないのだが、オルフェは演説内で「自分たちがコーディネーターの同胞であること」を強調している。これはプラント強硬派の同志であることを強調しておいた方が今後活動していく上で都合がよかったがゆえの方便と思われる。


しかし、生存していたキラたちの暴露で「ユーラシア連邦の核攻撃はアウラ女王と女王親衛隊が仕掛けたマッチポンプ」と明らかにされてしまい、「大国の核攻撃の仇を討つ新興国家の報復」「どこまでも自分たちを目の仇にするナチュラルへの義憤」と言う大義名分すら失い、目的のためなら自国すら焼いてみせるというコズミック・イラ史上最悪の大虐殺者(言わば「世界征服のために戦闘員再生怪人を捨て駒にしたり、用済みのアジトや協力者を邪魔者と一緒に始末する組織」)であることが露呈している。

それでもレクイエムという切り札で打開を図るも、その手のことごとくをキラ達によって潰され、最終的にアウラやオルフェ、ブラックナイトスコードといったアコードとその関係者全員が戦死。

先述の通り自分たちで国土を完全に破壊した事もあり、国家としては完全に崩壊・消滅と相成った。


なお、このマッチポンプの周到さからフリーダム強奪事件もファウンデーション王国によるマッチポンプの可能性も考えられる。ただし、真相は不明である。


余談2

劇中ではその悪辣極まりない所業故にコンパスのメンバー達から凄まじい怒りを買っており、元々熱くなり易いシンは勿論、基本的に争い事を好まぬキラやアスランも彼らに対しては最初から最後まで一切の迷い無く戦っており、これまでの戦いでは見られなかった挑発行為を明確に行う等、「許せない敵」として認識していた事が解る。


また、ファウンデーション側が宇宙拠点として使っていたアルテミス要塞は、DESTINYのその後を描いた(本作より少し前の)話でも、デスティニープランを復活させようとした人物の拠点になっていた。

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