いやこら概要だよ
迷番組『水曜どうでしょう』内で各種企画発表においては様々な方法で主演の大泉洋は騙されまくっていた。特に旅企画系でそれは顕著であり、「サイコロの旅」ではほぼ確実に騙されている。
その「サイコロの旅」第3弾は淡路島に到着したところでタイムアップになったが、第2弾に続いての時間切れのため、「今度こそちゃんとサイコロの目の通りに札幌に帰ろう」ということになり、淡路島から再スタートする運びとなった。もちろん大泉には内緒で。
道内ロケとだけ聞かされて、企画内容も秘密のまま、朝の7時から"どこか"へと向かう車中で、大泉は「これは誘拐と言っても過言ではない」「これは世間的にね、拉致ですよ」と笑いながら言っていたが、まさかわずか4日前にいた淡路島が目的地とは夢にも思っていなかった。
しかし鈴井貴之がネタばらしをして、車が新千歳空港へ向かっている事、後部座席にはサイコロのフリップや鈴井及びスタッフの大荷物が隠してあった事を知らされる。道内ロケだと信じていて、ジャージ姿に父親から借りたスノーシューズという軽装の大泉は
「いやこら拉致だよ!誘拐だよ!帰してくれよ!運転手さんバック!」
と叫ぶも、哀れ機上の人となったのであった。
この一件は「大泉洋拉致事件」と命名されたという。
唯一の海外企画である「韓国食い道楽サイコロの旅」においては、スタッフは最初から大泉を騙す気満々で、大泉の自宅まで迎えに行く車中で鈴井は「また彼を拉致して新千歳空港から飛び立とうと」と公言。
大泉も、企画でどこかに連れ出されるだろうことは薄々察していたようだが、流石に海外とは思っていなかったようで、鈴井の誘導尋問で行き先が韓国と知らされると、「おい運転手さん引き返してくれよぉ!」「日本出るとは言ってきてねえんだよ親にぃ!」「韓国電話できんのか?『電話しなさい』って言われてるんだけど、俺」など、ひとしきり騒いだ後、放心状態で「拉致だよ、これ…」と呟いていた。
後には制作サイドはそれらを更に発展して綿密な計画を立てて「大泉拉致計画」を立てた。
その内容はと言うと毎週金曜日のラジオの生放送中に大泉を拉致すると言うものであった。その作戦開始の暗号コードは「アメフトには気をつけろ キックオフがせまってる」と言うものでそれがラジオ番組中に大泉に読ませて、それを合図にアメフト選手の格好をした特別編成拉致部隊が大泉を安田顕と共に拉致した(なおこのアメフト部隊は大泉と安田の母校である北海学園大学アメフト部の皆さんである)。
ちなみにこちらの類似企画の放送は1997~1998年、後々拉致がシャレにならないことになっていくのだが……