概要
容姿の醜い女性を指す言葉。醜女。
佳人、麗人、美人、並上、並、並下、醜女(ぶす)、違面(いづら)、面誤(つらご)の順に容姿が悪くなるらしいが、当時の悪口であろう。
由来
【1】
警察が出版した隠語集に記載されている「不細工な『スケ』(女性を表す隠語)が『ブスケ』となり、『ブス』となった」という説。
【2】
附子〔ぶす〕(「ぶし」とも読む)から来たものとされる説。
中毒を起こすと神経が麻痺し、顔面の筋肉が引きつって異様な表情となるところに由来しているという説。
附子はトリカブトの根塊を乾燥させたもので猛毒であるが、漢方で生薬とする。
そのままでは危険なため、普通は弱毒処理を行ったものを処方する。強心、鎮痛、末梢血管拡張などの効果がある。
しかし戦前には使われていなかったため、【1】の説が有力とされている。
フィクションでは
メイン画像のようなオッサンが演じていそうな女性以外がブスに含まれるかは非常にデリケートな問題。⇒モブ顔 すっぴん
女性キャラクターにも、雰囲気イケメン、雰囲気ブサメンに相当する概念があるようだ。
少年漫画では(ラブコメとダブルヒロインものを除いて)美少女に限らず女性キャラ全員の影が薄く、超人ブス以外の曖昧顔が滅多に出ず、ラブコメもメイク後の顔や似た顔だらけである。
超人ブスは、アナーキーなイメージに反して「低解像度、手抜き描画にし、出番を少なくする」「美少女と髪型、服、写真映りに差を付けて不細工に見せる」「豚のように清潔好きな性格を否定する」という演出法は使われづらく、その逆で、ドブスゆえに「高解像度で生まれつきの顔を表現」「顔以外は美少女と同じ」「いくらお洒落を頑張っても綺麗になれない」「人間関係が具体的で周りにドン引きされる理由がハッキリしている」といった手法が使われる。
男性陣が全員等身大・リアルな容姿で、女性陣が全員(変身後の魔法少女のような)美少女・エロティックな容姿の作品や、美少女を襲う竿役や触手が醜いものとして描かれるエロ作品がよくあるが、同性やブスやおばさんを差別しているのではなく、絵が下手なのでもなく、同性同士の結束力を高め、美少女の美少女さを引き立ててターゲットをハッキリさせるための配慮である(男性向けでブス以上に疎まれやすいのは●●●)。
百合漫画の攻めやフタナリやモブ娘が竿役や触手と同様のタッチで描かれることはない。
男性陣がイケメンばかりの女性向けのBL・乙女系は美少女がモブか出ない設定が多く、男性のみで構成された作品以外でBL・乙女系を描くには、等身大の女性陣を描く技術が必要になってくる。
男性キャラの三枚目、チンピラ、モブを見れば男女逆の外見/性格/印象/人気は想像でき、別の手法で女性キャラをブスに見せている作品はヘイト創作である可能性が高く、男性キャラや性別不明キャラの描き方も同様である。
さまざまなブス
黄泉醜女(よもつしこめ)
古事記に登場する鬼女。
食いしん坊でドジっ娘。ある意味萌えキャラである。北欧神話でいうワルキューレみたいなものかもしれない。
実は醜女には強い霊力を持った女という意味で不細工という意味はなかったらしい。
醜女の肖像(しこめのしょうぞう)
クエンティン・マサイスの絵画。不思議の国のアリスの公爵夫人のモデルになった絵画。
顔は兄そっくりだが、性格はむしろ良い
公式で地味ブス設定
性格にも難がある描写が意図的に描かれている
ブスだけどなぜか可愛らしく見える。むしろブスなところが可愛らしく見える。
一時期流行していた言葉。ぶさかわいいと同義。
ブスが比較的多く登場する作品
※超人ブス、出番の少ないモブ、デフォルメ画の女児が多い。