「さあ、俺たちの戦争(デート)を始めよう‼」
プロフィール
血液型 | AO型のRh+ |
---|---|
体重 | 58.5kg |
座高 | 90.2cm |
上腕 | 30.2cm |
前腕 | 23.9cm |
視力 | 右0.6 左0.8 |
握力 | 右43.5kg 左41.2kg |
血圧 | 128〜75 |
血糖値 | 88mg/dl |
尿酸値 | 4.2mg/dl |
※誰かさんのおかげで、作中人物の中で最も正確な身体データが明らかになっている。
概要
『デート・ア・ライブ』本編の主人公である、都立来禅高校二年四組の少年。
人類の脅威である精霊達の存在にも実感が薄い、無邪気な妹の五河琴里と平凡な日々を送る、いたって普通の一般市民、
…と、本人や周囲の大多数は思っていたが、実は自身に心を開いてくれた精霊の力をキス(しかも口づけ)することにより封印できるという、特殊能力を自身も知らぬままに有していた。
ある日を境にその力を見出していた琴里司令率いる、秘密組織<ラタトスク>の支援を受け、精霊を(ギャルゲ的な意味で)攻略し続けるという、風変わりな戦いに身を投じていく事になる。
人物
基本的に臆病さとはかけ離れた前向きな性格で、かつて後述の絶望を味わった経験から、他人の絶望には敏感で放って置けず、困っている者や悲しんでいる者を放って置くことの出来ない献身的な精神の持ち主。
それは存在するだけで人間からの迫害を受ける精霊たちに対しても同じで、毎回命がけで彼女らを救うために奔走し、結果その彼の本質に触れた大抵の人物(女性陣)は彼に心惹かれる傾向が強い。
それまでの男女交際経験は無い、典型的なフラグ体質系朴念仁であるが、デレさせる為にそれではいけないと、琴里や令音主導で男女交際のノウハウを学ぶための(理不尽な)訓練を日々課せられている。
一方クラスの女子からの人気はイマイチで、殿町主催の「恋人にしたい男子ランキング」では52位。
が、最近では十香、折紙といった美少女たちが人目も憚らずベッタリされている様が目立つようになり、男子から嫉妬を、女子からは軽蔑を買っている。
そして超肉食系の折紙からのアプローチには困惑するばかりで、しばしば貞操の危機に陥る。
日常下での立ち振る舞いはさながら主夫そのものであるが、ラタトスクメンバーの箕輪と椎崎によれば女性の母性本能をくすぐるような魅力を持っているらしい。
中学生の頃は"重篤な病"に罹っていた時期があり、ポエムを書いたりオリジナルキャラの設定資料を作成したりギターを「コイツ」と呼んで自作の歌を演奏したりしていた。
本人にとっては封印したい過去だが、いくつかは任務を失敗した罰ゲームとして暴露されてしまっている(やめたげてよぉ!)。
また、琴里ほどではないものの割とシスコンであり、チャラ男の彼氏がいると邪推した時は殺意剥き出しでブチ切れていた(少なくとも殿町などに渡す気はさらさら無い模様)。
精霊との関係性
精霊達とは主人公という事もあり、満遍なく接しているが中でも特に十香、琴里との絡みが多め。
最初は士道を警戒していたがデートを重ね、心を開いていった。十香に対して少し特別視している所があり、他の精霊達が危険になれば勿論彼は必死になるのだが十香が危険になると特に動揺する。最初に出会った精霊が十香というのもあるだろうが士道はここぞという重要な場面では必ず十香に助けられておりお互いを支え合う関係を築いている。その為、士道は十香に対して他の精霊とは違う感情を抱いていると思われる。
・鳶一折紙
最初は彼女の肉食系振りに困惑していたがどうにかして彼女を救おうとしていた。折紙の一件が終わった後、折紙は士道に対して以前までは恋愛感情ではなく、依存心であり、本当の恋はこれからと言い、改めて士道に告白した。十香とは犬猿の仲だが何だかんだでお互いのことを気にかけている。
・四糸乃
士道は四糸乃に対してわりと過保護である。琴里と似たような扱いをしている。カップルというより、兄と妹みたいな感じである。しかし、四糸乃としては士道に異性として見て欲しい様だ。また、士道は彼女のことを心のオアシスと呼び、彼女を困らせるとキレる。
・時崎狂三
狂三とは最初こそ彼女の狂気的一面に恐れており、他の精霊達も警戒している。しかし、十香の言葉により意地でも彼女を救うことを決めてからは士道は彼女に物怖じしなくなった。二人だけの秘密を結構共有していたりする。また、結構気が合う部分も多かったりする。士道と料理の話ができる数少ない人物だったりする。士道が窮地に立たされた時は彼女が協力することが多い。
・五河琴里
最初こそ、今までの琴里と司令官としての琴里の違いに困惑したが今はどちらも琴里であることを受け入れている。また、彼女に対して恋愛感情が全く無いことも明らか(義妹とはいえ兄妹なので)。琴里もそれは感づいており、とても不満そうである。だが、お互い気安い関係であり、仲が良い兄妹である。
結構振り回されることが多く、彼女の趣味により自身の黒歴史を抉られることも多い。また、勝負事にもよく付き合わされ、よく負けている。夕弦と一緒にいれば精神が安定するため彼女がいる時に士道がフォローすることはあまりない(というか必要ない)。また、素直では無いが彼女は士道を大切に思っている。
・八舞夕弦
折紙と同じく肉食系であり士道をからかったり混乱させたりするが耶倶矢と同じく士道を大切に思っている。士道に耶倶矢の気持ちを代弁することも多い。
・誘宵美九
最初は士道が男ということで拒んでいたが事件解決後、「だーりん」と呼び心を開く。士道より年上だがそれを全く感じさせない。士道だけでなく他の精霊達にもアグレッシブにアプローチする為、結構なトラブルメーカーである。
・七罪
自身の本当の素顔にコンプレックスを持っていたが士道や他の精霊達の尽力でどうにか士道に心を開いた。士道に対して特に素直になれない所があるが、彼を大事に思っている。
・本条二亜
人間の心に失望していた彼女だが、士道と精霊達の尽力により救われた。関係としては対等な友達に近く、向こうは大人である事を理由に士道を養う形でものにしようと度々口にしている。
・星宮六喰
六喰は似たような境遇である士道を主様と呼んでいる。当初は非常に独占欲が強かったが、事件解決後はかなり軟化している。
能力
上述の通り、『精霊の力を自身の身体に封印する』という謎の力を有している。
自身に心を開いてくれた上で口付けのキスを行うという条件付きではあるが、彼女達を普通の人間とほとんど変わらない状態にすることが出来る。
これが『精霊とデートしてデレさせ』なければならない理由である(故に好感度などが十分でなかった場合、封印できる力も一部程度に留まってしまう)。
また当初は無自覚だったが、この力には封印した精霊の力を断片的に行使できる側面もあり、1巻の時点で既に封印していた力が肉体に発現していた。
5巻以降は琴里の霊力を再封印した事が切っ掛けとなり、他の封印された精霊の能力も目に見えない経路(パス)を通じて使用することが出来るようになった。この時には士道自身は無自覚だが、瞳が精霊のものと化している。
具体的には以前から使っていた自動的に発動するもの(琴里の再生能力、ただし自然治癒で回復できる程度の傷は例外らしい)や自身が使用したいと心に強く思い描いた能力(十香のサンダルフォンなど)を願った瞬間から使えるようになるものの2種類が存在する。
ただし、人の身で精霊の力を行使するのは体に相当な負荷がかかるためなのか、天使を顕現させて能力を行使した際は相当の激痛に際悩まされ、翌日に酷い筋肉痛などの症状が現れる。
しかし、灼爛殲鬼の回復や贋造魔女のコピーの様に、天使を介させないでその能力を引き出した際は特に負荷は掛からないようである。
彼自身のスペックは只人のそれと大差はなく、決して最強という訳ではない。
しかし作戦の性質及びその存在の重要性から、精霊たちよりも前線に出ざるを得ない状況が多く、毎回命の危険に晒され続けた結果、複数の天使を同時に使いこなして危機を脱するなど、徐々に封印した精霊の力を使いこなし始めている。
また、十香と出会う前の4月9日、彼女の「助けて」という心の叫び声の気配を感じ取っている節も見られ(0巻より)、9巻では恐らく常人にはその気配すら悟らせない位置から士道を見張る七罪の気配を感じ取ったりと、五感も常人離れしている節も見受けられるが、詳細は不明である。
何故、そのような能力が備わっているのかは当初不明だったが、少なくとも5年前のある事件からその能力は確認されており、如何やら後天的なものではなく先天的な能力である模様。
特技兼趣味は家事全般であり、特に料理はかなりの物で、琴里、十香の弁当は彼が作っている。
料理が得意ということは彼の周囲では周知の事実となっており、折紙も予約までしていた限定パンを士道の手製弁当と交換と言われた時は即座に応じている。
美九との一件で女装をして以降、それも得意になりつつある。当然ながら本人は認めたくないようで、とある精霊にスペシャリストとして派遣された時は不満げにしていた。
経歴
小さい頃に母親に捨てられ、現在の五河家に引き取られた過去を持つ。
当時は実の親に捨てられたショックから失意のどん底に居たが、一年ほどで回復し、その後は現在に至るまで良好な家族関係を築いていた。
5巻の戦いではその力をエレンに確認されてしまった結果、精霊たちよりも最優先でDEM社に狙われる羽目になってしまう。
6月末に起きた事件である凜祢にまつわる事件は、士道自身のストレスが発端であるが、ラタトスク側が最も危惧している事柄ではない模様。
この一件は「なかったこと」になってしまったが、士道だけは僅かに記憶に留めているのか、事件解決後、僅かな違和感を覚えている。
10巻ではとんでもない事になってしまった折紙を救うため、利害が一致した狂三の能力で過去へ飛び、紆余曲折会って悲劇の歴史を変える事に成功した。
12巻では何故か霊力のパスが目詰まりをおこし、体内に膨大な霊力が内包されたために暴走状態に陥り、普段の彼からは考えられないような性格(自信に満ち溢れたプレイボーイに豹変)になり、悪い病気が再発した挙句、封印した精霊たちの力を使いこなしていた。
更にその後、DEMの秘密研究所から輸送される“第2の精霊”の霊力に共鳴して完全な暴走状態に陥った際は“霊装”のようなものを顕現させている。
なお、その際の忘我の域の時に過去の記憶を一時的に思い出したのか、自身が五河家に引き取られる前の出来事を真那に語り掛けたり、明らかなDEM社に対する増悪を口走っていた。
余談
士道が現在まで物語で顕現させた能力は、以下の通り。
対応精霊 | 能力名 |
---|---|
夜刀神十香 | 鏖殺公の破壊力に優れた大剣 |
五河琴里 | 灼爛殲鬼の自動回復能力 |
四糸乃 | 氷結傀儡の冷気を応用して作成した氷の盾 |
七罪 | 贋造魔女の変身能力 |
誘宵美九 | 破軍歌姫の自身の想いを相手の心に伝える能力 |
園神凜祢 | 凶禍楽園の対象者に幸せな夢を見せ続ける広域結界(ただし特殊な天使の為か、色々と例外あり) |
八舞姉妹 | 颶風騎士の風を自在に操る能力 |
星宮六喰 | 封解主のあらゆる物を開き、閉じる能力 |
そのほか、ある人物の光を操る能力やあの人物の時を操る能力や、???の〈 〉(詳しくはリンク先に)、万由里の能力も使えるものと推測されるが現時点では不明である(だんだんと主人公が化け物じみてきている気が…)。
また詳細は省くが、折紙との出会いはワイルドアームズ セカンドイグニッションのマリアベル・アーミティッジとアシュレー・ウィンチェスターとの初めての出会いによく似ている(詳しくはゲームをプレイしてみよう)。
スピンオフ作品の1つである『デート・ア・バレット』では、“隣界”で生きる伝説(うわさ)と化しており、精霊の記憶を介して彼の行いや言動に影響を受けた結果、恋心を抱き儚失と無縁になる人物が続出しているという…。
もしかすると出版社や作品を超え、ある人物と同じくとんでもないことになっている気がしないでもない…。
また、この手の作品の主人公は読者から嫌われる傾向にあるものの、士道はヒロインにドギマギすることは多いが、常にヒロイン全員に対し体当たりで全力で向き合い、命懸けで戦っている所が強く描写されている為、男女問わず彼に対して不満を持っている読者は少ない。
関連タグ
彼氏 封印 一級フラグ建築士 主夫 中二病(高二病) 万能 11
ベル・クラネル(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか):士道の中の人の親友が演じる一級フラグ建築士。両作品のコラボストーリー『剣姫カタストロフ』にて、反転してしまったヒロインを救うために共に壮絶な戦争(デート)に挑んだ戦友であり、そして固い絆で結ばれた最大の親友(とも)である。その仲良しっぷりから、【九の弾】(テット)で成り行きを見守っていた狂三は羨み、続編の『剣姫エンゲージ』に登場した七罪からは誤解を招くアブナいセリフが飛び出した。
キリト(SAO):琴里と声が同じ義理の妹を持つ主人公繋がり。士道の中の人はこちらでは主人公の親友を演じている。
藤丸立香(Fate/GrandOrder):中の人が同じな一級フラグ建築士。…ただこちらはハーレムはハーレムでも拠点での生活時点でガチで危険と隣り合わせになりかねない人がわんさかいるが。
以下、17巻以降の重大なネタバレ
30年前、ユーラシア大空災の数ヵ月後に起きた空間震の爆心地にいた少女、即ち精霊を保護した少年がいた。
彼は両親が不在の間は女子中学生の妹である崇宮真那と共に暮らしていた。
少年は30日に出会ったという事と、対外的には自分の親類とする意味で崇宮澪と名付けた。澪と彼らは平穏な生活を送り続けた。
だが、その平穏は長続きはせず、真那をDEM社に連れ去られてしまい、彼はウェストコットに殺害されてしまう。彼の死に嘆いた澪の力をもってしても死という絶対的な事象は覆すことはできない。
そして、澪は生粋の人外の思考をもって彼を作り直すことを決めた。
たとえ、過去に戻ってウェストコットによる殺害を無かったことにしても、人間である彼では抗し続ける事もできず殺されてしまう。
ならば、何者にも害されぬ力を持ち、永遠の命を持つ永劫の恋人にすればいいのだと。
そのための準備として作り直す彼の体に与える最初の力は『力を吸収するための、力』。残りの力は細分化して少しずつなじませていくことでそう仕立てていき、常に彼の側で見守ればいい。
そして、澪が彼を失ってしまってから気づいた大切さ……その少年の名前は崇宮真士。
とどのつまり、崇宮真士という少年こそが作り直される前の士道の"前世"と言うべき存在だったのである。