概要
『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursに所属する高海千歌と小原鞠莉のカップリング。
ちかまりと呼ばれることが多い。
公式での真ん中バースデーは1月6日。
千歌が初期の自己紹介で「”千歌っち”って呼んでね!」と発言しているが、作中で彼女を千歌っちと呼んでいるのは、初期~現在の鞠莉だけである。
共に宿泊施設を経営する親を持つ。千歌は「十千万旅館」で手伝いをしており、鞠莉は「淡島ホテル」とそのチェーン(アニメ版は「ホテルオハラ」のみ明言)の経営が生活に関わっている。
髪は特殊な三つ編みヘアースタイル同士。
千歌はみかんが好きで鞠莉はレモンが好きという柑橘類好きの共通点がある。また、千歌はコーヒーが嫌いで鞠莉はコーヒーが好きという対照的な一面も存在する。
千歌はスクールアイドル活動で感じた気持ちを「輝く」「輝きたい」とよく表現しており、鞠莉の口癖は「シャイニー!」。ラブライブ!シリーズで頻繁に発言される擬音「キラキラ」が変化したようなそれらの言葉を、2人とも、楽しむ、楽しそう、という意味で使っている。
G's magazine版
G's版の鞠莉は現学年の始めの頃は一人でいることを好む一匹狼で、今まで世界中を飛び回る引っ越しが多く、さらに卒業したら海外の大学に行く予定もあり、内浦にはほとんど愛着がなかった。
千歌にスクールアイドル部へ誘われても、キンダーでファニーなアイドルは合わない気がする、やめておく、遠くから応援していると言って一蹴していた。
それでも千歌が全く諦めずひたすら何度もAqoursに勧誘してきたので、「スモウ勝負で負けたら参戦してあげる……ってふざけたら怒るかな?」と呟くも彼女のまっすぐで無謀な所を気に入り始めており、ついに折れて入部を決める。
Aqoursに入った後の鞠莉は、食わず嫌いだったスクールアイドルの曲の良さを笑顔で語っており、非常に明るく振る舞いAqoursを世界に売り込もうとしている。
シングルMV
1stシングル『君のこころは輝いてるかい?』では、千歌と鞠莉の2人のやりとりがダンスMVの中の日常PVシーンのキーの1つになっている。
千歌はスクールアイドル部を創部して7人の新入部員を集め、学校のプールで練習していたが、
その8人を一人遠くから寂しそうな微笑みで眺め、静かに去る鞠莉。
梨子達と共にその姿を見かけた千歌は、一人急な大雨もおかまいなしに登下校路の下り坂を裸足で駆け抜け、鞠莉の前で立ち止まる。追いついた部員7人も合流して鞠莉の周りに立ち、鞠莉や皆が笑顔になって雨が上がったシーンで曲のラスサビが終わる。
アニメ版
アニメでは、千歌はスクールアイドル部の代表、鞠莉はその上に立つ理事長、というAqoursの2トップに君臨している。
千歌は1・2年生の、鞠莉は3年生の導き手となりAqoursメンバーが揃っていく。
また、鞠莉の願いであった果南達とのスクールアイドル再結成は千歌達のスクールアイドル結成がきっかけで叶うこととなる。11話では千歌と自身の関係に悩む曜に鞠莉は自分の体験から曜の後押しをしてあげた。千歌も鞠莉も幼馴染の果南の呼びかけで今の活動的な性格が身に付いた。
千歌と鞠莉の関係だけに収まらず、間に誰かを挟むことでアニメが展開されていったことは千歌と鞠莉の関係の魅力の一つである。
お互いの呼称は、鞠莉⇒千歌は一貫して「千歌っち」(1期9話Aqours加入前~)、
千歌⇒鞠莉は「鞠莉さん」(1期9話鞠莉加入前)から「鞠莉ちゃん」(2期1話~)になる。
1期
3話
早朝2年生組が練習をおこなっているところにヘリコプターに乗った鞠莉が参上し、これが2人の初めての顔合わせとなる。
この時鞠莉は浦の星女学院新理事長として登場、それを踏まえ千歌は鞠莉のことを『新理事長』と呼ぶがそれに対して鞠莉はすかさず『マリー』と呼んで欲しいと訂正した。
鞠莉が千歌達のデビューライブのために秋葉ドームを用意したと千歌を喜ばせるも直ぐにそれがジョークだと告げる、千歌は「ジョークのためにわざわざそんなもの用意しないでください」と冷静なツッコミをいれた。
実際には彼女達のライブのために体育館を用意しており、そこを満員に出来たら彼女達を部として承認することを約束した。
しかし、体育館を満員にするためには全校生徒の人数だけでは足りないことが判明。
課題の難関さから鞠莉が千歌達に望むことは単にスクールアイドルになることではなく、さらに高みにあることが窺えた。
そして迎えたライブ当日、残念ながら垂れ幕の向こうにいたのは数人の生徒だけだった。
だが、観客に混ざっていた鞠莉の表情は課題が達成されていないにもかかわらず穏やかで、まるで課題達成の有無は二の次であったかのような振る舞いをしていた。
千歌達はライブをスタートさせるも雷で会場は停電、それでも彼女達は歌い続けようとするが千歌は涙を浮かべる。もはやライブの続行は不可能かのように思えたがそこに駆けつけた美渡姉らの応援により会場は満員に、後に加わる他メンバーの活躍もあり会場は満員となって元の姿を取り戻した。
会場に光が戻った時鞠莉は目の前にいた沢山の観客に驚く。歌い終えた後のダイヤの発言に対する千歌の応答で鞠莉は千歌の言葉に笑みを浮かべた。
鞠莉が千歌のスクールアイドル部設立に助力する形で出会いを果たした。
鞠莉は単に2年生組に力を貸すだけではなく課題を与えることで彼女達を鼓舞した。
この時点では理事長と部長としての絡みが主立っている。
また秋葉ドームのくだりのような会話が千歌と出来るのは今のところ鞠莉のみである。
4話
無事条件をクリアしたスクールアイドル部の創部を鞠莉は快く承認し、昔自分達が使っていた部室の跡地を千歌達の新たな部室として与える。
6話
浦の星女学院が統廃合に向かい始める。千歌はμ'sのように学校を救えると喜び勇んで近所の風景で学校PVを作り鞠莉に見せるが、彼女は「それでこのテイタラークですか」と貶す。それはこの話から少しずつ明かされる鞠莉の内浦への想いから来るものである。
終盤、町の人たちに新曲撮影の協力を仰ぎだし、鞠莉や果南たちの所にも声を掛けに来た千歌の事を鞠莉は微笑んで見守っている。
7話・8話
東京開催のスクールアイドルイベントに招待された千歌達を、理事長として送り出す鞠莉。かつて自分たちが挫折した壁を越えてくれたら、と願って。結果、鞠莉達とはまた別の試練にぶつかる羽目になった千歌達だったが、千歌は折れずに立ち上がった。
9話
ダイヤ達の話で徐々に千歌に鞠莉達の過去が解明されつつあったが、
この話でついに鞠莉と果南が大勢の前で言い争いをし、見かねた千歌の殴り込みで話が進展。
鞠莉は自分じゃ対話できなかった果南と対等以上に会話する千歌の後ろに隠れて彼女の肩を持っている。
千歌のアクションをきっかけにダイヤから果南の真相を聞き出せた鞠莉は、果南と本音をぶつけ合って和解、千歌の呼びかけでダイヤも輪に加わり3年生3人でスクールアイドルに復帰する事が出来た。
10話
この話から鞠莉はAqoursの新入部員として過ごすようになり、理事長の肩書きは学校存続活動以外では控えめにするようになった。
それでも彼女は3年生で気も強いので、年長者として千歌達Aqoursの活動に積極的に意見している。
合宿での千歌は得体の知れないシャイ煮を一番に食べたり、鞠莉たちが巻き起こす騒動に呆れたりした。
11話
千歌に対するひそかな悩みを抱えていた曜の心情を鞠莉は察知し、かつて自分が犯した過ちを繰り返さぬよう、二人の友情が上手くいくようにアドバイスした。
12話
千歌は学校存続に大きく関わる、秋の入学説明会の参加希望人数を鞠莉から聞いている。
2期
1話
鞠莉加入後の千歌⇒鞠莉の呼称がようやく判明。「鞠莉ちゃん」に変化している。
1期9話の「鞠莉さん」から切り替わったタイミングはおそらく、1期11話(曜⇒鞠莉の「鞠莉ちゃん」)や1期13話(梨子⇒果南の「果南ちゃん」)辺りか早くて彼女の加入後すぐ。
前半パートでは、鞠莉は悪ふざけいっぱいの理事長挨拶の中で遅刻してきた千歌を明るく迎えていたが、
後半パートで鞠莉が、経済的に浦の星女学院の運営の実権を握っている鞠莉の父親が入学希望者の少なさを見て統廃合を本格化させ、入学説明会を中止にする事にしたと告白。統廃合が表面化してきた1期6話から鞠莉が父親に強く言って決定を引き延ばしてきたが限界が来てしまった。
自分がその父親を説得しに行く、場所がアメリカでも交通費を用意して……と迷わず言った千歌に果南とダイヤが現実を突きつけ、それでも諦められない彼女に鞠莉は「千歌っち、ごめんね」と無理に笑ってみせた。千歌は「違う。そんなんじゃない……」とふさぎ込み、その夜から丸一日悩むしかなかった。
明くる朝思い立って学校のグラウンドに一人走った千歌の所に鞠莉達Aqoursは導かれるように全員集い、奇跡を起こしてみせると高らかに宣言した千歌に続いて誓い合う。このシーンでは千歌と鞠莉の2人はお互い最も離れた位置に配置されていながら、名前を呼び合う形で9人の中で存在が強調されている。「鞠莉ちゃんが頑張ってたのは分かる、でも、私も皆もまだ何もしてない」
2話
鞠莉のさらなる父親説得により、統廃合撤回の条件が用意される。
かなり厳しい条件でありながらも、千歌は笑顔で「ありがと鞠莉ちゃん!」と感謝し、統廃合阻止の決意をさらに強めた。
意外と早い開催のラブライブ!予備予選に加えて、入学説明会ライブ用の新曲がそれぞれ別で必要になり、いつも通り作詞に手こずる千歌と2年生の負担を減らすため、鞠莉が1年生と3年生の6人を集めてラブライブ!用の作詞作曲をする作戦を決行。
千歌は、鞠莉と果南を「ああ見えて人見知りな所がある」と評価している。
ドラマパート版
『ジングルベルがとまらない』CDの『戦場なメリークリスマス』で、スクフェススマイル組として国木田花丸とのトリオで共演。本作の出だしで漫才コンビ「マリチカ」を結成、息の合ったショートコントを披露している。だが序盤で花丸に中断されてしまい、急に彼女の軍隊ごっこに巻き込まれる。「度胆(ドギモ)」を2人で面白おかしく発音する遊びを始めて笑いあう微笑ましいシーンあり。
2ndライブの神戸公演の幕間アニメでは、会場のすぐ近くに本社があるUCC珈琲の紹介の流れで千歌がコーヒー嫌いを理由に牛乳を飲み始めたので、鞠莉は彼女にコーヒーを飲んでもらおうと奮闘する人の一人になる(他は花丸、ダイヤ)。
スクフェス
スクフェスのスマイル組同士。
メインストーリーではAqoursのリーダーと仲間、先輩後輩、そして千歌の飼い犬を通じて交流がある。