概要
小学4年生の蓼科のり子がヘンテコ童話作家の兄・いずみをはじめとする変な人々に囲まれて暮らす非日常的日常を描いたシュールギャグ4コマ。
きらら系作品の中でも突出してシュール志向が強く、一見すると何がなんだか分からない作品であり、それゆえに高い中毒性を持っている。作風には苺ましまろからの強い影響が見られる。
また、ガンダムネタや深海生物ネタ、自作パソコンネタなど作者の趣味と思われるネタが満載。
ネットで検索すると表示上「本の住人」になってしまうことでも知られる。
登場人物
登場人物の名前の由来は日本の山岳名である。
蓼科のり子
主人公。小学4年生で、4年3組の学級委員を務めるマジメな眼鏡っ娘。通称のりこ。
作中で最も常識のある人物であるとともに一番の被害者ポジションである。
両親はごく幼いころに他界しており、祖父母のアパートで、残念すぎる兄の少ない収入で暮らしている。そのためこの歳にして家計管理能力に秀でており、家事も万能である。これが原因か、年の割に趣味が老けこんでいる。なお祖父母はずっと旅行で家にいない。
兄がいろいろヒドイので兄に対する態度は基本的に辛辣だが、実は隠れブラコンのようなところがある。
蓼科いずみ
のり子の歳の離れた兄で、職業は「奇書作家」。現在に22歳だが医師によれば体の年齢は50歳らしい。
本人は童話作家のつもりだが、クレームがファンレターの何倍も来たり、海外で発禁処分になったりするようなものばかりで、タイトルもほとんどすべて意味不明。しかも締め切りは踏み倒しまくりでいつも編集に叱られている。
こんななので収入は少ないが、そのくせオタク趣味(ブルマやスク水が大好きなロリコン)で浪費する癖があるので常に家計は火の車であり、のり子がいなかったらとうに自己破産していたに違いない人物。しかし妹のことを溺愛しており、妹のために行動する時は人が変わる。
いつも眼鏡のレンズが真っ白で、目が描かれない。
ちーちゃんのことを「神」と呼んでいるが、これはちーちゃんが破壊神キャラだからではなく、「金髪ツインテ幼女」だから。
戸隠みか
のり子のクラスメイトの少女。架空神話を読むのが趣味の変わり者。
ちーちゃんに対しては適当なツッコミをしてやり過ごし、上手いこと自分に矛先が向かないように仕向けている。のり子との付き合いは長いが、のり子がちーちゃんのおもちゃにされていても助けようとはしない。
霧島・ティルトウェイト・さくら
のり子のクラスメイトの少女で、西洋人とのハーフであり、金髪ツインテールが特徴。周囲からは専ら「ちーちゃん」と呼ばれ、本名は忘れられている。
見た目に反して、作中で最も異常な人物。人物紹介では「のりこのハーフ友達。脳が。」と書かれている。
普段は表情がいつも(居眠りをしている時ですら)ドヤ顔っぽい状態のまま変わらない。
ほぼすべてのフキダシが大声型で、日本語はペラペラだがほとんど全部奇言(昔の漫画ネタなどが多い)。みかはいつも「日本語は難しいから」等と言ってフォローしている。
身体能力も非常識で、特にサッカーが上手く(?)、S字軌道を描くシュートが打てる。
その予測不能な行動・言動は近所では有名で、要注意人物として張り紙が貼られたこともある。無論本人に自覚はない。
将来の夢はなぜか「ゴルファー」。但し、彼女の言う「ゴルファー」とは、ほぼ「殺人鬼」に近いものらしい。
なおミドルネーム「ティルトウェイト」は、ゲーム「ウィザードリィ」シリーズの強力な魔法が由来であるが、まさにちーちゃんの存在がティルトウェイトそのものである。のり子には人間かどうかも疑われていた。
大人に変なあだ名を付ける癖があり、体育の伊吹先生を「淫獣」、ようこを「カニ頭」と呼ぶ。
あらゆる面がメチャクチャな人物ではあるが、発熱すると言動だけはまともになる(このとき、普段の自分については全く覚えていない)。黙っていればかなりの美少女である。
「せりな」という見た目も性格もよく似た従妹がいる。
鳥海けんじ
クラスメイトの男子。割とまともだが魔法少女アニメ好きで、本人はそれを隠しているつもりなのだが実際はだだ漏れ。あんまり出てこない。
穂高みつる
自分のこと大好きな危ない少年。のり子のクラスの学級委員だが、女装癖が見られ、だれかが写真を撮ると必ず画面内に入り込むなどクラス内では標準的変人。
榛名さなえ
担任教師。24歳。濃いキャラクター陣の中にあって極めてのんびりとした性格がむしろ異質な印象を与える人物。授業で喋ったり黒板に板書しながら眠ってしまう。他人を眠らせる効果も強力で、しゃべっていると周囲の人間がバッタバッタと寝落ちする(通称さなえ時空)。
あまりにも性格がおっとり型のため生徒からも他の教師からも「さなえちゃん」呼ばわりされている。
伊吹先生
新人の体育教師。かなりまともな人物だが可愛い物に弱い。
神室ようこ
外ハネ髪が特徴の、いずみの編集を担当する「猫文社」社員。さなえちゃんの幼なじみでもある。
有能な人物で、いずみは彼女なしでは仕事が全くできない。
ただ感性はやはりどこかおかしく、いずみいかにヘンテコな原稿を書いてもなんとも思わないらしく、たまにツッコミを入れても突っ込みどころがズレまくっている。それどころか自身もいずみに対して変なプロットを提案したりしている。しかし、これでものり子が頼れる数少ない人物である。
原稿の締め切りが近くなると行動や言葉遣いが乱暴になる。