「出テ行ケッ‼出テ行ケ~ッ‼」
データ
身長 | 50m |
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体重 | 1万5千トン |
別名 | 宇宙悪霊 |
出身地 | アクマニヤ星 |
概要
CV:丸山詠二
『ウルトラマンレオ』第33話「レオ兄弟対宇宙悪霊星人」に登場。
宇宙を漂っている怪隕石アクマニヤに宇宙の悪霊が憑りついて誕生した存在。
巨大な目玉の姿で地球に出現して団地に憑りつき、壁から青い手が生える、水道の蛇口から血が噴き出す、コードがひとりでに動くなどの怪現象を引き起こした。
しかし、周辺住民に気付かれたことでおおとりゲンとモロボシ・ダンが駆け付け、ゲンによって引きずり出されて正体を現された事に怒り、目玉状態で団地を無差別攻撃した後にウルトラマンレオとの戦闘中に怪獣に変身した。
腹部の眼から「レット閃光」を発射し、角は仮に折られても再生することができる。念力で暗黒空間を作り出す他、腕をちぎられても再生する得体の知れない存在。MACのコンピューターでも正体不明という始末であり、本当に星人というカテゴライズかどうかも疑わしい。ほとんどの宇宙怪獣を食べてしまえるほどの悪食であるとも。
また、ジャンプ力も300mと高い。
レオキックで角を折られ、その角を目玉に突き立てられて出血する。さらに両腕ももぎ取られたが腕を遠隔操作して背後からレオの首を絞めて苦しめた。
だが、アストラの救援により逆転され、最後はウルトラダブルフラッシャーで元の隕石に戻されアストラに宇宙に運ばれた。
怪隕石アクマニヤ
宇宙に漂う悪霊が住まうとされる人間の瞳によく似た形の不気味な隕石で、目には見えるがレーダーには一切映らず、コンピューターでもその正体も不明であるとされた。
それもそのはず、その正体はアクマニヤ星人の仮の姿であり、コンピューターでも正体が不明とされたのは霊的存在であったために他ならない。
そんなせいなのか、団地の上空にまで白昼堂々飛んで来てもその周辺住民や、レギュラーの梅田トオルらもゲストキャラ達も含めて誰も気付かなかった(見えていなかった)ようである。
それでも元々宇宙人でありウルトラマンであるゲンやダンには思いっきり見えていたが。
主な戦力は目の中央から発射するロケット弾と体当たり攻撃。正体発覚後にレオと対決し、その最中、本来の姿である星人としての正体を曝け出した。
ゲーム『怪獣バスターズ』では怪隕石アクマニヤが小型怪獣として登場、また、それの亜種のアクマニヤニードルも登場した。
また、アーケードゲーム『TANK!TANK!TANK!』の期間限定モード「怪獣バスターズPOWEREDモード」にて合体怪獣タイラントのステージでアクマニヤが大量発生した
アクマニヤニードル
ニンテンドーDS専用ソフト『怪獣バスターズ』及びそれの完全版『怪獣バスターズ パワード』に登場する怪隕石アクマニヤの亜種。
体色が紫色の不気味な姿をしており、全身に生物を麻痺させる毒が含まれた棘がびっしりと生えている。
また、目の中央からはレーザー光線を発射できるようにになっているが、上記に紹介しているアクマニヤ共々ゲームでは小型怪獣の一種という設定になっているためアクマニヤ星人としての姿を見せることはない。
ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2
本作にてまさかの再登場を果たす(区別のためアクマニヤ星人(SDI)と呼ばれることもある)。
『ウルトラ銀河伝説』でのベリュドラのパーツとしての登場を除けば、映像作品への再登場は約40年振り。
劇中では目玉繋がりでガンQと共演した。
また、ウルトラマンフェスティバルのライブステージではゴルザ、ゾイガー、アリンドウ、モチロンと共に登場しギンガと戦った。
着ぐるみはアトラクション用の流用。
アクマニヤ星人ムエルテ
ウルトラマンギンガS第11話「ガンQの涙」に登場する、ガッツ星人ボルストに続くチブル星人エクセラー配下のエージェント。
名前がスペイン語で「死」を意味するからか、コミカルな動作とスペイン語交じりの会話という特徴があり、自称宇宙最強の悪らしい。しかしエクセラーにタメ口で話しているボルストとは逆にエクセラーには全く頭が上がらず、目下の者には逆に傲慢な態度を取る、典型的な『上には弱く、下には強い』タイプ。
また、宇宙を彷徨う悪霊たちの集合体的な宇宙人ではあるが、睡眠はちゃんと必要だそうだ。
眼帯に黒ずくめのスーツ姿の、アメリカンギャングのような出で立ちをした太っちょ中年おじさんという不審者そのものの恰好をした人間態を初披露。
ちなみにこの人間態、ボヨヨンとしたお腹には星人本来の単眼が隠されているが、服を着ているため正体が気付かれる事はない。
といいたいところだが、両腕が青い手のままであるため、注意深く観察すれば正体はおのずと分かるはず…。
レオ時はただ闇雲に災いをもたらす悪霊的な宇宙人であったが、今回はエクセラーの依頼で彼の『駒』を生み出す実験のために暗躍。
人間だれしもが普段の日常生活で抱えている強いストレスに着目し、それを破壊の原動力とする最強の怪獣=ガンQを生み出して自分たちの計画に邪魔なギンガ達を倒そうと目論む。
ついでにエクセラーの人間を彼の『駒』に仕立て上げる実験もかねて相応しい人物を街で物色していた。
そして吉田という名のさえないサラリーマンを見定め、彼を操りガンQにモンスライブさせたまでは良かったのだが、どうやら選定を間違えたらしく、吉田さんが中途半端な人物だったため等身大のガンQになってしまい計画は失敗。慌てて正体を現しスパークドールズを奪い返そうとしたが、本人が町へと逃げ出して町中が大混乱に陥り、UPGまでも駆けつけてしまったため、一時撤退を余儀なくされてしまった。
彼を見失ったため、エクセラーのお叱りを受けたこともあり、必死の捜索でサトル少年と戯れる吉田(以下ガンQ)を発見。
サトル君に嫌がらせをしてガンQを怒らせ巨大化させることに成功すると、彼を人質として町中を疾走し、破壊活動を誘発させる(とはいってもサトル君を助けようと追いかけてくるガンQから必死で逃げているようにしか見えんが…)。
そこへ現れたギンガに必死でサトル君の事を伝えようとするガンQの姿を観て、「何やってんだ‼」と大声を出していたことやサトル君の抵抗のため騒いでいたことにより、自身の関与をギンガに悟られてしまう。
意気揚々と正体を現し、名乗り口上をしている間に応援に駆け付けたビクトリーの『EXレッドキングナックル』を横合いから受けて吹っ飛ばされ激怒。
即座に妖術『アクマニヤ念力』でガンQを強制的に操って反撃し2人を追い詰め、止めを刺そうと迫る。
しかし、サトル少年の必至の呼び掛けに『アクマニヤ念力』の呪縛から解放されたガンQが邪魔した事により失敗してしまい、最後は『シェパードンセイバーフラッシュ』と『M87光線』を受け「アディオ〜ス、アミ~ゴ‼」と叫びながら爆散した。
前述したように自称宇宙最強の悪だが、その割に作戦は適当な面が多く、戦いも基本的にガンQに任せており、あまり活躍しなかった(世界観のせいか…?)。
なお、人間態・CVは植木紀世彦。
ウルトラマンX
第9話「われら星雲!」に登場。
物語後半に唐突に登場し、闇のエージェントとババルウ星人率いる暗黒星団チームのラグビー対決のレフリーを務める。ババルウ側に懐柔されていたからなのか、彼らの不正行為を無視していた。試合終了後は特に触れられることもなく姿を消している。
着ぐるみはギンガシリーズで使用されたものの流用と思われるが、上記のムエルテと同一人物かどうかは不明である。
セブンガーファイト
第10話に登場。『ウルトラファイト』へのオマージュで名前は「アクマニヤ」表記。
怪獣軍団のリーダー格でビームミサイルキングを怪獣化させた元凶。スフラン島に出現し、怪獣軍団を差し向けてセブンガーを苦戦させるが、因縁深きレオのレオキックを受けて倒された。
原作ではあくまで元の隕石に戻しただけなので倒されてはいないのだが、本作にて初めてレオに倒された事になる。
余談
初代は角を折られて目に刺されたのだが、書籍掲載写真では目に刺さった角とは別に角がついており、目から何か飛び出たような姿に見えてしまう。また、その姿をもとにした造形の怪獣消しゴムが発売されていた事がある。
ゲン役の真夏竜氏を初めスタッフやキャストは撮影後、着ぐるみの目がこっちを見ているようで気持ち悪かったとの事。
この回と前回を撮影したのは新東宝の怪談映画を数多く撮影した中川信夫。曰く「俺がウルトラマン撮ることになるとは思わなかったよ」との事。
OVA『アーマードダークネス』の前日談という設定でテレビマガジンで掲載された内容では他の宇宙人共々アーマードダークネスを狙う一員の1人として紛れ込んでいた。
「ガンQの涙」が放送された11月18日の4日後の11月22日は、奇遇にもアクマニア星人の初登場したエピソード「レオ兄弟対宇宙悪霊星人」の放送日だった(ちなみに2014年は『レオ』誕生40周年の年である)。
立体化は『ウルトラ怪獣500シリーズ』にて行われ、ライブサインをオミットしたバージョンが『ウルトラ怪獣シリーズ』として販売された。