概要
初霜(艦隊これくしょん)と時雨(艦隊これくしょん)の組み合わせ。
両艦とも初代神風型駆逐艦に先代を持つ2代目。
1933年11月4日に初霜が、1935年5月18日に時雨が、いずれも浦賀船渠にて進水した。
当初は初霜が佐世保鎮守府第21駆逐隊、時雨が横須賀鎮守府第9駆逐隊所属だったが、時雨の属す第9駆逐隊が佐世保鎮守府に移籍となり第27駆逐隊と改称。以後、開戦時まで出入りはあったもののいずれも佐世保鎮守府籍の第一水雷戦隊の所属艦として開戦を迎える。
レイテ沖海戦までに僚艦と姉妹艦を失った時雨と、同海戦及び多号作戦で姉妹艦を失った初霜が1944年11月15日の編成替えで第二一駆逐隊を組むことになった。しかし、同時期スリガオ海峡海戦で傷ついた時雨は本土帰還後、修理を経て第17駆逐隊(浜風・磯風・雪風)らと本土周辺での輸送任務にあたっており、多号作戦、礼号作戦(実際には妙高護衛のため参加できず)に関わっていた初霜と合流できないまま、ヒ87船団で進出中の1945年1月24日に時雨は戦没している。
艦隊これくしょんにて
2期になりログイン画面にも登場するほどの時雨に対し、改二グラしか存在しない初霜ではあるが、いずれも改二になると幸運値が高く、高難易度海域におけるカットイン艦として重宝される。また、両艦とも昭和20年まで健在だった歴戦の艦のため、関連史実の多い両艦とも昨今のイベントでの”特効艦”に選ばれやすいため、”幻の第21駆逐隊”を組み込んだ第二艦隊で夜戦を敢行してほしいところである。
いつ海
アニメ艦これ2期「いつかあの海で」の第4話で時雨が1YB3H解散・第二水雷戦隊復帰を命じられた際提督室に呼びに行く役として初霜が登場した。(セリフありとしてはこの4話が初霜初出演)
ゲーム中では僚艦をさん付けで呼ぶ初霜が時雨を「駆逐艦時雨」呼びしたことが一部で話題となった。史実では一応同じ駆逐隊の所属ではあった2隻だが、実際に行動を共にすることなく時雨が戦没したことからある種の距離感を持たせたのかもしれない。
余談
- 坊ノ岬沖海戦にて矢矧艦長だった原為一大佐は、第27駆逐隊司令駆逐艦として時雨に座乗していた。矢矧戦没時、古村啓蔵二水戦司令官と共に初霜に救助され生還している。
- 同じ浦賀船渠で建造された「深雪」は、初霜進水・時雨起工後に衝突事故で沈んでいる。2022年夏に一部のローソンで夏服を披露した時雨と深雪だが、両艦が同じ海の上で共にいたことは実はなかった訳である。
清酒「初霜」(岐阜県)、泡盛「時雨」(沖縄県)、清酒「初時雨」(奈良県)が存在する。「時雨は呑兵衛雪風は助平」なる原大佐のありがたいお言葉が残されてるのか、度数の高い泡盛に「時雨」があるのが興味深い。
関連
浦賀船渠出身艦同士のカップリングタグ
すみしも(第二一駆逐隊) しらすみ(第十八駆逐隊) 秋風雲(第十駆逐隊)
しぐさみ(第二七駆逐隊) さみすず(艦これにおける同絵師・同CVつながり)
ぬい霜(霞の実質的な僚艦)