犯沢さん
はんざわさん
概要
『犯人の犯沢さん』の主人公。本名「犯沢 真人(はんざわ まこと)」。名前の最初と最後をくっ付けると犯人になる。
原作『名探偵コナン』において、探偵側(江戸川コナン他)が真犯人を突き止めるまでの間の犯人の代用として登場する黒い人そのものの姿をしており、本作では犯沢さん以外にも黒い人(悪い人、もしくは犯沢さんの身バレになりかねない関係者)は数多く登場する。特に彼の親類である犯沢一族は身バレ防止のために全員黒塗りである。ちなみにサキちゃん以外は全員名前に「人」の字が入っている徹底ぶりである。
他の黒い人との区別のため黄色いリュックサックを背負っていることが多い。
なお、全身黒塗りなのは、あくまで本家の演出のパロディであり、実際には普通の格好をしているらしく、周囲から変な目で見られることはない(犯罪を妄想しているときなどは、含み笑いをしているせいか、怪しい人と思われるが)。頭も丸坊主なように見えるが、実際にはシャンプーをして、櫛で髪をとかす描写があるため、坊主というわけではないようだ。
「その男」に復讐するため、ド田舎から日本一危険な街「米花町」にやって来たのだが、あまりにスリリング極まりない米花町の現状や、田舎育ち故の都会での文明格差に戸惑いを隠せない、見た目はタイツ、頭脳はピュアなある意味本作で一番常識的な人物でもある。
復讐のために様々な犯行計画を練るも、本人の性格と米花町のアレすぎる現状故になかなか進展がない。
人物像
一人称が私の上に男性でも女性でも通じる口調だったため、性別に関しては曖昧であった。
しかし4巻で判明した名前が「真人」であり、シャンプーに意地を張ったり銭湯でコナンや平次と同じ風呂(ただし混浴)に入っていること、いとこのサキちゃんなる黒い人が明らかに女性であり再会を心待ちにしていることなど、間違いなく性別は男と思われる(ただし断言はされていない)。
年齢はチャラ男軍団と大差無いためおそらく20代。
一人暮らししているもののもっぱらカップ麺か弁当で、自炊能力は皆無。
復讐のためだけに上京しただけあって性格はかなり好戦的で、事あるごとに怒りを爆発寸前までため込んでいるものの、(原作短編に登場する犯人同様)つい最近まで一般人だったこともあって基本的には小心者であり、何より米花町があまりに常軌を逸した犯罪率の高さを誇るためツッコミに回る事が多い。
人付き合いもあまりよくないが、そもそも周囲がガチのパリピしかいないのも原因の一つであり、彼らがトロピカルランドに誘った際には速攻で同席している。
また怪しい見た目に殺人を目論んでいるが、困っている人がいれば放って置けないなど善人な一面がある。
出身地は島根県出雲で、ICカードを使った事が無い、ドラッグストアに行った事が無い、携帯もガラケーを10年近く愛用しているなど「おのぼりさんあるある」ネタも多い。
中学高校時代は手芸部であり、高3の時に高校ソーイングコンクールで受賞している。
手芸に関しては「その男」に対する殺意と復讐心を編んでいたことの表れでもある。
武道の類は特にしていないとのことで体力はかなり低く、6巻ではメタボな阿笠博士にすら持久力で負けたほどで、流石にショックを受けてジョギングを始めた。
特技は祖父直伝のキンニャモニャ踊り。シェアハウスのプロパリピらの仕事を体験しに行った際、パラパラの代わりとして追い詰められた末行い、結果として周囲からは絶賛された。しかし自身に会わないことからパリピ活動は以後辞退した……のだが、アニメ版のOPではキンニャモニャ踊りを交えつつ、キレのある動きのダンスを披露している。
犯沢さんの日常生活
住居編
無事故物件が月15万という桁外れな立地条件を持つ米花町において、試行錯誤の末に犯沢さんはシェアハウス『アーバンナイト』(勿論殺人現場)に引っ越すことを決意。引っ越し当日に不動産屋を同居人・犯林が殺して現行犯逮捕されるハプニングに見舞われるも、プロのパリピ(パーティー斡旋業)軍団に囲まれながら、犯沢さんはいつしかシェアハウスのマスコット的立ち位置を確立していくのであった。
ちなみにこの犯林は脱獄して犯沢さんの家に不法侵入し、また捕まった。