概要
初登場は『ドラゴンクエストⅤ』。山賊として生きるオオカミの獣人。通常攻撃しか使ってこないが、素早さは高めで集団で登場することが多い。人里にも現れることがあり、ポートセルミの宿屋でカボチ村の村人からお金を奪おうとして止めようとする主人公と戦うイベントがある。
海辺の修道院の東にも出現し、オラクルベリーへ行く前に興味本位で立ち入ったらあっという間に酷い目にあわされる可能性が高い。
『ドラゴンクエストⅩ』では、サーベルに毒が仕込まれているらしく「毒攻撃」を使用してくる他に「落とし穴」を仕掛けてくることもある。満月の夜になると血が騒ぎ人間を丸かじりにしたくてたまらなくなるらしい。
派生作品への登場
スライム冒険記
かつてVジャンプで連載されていたかねこ統の漫画『スライム冒険記』ではメインキャラクター「ウルフ」として登場。
当初は主人公・スラきちの持つメタルキングの剣を奪おうと詰め寄るが、クシャミとともに不意に出た灼熱の炎で体を焼かれて撃退される。更にその後、闘技場に出場するスラきちと偶然再会し、彼との賭けに負け100万ゴールドの借金を抱えることになる(同時に、再び炎で焼かれる)。
以降は借金返済の為に、勇者を志すスラきちの旅に同行することになる。スラきちを「スラきっさん」と呼び、マイペースで天然ボケな彼につき従うようにツッコミ役を務める。
初登場時は原作である『ドラゴンクエストⅤ』同様の白い毛色だったが、スラきちの炎に焼かれるたびに徐々に毛が焦げていき、第4回以降は完全に真っ黒になった。輪郭もデフォルメされて丸顔になり、頭にバンダナを巻くようになった。
スラきちの炎に散々焼かれた影響で、途中から炎への耐性が自然に身についた。が、氷のブレスで攻撃されたり、耐性を遥かに上回る威力の炎を食らったりするなど全く耐性が役に立っていない。
魔龍を倒したことで冒険に一旦の終止符が打たれてからはスラきちと別れ農業に精を出すが、この頃は毛が生え変わり元の白い毛に戻っている。…が、ウルフを再び旅に誘いに現れたスラきちに例の如くクシャミで焼かれすぐに黒毛にされた。黒毛でいた期間が長かったせいか、白毛のときはスラきちに自身がウルフ本人だと気付いてもらえない。
竜神さまを復活させて以降は、どれほど年月が流れても元の白い毛には戻らなくなった。
pixivで描かれる「さんぞくウルフ」は、彼であることが多い。
と言うか、このタグに完全一致する「さんぞくウルフ」のイラストは彼以外いない。
さんぞくウルフ系のモンスター
- シードッグ
海賊として各地の海を暴れ回る犬型の獣人。シャツには模様がある。さんぞくウルフ同様集団で出現することが多い他、ゆうれい船長やキャプテンクックに呼ばれて出てくる場合もある。ジャンプして激しく斬りつけてくる攻撃を使うこと以外は、さんぞくウルフと全く同じであまり怖くない。
『ドラゴンクエストⅩ』にも登場するが、本作では海に関係しない場所に登場する。通常攻撃以外は「落とし穴」を仕掛ける。海の上なら羅針盤がなくても今どの辺りにいるのかたちどころに分かるという。スゴイ方向感覚の持ち主。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル』にもDランクの魔獣系のモンスターとして登場。固有スキルは「ばくひょうの剣技」。
- サマーウルフ
『ドラゴンクエストⅩ』に登場。夏らしいあざやかな服に身を包んだオオカミ男。見た目通り、軽い性格らしい。通常攻撃以外で使用する特技は「落とし穴」と「おたけび」。
- サードンの手下
ジュレット外伝クエスト「ゆるしてほしいのニャ」の第4話のボス。ヒポポ・サードンに仕える忠実な部下で、シードッグと同じ外見をした元海賊。キャット・リベリオとの因縁対決に割り込んだ形で戦闘になる。まめちしき曰く卑怯な戦法を好み、「眠り打撃」「落とし穴」「おたけび」といった特技を使ってくる。