蒼き団長ドギラゴン剣
どぎらごんばすたー
効果
蒼き団長ドギラゴン剣 |
LEG 火/自然文明 コスト8 |
クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団 パワー13000 |
革命チェンジ:火または自然のコスト5以上のドラゴン |
T・ブレイカー |
自分の多色クリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。 |
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、コストの合計が6以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを好きな数、自分のマナゾーンまたは手札から選び、出す。 |
概要
『革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣』にて登場したクリーチャー。
現在でこそ殿堂入りしているが、その汎用性の高さから猛威を奮ったパワーカードの代表格。詳しくは後述。
特徴的なのは革命チェンジによる踏み倒し。
コスト5以上と対象のコストが意外と重い様に見えるが、実際のところ大した問題ではなく、コスト3で召喚できるスピードアタッカー、“龍装”チュリスの存在から最速3ターン目にはこのカードが飛んでくる。
しかも多色にスピードアタッカーを付与する為、アンタップ可能な状況ならこのカード自体対象となり、革命チェンジで出しやすいT・ブレイカーのドラゴンというだけでも十分に強い。
問題なのはファイナル革命の存在。
多色であるならコスト合計6になるまで踏み倒しが可能。
ドラゴン以外も出せる上に、コスト合計さえ何とかなれば複数体出せる為、最早説明不要の展開能力の高さであり、革命チェンジの性質上マナゾーンはそれ程重要視されない為、後続のアタッカーにスピードアタッカーを付与したり、多色のブロッカーで返しのターンの守りを固めたり、等幅広い戦術の要を早い段階で行える、文字通りぶっ壊れ効果。
特に薫風妖精コートニーの様な、マナを染色するカードとのコンボの凶悪さは説明不要だろう。
無双恐皇ガラムタとのコンボも強力。
最初の革命チェンジ時にクリーチャーを潰しつつ、ガラムタを呼び出せばSトリガーをそのターン封殺可能。
ドギラゴン剣が2回攻撃できる状況なら、Tブレイカーの打点の高さを更に活かせる組み合わせと言える。
相手手札のピーピングと超次元ゾーンからの展開を行える勝利のアパッチ・ウララー、コスト2で多色クリーチャーをサーチする次元の霊峰も、このドギラゴン剣なら本来のポテンシャル以上の力を発揮してデュエル環境の高速化に貢献する。
界王類邪龍目ザ=デッドブラッキオのスーパーSバックによるカウンター、Mの悪魔龍リンネビーナスによる墓地からの展開、アクアン・メルカトールで複数の文明を手札に引き込む、等相性の良いカードの多さから、事故らない五文明デッキとして有名な【5色ドギラゴン剣】まで誕生している。
序盤に天災デドダムや切札勝太&カツキング-熱血の物語-等、優秀な3色クリーチャーをマナ基盤に置けば、事故を防ぎながらファイナル革命で簡単に出せる。
更にカツキングなら一王二命三眼槍の鬼エンド成功率を高められるので、一気にアドバンテージ稼ぎながらワンショットを決められると考えれば、このクリーチャーのヤバさが分かるだろう。
影響
結論から言うと、製作側から『強くしすぎた』と言わせる程のパワーで環境を染め上げた。
というか、開発陣が躊躇う事なくこのカードを挙げている時点でヤバい。
当初はコスト5がネックかと思われていたが、まったくそんな事はなく、次第にそのスペックの高さから環境を侵食。
上記の相性の良いカードや【5色ドギラゴン剣】を含む様々なタイプのドキラゴンデッキが登場し、踏み倒しメタから天敵として機能すると考えられていた異端流しオニカマスが、あろうことかドキラゴンデッキに採用された事で、同タイプの革命や侵略デッキの展開を封じて革命チェンジで攻める環境となる。
また単騎連射マグナムで自分ターン中のクリーチャー展開封殺、音精ラフルルでトリガー呪文封殺と、相性の良いカードで反撃の可能性を潰せるので、その凶悪さに拍車がかかってしまう。
ラフルルはロック効果も含め、総合的には音卿の精霊龍ラフルル・ラブの方が強力だが、ファイナル革命で出せる呪文ロックという点が大きく影響し、最終的に温泉送りになってしまった。
デッキパーツが殿堂入りしてもあまり影響がなく、肝心のドキラゴン剣自体が殿堂入りするのに2年9か月を要し、その影響力からついた渾名が『デュエル・バスターズ』。
デュエル・マスターズの歴史を変えたカードとして、真っ先にイメージされる程の活躍を見せた切り込み隊長となったのであった。
背景ストーリー
伝説の禁断ドキンダムXの暴走に壊滅状態に陥る革命軍。
そんな窮地を脱するべく、侵略の力を解析し、友情によるチェンジの力、革命チェンジを開発。
革命軍の再編に辺り、異世界からの救援であるハムスター達と友情による不屈の団、『ハムカツ団』を結成し、団長として参戦。
ドキンダムが振り撒くD2フィールドを守護するマスター・イニシャルズの1体、D2V2禁断のギガトロンとの戦いの中、ドギラゴンは新たな鎧と剣を獲得し、蒼き団長ドギラゴン剣へとパワーアップに成功。
そして百族の長_プチョヘンザと共に、世界を破壊し得る力を秘めたファイナル革命の同時発動を行い、ついにドキンダムを打ち倒すのであった。
………しかし、真の脅威はもうすぐそこまで迫っていた。
活躍
アニメ「VSRF」で登場した切札勝太の新たな切り札。
ドキンダムと禁断のD2フィールドに敗北し、ファイナル革命を使える切り札の存在を知った勝太。
そんな勝太の前に現れた新たなハムスター、カツえもんが持ってきた「鎧だけが印刷されたカード」と、燃える革命ドギラゴンが融合する事で誕生した。
本格的に使用されたのは登場後の次の回、アリ・カモーネ戦で、Dの炎闘アリーナ・カモーネとD2Gゴッドファーザーのコンボで追い詰められたターンに引き当て、DXブリキングからの革命チェンジで登場。ファイナル革命で風の1号ハムカツマンと刀の3号カツえもんを踏み倒し、総攻撃でそのままフィニッシュを決めた。
その後も勝太の切り札として活躍。
漢の2号ボスカツ剣を起点に、このカードからハムカツ団を展開してフィニッシュするのが必勝パターンとなっていた。
しかし、バサラの新たな切り札であるドルマゲドンに敗北し、一時的に再起不能になった勝太だったが、ハムカツ達の奮闘で復活。
そして、ドギラゴンとハムカツ達をパワーアップさせる為行動するも、ドギラゴン剣は一見すると変化しておらず…………
「キングMAX」では、天王寺ハイド戦で勝太が使用。切札勝太&カツキング-熱血の物語-の登場時効果で手札に加わり同クリーチャーから革命チェンジ、ファイナル革命でボルシャック・サイバーエクスを出した。勝太が「宇宙の果てで再会した俺の相棒」と言っていたことから、どうやら「VSRF」でドギラゴールデンに進化し、ドルマゲドンXの爆発に巻き込まれたのと同一個体である可能性が高い。また、それを見ていたジョーは「父ちゃんの最強クラスの切札」と言っている。
余談
実は開発初期段階では、コスト7までファイナル革命で出せた。
そんなスペックに仕上がっていたら、間違いなくプレ殿にブチ込まれていただろう。
そして2023年、デュエチューブにて衝撃の情報が発表された。
それは、アビスレボリューション環境に革命チェンジが復活した記念に、なんとドギラゴン剣を4枚積みにできる大会、『ドギラゴン剣解禁祭』開催のアナウンスであった。
一時的とは言え、最強クラスの革命チェンジが解禁される情報に、全国のデュエリスト達が衝撃を受けたのは言うまでもないだろう。
優勝者にはメイン画像の解禁祭ver.が贈呈される。
そして待ちに待った『ドギラゴン剣解禁祭』。DMPは復活したドギラゴン剣は大会で思う存分暴れてくれるだろうと大いに期待を寄せていた。
が、バスター解禁祭で暴れたのはドギラゴン剣ではなくCRYMAXジャオウガだったのである。
なぜこうなってしまったのかというとバスター解禁祭のルールを「アドバンスレギュレーション」ではなく「オリジナルレギュレーション」にしてしまったこと、現代デュエマのカードスペックがドギラゴン剣に追いたことにある。
ドギラゴン剣の主力パーツは『アパッチウララー(およびサイキック・クリーチャー)』や『モルトNEXT(およびドラグハート)』や『ドキンダムX』など軒並みアドバンス限定でのカードが大半なのである。加えて、革命チェンジのパーツが『切札勝太&カツキング-熱血の物語-』くらいしかなく、それまでのドギラゴン剣の主な革命チェンジパーツである『龍装チュリス』の殿堂入りが更に痛い。
それに比べジャオウガは、「絶望神サガ」の殿堂入りと同時に、『ボン・キゴマイム』、『キユリのASMラジオ』、『天災デドダム』、『幻緑の双月/母なる星域』等といった踏み倒しに必要なパーツがこれでもかと揃っている。
ジャオウガ自身も「出た時に自身と相手のシールドを3枚になるまで焼却」、「攻撃時に1体破棄、2枚ハンデス」、「T・ブレイカー」とドギラゴン剣に劣らない強力ななスペックを持つ。
かくして『ドギラゴン剣解禁祭』は『ジャオウガ解禁祭』へと化してしまったのである。
そして2024年1月12日、公式からDM23-EX3 アビス・レボリューション外伝「邪神と水晶の華」に『偽りの希望_鬼丸「終斗」』というカードが公開された。
このカードはコスト6の火のコマンド・ドラゴンで、相手のマナに多色カードがあれば3コスト軽減し、さらにスピードアタッカーを持ち、更に出たターンに相手クリーチャーとバトルさせ、勝ったら1ドローできると、先ほどの『龍装チュリス』の上位互換めいたことができる。カツキングもびっくりのオーバースペックである。
もっと前にこのカードが出ていたらバスター解禁祭の環境も変わっていたのかもしれない。
ドリーム・クリーチャー・ユニバース
そして2024年の新プロジェクト、『ドリーム・クリーチャー・ユニバース』が発表された。
このプロジェクトではデュエマの歴史を代表する、7体のクリーチャー達に選ばれ、「王道篇」との連動企画としてストーリーや商品に登場する事が判明。
当然、ドギラゴン剣もそのドリーム・クリーチャーの1体として登場し、最初のパックに蒼き王道ドギラゴン超として収録が決定した。
新たなデュエマの歴史、その最初の一歩を切り開く切込み隊長に任命されたのであった。
更にドギラゴン関連の商品展開も告知されており、まだまだドギラゴンの勢いは衰える事を知らないようだ。
関連タグ
無双竜機ボルバルザーク・王来英雄モモキングRX:公式からブッ壊れスペックのドラゴンとして並べられた同格のクリーチャー達。
蒼き覚醒ドギラゴンX:禁断が台頭する世界線のドギラゴン剣。
龍剣星王紅鬼勝:ドギラゴン剣が咥えている剣がクロスギア化したカード。
蒼き守護神ドギラゴン閃:リメイク
蒼き王道ドギラゴン超:ドリーム・クリーチャー化したリメイク版。
頂上縫合ドギラディス勝3rd:常勝ディス・オプティマスとの『縫合』ディスペクター。
アビスベル=覇=ロード:アビスロイヤルの調整版ドギラゴン剣。
超重竜ゴルファンタジスタ:こちらはジャイアント版ドギラゴン剣。終極宣言の存在から、基本的にアドバンテージ量ならこちらが上。