羊羹
ようかん
概要
羊羹(ようかん)とは、和菓子の一種。元々は古代中国で羊肉の羹(あつもの|肉や野菜を入れた熱い吸い物〈汁物〉料理)を指していたのが、日本に伝来した後で小豆を主原料にした精進料理に魔改造され、さらにそれが茶菓子として一般化したものをいう(※kb-b,c)。
餡に砂糖を入れて蒸しか、あるいは、餡に寒天液を加えて練って作る(※kb-a)。
練羊羹・蒸羊羹・水羊羹など、様々な種類がある(※kb-a)。
なお、日本における「羊羹」という語の初出は、室町時代初期の応永年間(1394-1428年)のころ成立したと見られる往来物『庭訓往来』に所収の「点心」についての記事においてであり,すでにこの時点で汁物でなくなっている(※kb-c)。
固形なのは羹のゼラチン質が冷えて固まった状態(いわゆる煮こごり)を基にしているため。
炭水化物と糖質を多く含むため、カロリーには注意すべきであるが、逆に言えば少量でもエネルギー効率の良い食品とも言える。そのため近年ではアスリートや頭脳労働者に手軽な栄養補給として使われることも多い。
また、老舗の菓子メーカー井村屋はアスリート向けにスポーツようかんを販売している。
常温で保存できることから非常食としても注目されている。
井村屋は非常食向けに長期保存の可能な「えいようかん」を販売している。
表記揺れ等
tag1は小説を含む全てのpixiv作品が検索対象で、タグ数は完全一致検索で検出される作品の総数を意味する。「画」はイラストと漫画を、「文」は小説を指す。tag2はイラスト部分検索結果(※部分検索ではキーワードを含むだけの無関係な語も多数検出されてしまう)。いずれも検索結果の数字は2024年10月20日のもので、随時更新推奨。
羊羹(tag1,tag2)(作品総数: 344〈画: 339、文: 5〉|イラスト部分検索数: 597)… 本項。
関連イラスト
- 現実寄り
- 空想的
脚注
- 出典等
※kb-a 「羊羹」 コトバンク > 小学館『デジタル大辞泉』
※kb-b 「羊羹」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※kb-c 「羊羹」 コトバンク > 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』
※kb-d 「羊羹」 コトバンク > 平凡社『改訂新版 世界大百科事典』、鈴木晋一。
※kb-e 「羊羹」 コトバンク > ブリタニカ・ジャパン『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』
※kb-f 「羊羹」 コトバンク > 平凡社『百科事典マイペディア』
※kb-g 「羊羹」 コトバンク > 講談社『和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典』
※kb-h 「羊羹」 コトバンク > 朝日新聞出版『とっさの日本語便利帳』
関連タグ
ういろう きんとん 甘納豆 寒天 餡玉 松露 きなこねじり のし梅 シベリア(シベリアケーキ) 緑茶 土産
五代目三遊亭圓楽:甘い物好きで知られ、弟子達に説教しながら羊羹の包装をバナナのように剥いてムシャムシャ頬張りだした(しかも食べ終わったらもう1本手を出した)なんて逸話が残っている。
佐山聡:同じく甘い物好きで、羊羹をポッキーのように食べるという逸話を持つ。
ダイナマイト:原料のニトログリセリンに甘みがある事からかつて鉱山労働者が羊羹の代用として食べたという。見た目がそのままの「ダイナマイト羊羹」という商品もかつて存在した。
間宮:日本海軍の給糧艦「間宮」とそれを元ネタとした『艦隊これくしょん』のキャラ。
前者は実際に艦内で製造(間宮羊羹)、後者は籠の中に野菜とともに間宮羊羹を入れている。