「にしおかぁ〜っ、すみこだよぉ〜」
概要
1974年11月18日生まれ。千葉県出身。本名は西岡 純子(読み同じ)。
太田プロダクション→ワタナベエンターテインメント所属。
青山学院大学経済学部卒。
SMにおける女王様風のキャラで「あるあるネタ」や自身の体験談などを織り交ぜた漫談を披露するネタでよく知られている。ただし、ブレイク以後は『エンタの神様』などのお笑い番組を除いてキャラを演じることはなくなっており、ショートヘアにナチュラルメイクの「素のにしおかすみこ」として活動することが多い。また、後述の落語家デビューもあって着物を着て出演することもある。
春風亭小朝に弟子入りし、「春風亭こえむ」を名乗って落語家としても活動している。
2010年代後半はローカル番組などでリポーターとしての出演が多かった。マラソン大会にも出場し、スポーツ系の企画にもたびたび参加している。
2020年からは後述する母の介護のため、千葉の実家に暮らしながら活動を続けている。
経歴
大学在学中の1994年に「西岡すみこ」の名前で太田プロダクションからデビュー。当初はピン芸人として活動。
2002年にワタナベエンターテインメントに移籍し、satomi(嶋岡里美)と「つぶつぶ」というコンビを結成。
2005年に「つぶつぶ」を解散。以降再びピンで活動し、2006年にフジテレビの『くるくるドカン』に出演したことなどを機にブレイクする。
2008年ごろから徐々に女王様キャラでテレビに出演することを控え、ナチュラルメイクに一般的な衣装で出演することが増える。
2009年8月に春風亭小朝に弟子入りし落語家デビュー。
2010年には『インセプション』(劇場公開版)で吹き替えデビュー。また、同年のR-1ぐらんぷりでは落語ネタで決勝進出を果たす。
2020年以降
2020年5月ごろ、にしおかはコロナ禍の影響で仕事が少なくなったことを理由に家賃の安い別の物件に引っ越しを考えており、すでに引っ越し先の目処もついている状態であった。
そんな中、久しぶりに実家に帰ったところ母親の様子がおかしいことに気づき、そのまま6月ごろから実家に住むことになる。
母親は認知症を発症しており、体は元気なものの記憶障害などで日常生活がままならない状態であった。同居している姉はダウン症であり、父もアルコール依存症というわけではないが「酔っぱらい」で頼りないため、にしおかが家事や母の面倒などを取り仕切る形となった。
2021年9月から講談社『FRaU』で、実家に戻ってからの様子を率直、かつユーモラスに綴ったエッセイ『ポンコツ一家』の連載を開始する。連載に至った理由としては、芸能人としての仕事が少ない状況が続いており、「家族のために稼がなくては」と考えた結果、パソコン一台でできる文筆業に思い至ったためとしている。
2022年現在も芸能活動と母の介護を並行している。
人物
ブームとなった女王様キャラとは裏腹に、普段は気が弱く腰の低い人物である。女王様キャラにたどり着くまではさまざまなキャラクターを考えていたが、レイザーラモンHGのブレイクに着想を得てボンデージ衣装を着るようになった。
ボンデージはコスプレショップで、ムチはアダルトショップで購入したもの。
三点倒立が得意。ネタではシメで三点倒立の姿勢から一発ギャグをする、というパターンが多い。
落語家としての名前「春風亭こえむ」は小朝の「こ」と、ドMの「えむ」に因むが、本人もドMとのことで、女王様キャラは当初無理をしていたと『ロンドンハーツ』などで告白している。
千葉県出身ということもあり、JR総武線にまつわるネタが多い。
料理が得意で、調理師免許を取得している。居酒屋でのアルバイト経験もあり、『愛のエプロン』などで料理を披露していた。
中学では陸上部、高校では水泳部に所属し、水泳については平泳ぎで千葉県大会優勝を果たしたこともある。また、陸上については、2008年に『エンタの神様』のネタ中に「2008東京マラソンに出場する」と宣言し、実際に出場。以降数多くのマラソン大会に出場し、自己ベストは3時間05分35秒(2018年1月に達成)である。テレビ番組でもスポーツ系の企画に出演することが多い。
趣味の一つにダンスを挙げているが、かなりの腕前で、過去に隠し芸としてブレイクダンスを披露した際には、ヘッドスピンやウィンドミル(パワームーブウィンドミル)をこなしている。
反面、歌は苦手で、『めちゃイケ』の「お笑い芸人歌がへたな王座決定戦スペシャル」に出演した際には『BODY&SOUL』(SPEED)を歌い、完璧なダンスを見せた一方で、甲高い声でお経のように音程の変わらない歌を披露している。ただし、別の番組で歌を口ずさんだ際には、特別上手というわけではないが大きく音程を外すことはなかったため、大幅に誇張している可能性がある。