「奴ら(海軍・賞金稼ぎ)はお前を見づげる!!! 見づげてそいづらこう言うぬら…」
「「見づげだどー!!」「黒足のサンジ」!!!」
「――そしてオラは言う」
「オラ違うよォー!!!!」
「オラそんな奴しらねェよー!!!」
「海賊ですらねェぬらべっちゃ!!!!」
人物
プロフィール
外見
常人の倍近い体躯を有する筋骨隆々の巨漢で、ある理由から鉄仮面を被っている。
来歴
麦わらの一味に会う前は西部劇風の田舎でマフィアとして暮らしていたが、ある日発行された黒足のサンジの手配書に描かれていた似顔絵と自分の顔が瓜二つ(唯一の違いは右の渦巻き眉毛が反時計回り)だったことが切っ掛けで全く身に覚えがないのに海軍や賞金稼ぎに追い回されるようになり、それ以来人前で素顔を晒せなくなってしまった。(一応悪人ではあるため同情は出来ないが、こんな目にあって良いほどのどうしようもないクズでもない)
その事からサンジを恨み続け、シャボンディ諸島の周辺で人魚を始めとする種族を人間オークションに売り渡す人さらい屋を生業としていた。前述した通り、初登場した時は鉄の仮面を被り、モトバロという牛(バイソン)を乗り物代わりに愛用して現れた。仮面を取って素顔を見せたその瞬間、多くの読者が爆sy...驚愕したことだろう。
そこには確かにルフィがゾロに「お前も知ってる顔」と言った通りの知っている顔の、しかし全く知らない奴がいたのだから。
ルフィたちも、まさかこの世に冗談抜きか悪ふざけで描いたものか、似ても似つかないレベルの落書きそっくりの人物が存在したとは想像がつかず、次のように感想を述べている。
- チョッパー:こういう事、あんのな・・・
- ナミ:びっくりしたぁ、世界って広いわ・・・
- ウソップ:サンジの奴、奇跡の星の下に生まれてきたんじゃねえだろうか?
- ロビン:いつの日かすごく面白い最期を遂げそうね。
- フランキー:俺ァ、デュバルって奴を不憫でならねェ・・・(泣)
- はっちゃん:にゅ?あいつ等そっくりじゃねえか。
- ゾロ:・・・瓜二つだ。
- ブルック:ヨホホホヨホホホホヨホホホホヨホフッゴホッヨホホ(爆笑)
……と、このように皆は現実を受け入れられず、ブルックにはむせかえりまくるほどに大爆笑され、挙句の果てにはルフィに「じゃあ俺達は先行ってっから」と置いていかれそうになるなど、散々な仕打ちを受けるサンジとデュバルであった。(ブルックからしたら五十年ぶりの地上でこんなものを見せられたので盛大にツボっても仕方ない。というかこんなものを見せられたら大抵のやつはツボる)
その後
大交戦の末、因縁の相手であるサンジに顔を蹴られまくって骨格ごと整形され、以前とは似ても似つかぬハンサムな容姿になった。
すると途端にサンジへの恨みをアッサリ捨てたばかりかチーム名も『人生バラ色ライダーズ』に改名し、麦わらの一味に協力するようになる。
マクロ一味による介入もあったとはいえ、人さらい絡みのトラブルに遭ったケイミーとも和解したようで、ピーターマン一味から所持品を取り返してケイミーに渡すなどの経緯もあって、ある程度良好な関係となった。
before
↓
after
麦わらの一味がバラバラになった後、サニー号の護衛をはっちゃんともう一人の意外な人物と共に引き受け、全治1年の重傷を負いつつも海軍本部や賞金稼ぎ、海賊などから船を守り続けるという男らしさを見せた。2年後の今では治療を続けているが、本人曰く「名誉の負傷」や「奮闘記」だと誇りに思っている。
この件についてサンジから「恩に着る」と礼を言われており、完全に和解できた模様。
その後、エッグヘッド編時点では怪我は完治している。
性格
人さらい屋ではあるが、整形後の行動から分かる通り義理堅い性格。
また、サンジから「似たくないのなら髪形とか髭とか変える場所たくさんあるだろ!」と指摘されるまで、ごく単純なこともずっと気づかずにいるなど天然な所がある。
サンジに顔を整形されてハンサムになった後はかなりのナルシストになっている。
何か言おうとすれば「ハンサム…!!あ!!」と言い間違え、相手に何か言われれば「え?ハンサム?」と聞き間違えるなど、若干ウザいが以前とは比較にならないくらいポジティブになっている。
ただ、いままでほとんどしたことがなかったからか、ウィンクがドヘタクソであり、口が大開きになった挙句閉じてない片方は薄目かつ白目になっているとんでもない不細工顔と化す。(ウィンクしたとき目から星マークが飛び出る演出は有名だが、彼の目から飛び出るそれはあちこち穴が空いてる上、歪んでいる)
田舎生まれのためか、感情が高ぶると語尾に「~ぬらべっちゃ」を付けるなど、かなり訛っている。
また、多くの種族に警戒されかねない仕事で稼いでいる割には、人魚や魚人、能力者などに対して偏見があるのかないのか怪しい言動も少なくない。
戦力
武器として、蠍の猛毒を塗り込んだ銛を発射するガトリングガンを所持し、いかにも西部劇的な戦いをする。
バイソンのモトバロも突進を得意とする(デュバル曰く「ダムにも風穴を開ける」らしい)が、顔面が広い上に肝心の角が意味のない位置に付いているため正面からルフィに止められて、無意識に放った彼の覇王色の覇気によってあっさり撃退される。
さらに、部下たちも海中と空中を高速で移動できるトビウオの乗り物を愛用し、空から編隊(今俺を呼んだか?)飛行しながら攻撃する戦法を得意とする。
余談
なお、サンジも幼い頃に父親ヴィンスモーク・ジャッジから蟄居を命じられた際に鉄仮面を被せられている。
その為かどうかは不明だが、後に政略結婚のためにサンジを呼び戻そうとしたジェルマ66は、手配書を見て一度デュバルをサンジ(の変わり果てた姿)と勘違いして追いかけ回していたらしい。(デュバルという名前まで知っていた辺り、結構近くまで迫っていた様子で、実際に対面した可能性もある)
零巻では1コマだけ、産まれた当時の姿が描かれている。泣き声は「オギャーぬらべっちゃ」。
顔も産まれた時からこの顔であり、母親も瓜二つだった。
母親には「ああ!!何という事!!呪われた赤子が産まれたわ!!海賊時代の呪いよ!!」などという最低なことを言われてしまう。
また素顔が判明するまではネット上で様々な考察がされており、「クリーク説」、「Tボーン説」、「ベラミー説」など過去の退場したキャラクターなのではないかとの声が強かった。
特にクリークとは「重装備」、「毒を使う」といった共通点が挙げられる。
が、結果出て来たのは「知ってる顔の知らない奴」であり予想の斜め上を突き抜けていった。