概要
『×CATIONシリーズ』とはエロゲーブランドの一つである『hibiki works』で制作・発売された『LOVELY×CATION』をはじめとするシリーズの総称である。
作品の特徴
『×CATIONシリーズ』は共通して以下のような特徴を持っている事が主である。
主人公に知り合いのヒロインはいない
一般的に恋愛ゲーム及びエロゲの主人公には義妹や義姉、幼馴染にいとこといった『本編開始前からの知り合いなヒロイン』がいるのがお約束なのだが、『×CATIONシリーズ』の主人公にはそういうヒロインは皆無という特色を持っている。『ヒロインとは接点なしのゼロの状態から関係を築いていく』というのが本作及び×CATIONシリーズの特徴である。
趣味同調システム
恋愛ゲーム及びエロゲでは『選択肢を選んでゲームを進める』のが一般的だが『×CATIONシリーズ』では、それだけではゲームクリアできず、主人公のステータスを上げるのが不可欠になっている。そしてその為にどうするかだが、平日の放課後や休日に自由行動が2回できるのでそこで買い物をしたり、施設を利用したり、家事や運動をしたりといった方法でステータスを上げることできる。上げたステータスはゲームクリアだけでなく『イベントの結果』にも影響する場合もある。
- 例:期末テストの結果、ヒロインと勝負をした時の勝敗etc.
ちなみに、自由行動の際に会計などでお金を消費するような描写がないので、プレイヤー達からは主人公の財力が謎の一つのように扱われている。
また、ステータスは一部のヒロインのルートではバッドエンドを回避できるか否かの判定に使われたりする。
ステータスはHシーンにも影響を及ぼし、その数値によってはHシーンで主人公が通常とは異なり、大量射精や連続射精をしたり、ヒロインが快楽でエッチに乱れたり(アヘ顔というには程遠いので苦手な方はご安心を……)と言った感じに大きく影響する。
ちなみに、他のエロゲでは自由に選択できる『中出し』及び『口内射精』は
本作では好感度が一定以上ないと選べないので頑張ってステータスを強化しよう。
また、中にはヒロインとの会話が弾んで好感度がアップする『キーアイテム』も存在し
そのヒントはヒロインとの会話の中にあるので、それを見逃さずにキーアイテムをゲットしよう。
ラブリーコールシステム
一般的な恋愛ゲーム及びエロゲでは、もし仮に名前を変更して設定しても、テキストでは設定した名前になってるのにヒロインのボイスでは『キミ』、『あんた』等になるパターンが大半である。しかし×CATIONシリーズでは変更・設定した名前がデータに対応していればその名前をヒロインがボイス付きで喋ってくれるという、とある恋愛ゲームを彷彿とさせるシステムが搭載されているのだ。
- 例:主人公の名前を(読みが)『ひろき』と設定すれば、作中でもヒロインが『ひろき』とボイス付きで喋ってくれる。
ちなみに、プレイヤーが設定した名前によっては特殊イベントが発生する場合もあったりするという……
サブキャラクターは全て立ち絵ナシ
本シリーズは『主人公とヒロインの一対一の恋愛』を中心としているため、主人公の友人や親戚、男性教師といったサブキャラクター達には立ち絵が存在せずゲーム中でその姿を見ることは絶対にない。なのでどんな容姿をしているのかは一切不明である。
ハーレムルート? んなもんありませんよ。
『主人公とヒロインの一対一の恋愛』を主としているため、本シリーズには各ヒロインの個別ルートしか存在せず、複数のヒロインと関係を持つルート(いわゆるハーレムルート)は(全ルートクリア後のおまけシナリオ含めても)存在しない。純愛において浮気や二股は言語道断だからね……仕方ないね。
ファンディスクもないんですよね……
本編の後日談として『主人公と結ばれたその後のアフターストーリー』が含まれていることでおなじみなファンディスクだが、×CATIONシリーズにおいてはファンディスクが作られたことはない。その替わりとして公式サイトなどから無料でダウンロードできる『アペンド』がその役割を担っている。
シリーズ作品一覧
LOVELY×CATION
×CATIONシリーズの初代とも言える作品で、全てはこの作品から始まった。
第一作目であるこの作品の時点で『×CATIONシリーズ』でおなじみな色々な要素が揃っている。あと攻略可能ヒロインはシリーズ最多の5人だが、その内二人は先生である。
そのため「なんで先生ヒロインが二人おって先輩ヒロインがおらんねん」と不満を漏らすプレイヤーもいたとか……
LOVELY×CATION2
シリーズ2作目。この作品から『教師枠となるヒロインは一人だけ』という形式になった。そして前作で渇望されていた『先輩ヒロイン』がこの作品で初登場した。また他作品の恋愛ゲームのようにヒロインと話しながら徒歩で移動する『ウォーキングトークシステム』が導入されたのもこの作品から。
PRETTY×CATION
シリーズ3作目。「ゲームではなく『現実的』」を作品コンセプトとしているが、主人公は自分の保護者となる叔母が経営しているマンションに住ませてもらうのだが、その部屋は『最上階でとても広い』とどう考えてもコンセプトに反している。ちなみにシリーズ初の試みで『姉妹ヒロイン』と『外国人なヒロイン』が登場する。
あと、教師ヒロインが姉妹ヒロインと髪色が同じため、ファンからは『三姉妹』と言われてしまうしまうこともあった。
PRETTY×CATION2
シリーズ4作目。東京が舞台だった前作から一転して地方都市が舞台である。
今まで『自由行動の際の謎の財力』で散々プレイヤーからツッコまれていた本シリーズの主人公だが、本作の主人公はバイトをするようになった。
PURELY×CATION
シリーズ5作目。本作では下級生、同級生、上級生そして先生と全てのポジションのヒロインが揃っている。
新妻LOVELY×CATION
シリーズ6作目。本作での主人公は学生ではなく社会人。そして『新妻』とタイトルに付いてる通り、ゲーム中でヒロインと結婚することができ、『VRを用いた結婚式』や『実際に指に嵌めることができる婚約指輪』等の現実で体感できるイベントが開催されていた。
なちゅらるばけーしょん
シリーズ7作目だが『主人公が祖父の暮している町で夏休みを過ごす』『ヒロインは二人』と他の作品と比べてかなり異なる特徴を持つため、外伝とも言える作品である。
Re CATION ~Melty Healing~
シリーズ8作目。『主人公もヒロインも社会人』と前々作である『新妻LOVELY×CATION』を思わせる要素がある。
関連タグ
関連作品
ときめきメモリアル:恋愛シミュレーションを広めた作品で、『主人公を育成してパラメータを上げていく』『プレイヤーが決めた主人公の名前をヒロインにボイス付きで読んでもらえる』といった共通点もある。