解説
CV:沢城みゆき(『LoV』シリーズ、『DFFOO』)/佐藤利奈(『FF14』)
王都ルザリアの近衛騎士団に所属する女騎士。
五十年戦争終戦後、オヴェリアの護衛としてオーボンヌ修道院へ派遣され、北天騎士団から派遣されたラムザやガフガリオンとともにイグーロスへの王女護送の任につく。
オヴェリア救出のためにラムザ達と行動を共にし、ラムザの素性を知った後も彼を信頼できる仲間と認め、共に戦う。
生真面目で正義感が強いが、ヘルプメッセージで女性らしい一面をのぞかせる。
こうした劇中での活躍度や付き合いの長さ、加えて後述の名台詞などから、ファンの間ではFFT真のヒロインとの呼び声も高い(公式設定上のヒロインはアルマかオヴェリアなので、彼女がヒロインでないことだけは確かなのだが…)。
なお、後の『ロードオブヴァーミリオン』シリーズで10年後の自分について「愛する夫と子供との生活」と語った事から、実は結婚願望もある模様。しかし、FFT第2章開始時最速で21歳で、FFT終了から5年経ってそこから10年後となると、その頃のアグリアスは最低でもアラフォーな年齢に突入しかけている。お前ら早く結婚しろ。
能力
専用ジョブは『ホーリーナイト』だが、ザルバッグやディリータと違って『聖騎士』の称号は持たず、身分としてはあくまで一介の『騎士』のままである。
肩書きや境遇から、セイブザクィーンを持たせたくなる人も。
なお、密漁でも同じ程度の強さの騎士剣ディフェンダーも入手可能であるし、それに加えセイブザクィーン自体は後に行ける隠しダンジョン『ディープダンジョン』でも再び入手可能であり、更にダンジョン最深部には最強の騎士剣カオスブレイドが眠っているため、両者とも武器に困る事はない。
極めつけは初期ロットのPS版の二刀流バグで二刀流可能の武器(セイブザクィーンも含む)を無限増殖させる事が可能で、チョコボの不思議なダンジョン付属の『不思議なデータディスク』の公式チートデータには全ての装備品が50個ずつあるデータもある。
SRPG史上屈指のバランスクラッシャーと名高いオルランドゥ加入後は流石に影が薄くなるが、女性キャラの特権である香水やリボンといった強力なアイテムが装備可能という向こうにはない長所もあるため一概に下位互換という訳でもなく、むしろ彼女も彼女でなかなかのバランスブレイカー。
またFFTではキャラの育成という物にそれなりの手間暇がかかるため、後半加入のキャラは実戦に出しづらいものがあるのだが、彼女の場合第2チャプターという比較的早期から加入することから、他の仲間との育成も兼ね合わせて行いやすく、なによりそもそも論として「彼女以上に強力なキャラ」というものがほぼいないため、結局のところ最後まで第一線で活躍し続けたというプレイヤーが大半であろう(というよりオルランドゥを比較対象に出してしまうと、彼が加わった時点で「彼に全部任せておけばいい状態」なので、影が薄くなるのは彼女だけに限らずほぼ全キャラ共通である)。
PSPリメイク版『獅子戦争』のアグリアス
PSPリメイク版である『獅子戦争』では彼女にまつわるサブイベントが多数追加されており、『ベイグラントストーリー』から『ティンカーリップ』の設定が逆輸入されている。
また、オヴェリアとの再会イベントでは「ルカヴィを討つことが国とオヴェリアを護ることに繋がる」と告げ、ラムザのパーティに残る。
また、このイベントでは本作の結末に関する伏線が示されている。
ムスタディオがアグリアスに恋愛感情をほのめかすイベントが追加されている。
ちなみに、オペラオムニアのアグリアス加入イベントにて、服装についての話が出た際に最初は服装を変えるのを嫌がり、小物なら良いという話になり、「紅を差してみるのも悪くないのかもな」と口紅のことを言っているセリフが有る。
名言
- 「今さら疑うものか!私はおまえを信じる!!」
アグリアス、いやFFT屈指の名言である事は間違いない。
ゴルゴラルダ処刑場にてアグリアスが発した作中屈指の名台詞。
それまで権力に忠誠を誓ってきたアグリアスが、国家の壮大な陰謀に触れ、国より己の立場を捨ててでも大事な事の為に戦うラムザを選んだ。
実のところ、この時まで身分を隠し続けていたラムザはアグリアスに「自分の正体がラムザ・ベオルブである」事をガフガリオンに暴露されてしまい、「僕は兄さんの企みを知らなかった。信じてくれ」と弁解するしかなかったのだが、それでもアグリアスは迷うことなくラムザを信じた。
この台詞から来る義理堅い人となりこそがアグリアスのファンが多い理由であり、真のヒロイン、ラムザの嫁と扱われる最大の理由と言ってもいいだろう。
勿論見た目の部分としてもブロンド美人の女騎士というテンプレを打ち立てた功績も素晴らしい。
- 「人の夢と書いて儚(はかない)・・・何か物悲しいわね・・・。」
アグリアスのヘルプコマンドでの台詞(独り言)。
彼女の代表的な名句であり本編の悲愴を物語る言葉だが(と言っても制作スタッフのツイートにより最後のバッドエンド説は完全否定されたが)、いろんな形で(主にネタとして)流用される。
あと世界観がおもいっきり西洋なのに漢字の話をしていることには触れてはいけない。
だがFFTの世界では異国との貿易など文化交流があるようで(実際に貿易都市などもある)西洋の世界に東洋の文化も混じっているため、ジョブに侍、忍者、陰陽師などが存在し、刀や忍者刀といった武器、東洋風のエキゾチックな防具なども存在する世界観であるため、アグリアスが東洋の文化の造詣を持っていたとして何も不自然はない。
FF14
クロニクルクエスト「リターン・トゥ・イヴァリース」第三弾「楽欲の僧院オーボンヌ」にて、2番目のボス「聖騎士アグリアス」として登場。
聖石の力を得て、金属製のロボットかつ天使を髣髴とさせる優美な外見となっている。
デザインは雨宮慶太。
人の夢は儚く脆い……されど夢を語らずして叶うわけもなし!
見せてみろ、貴様の信念とその証をッ!
本作はFFTのシナリオ・脚本の松野泰己が制作に携わっており、FFTとは似て非なる獅子戦争の物語が展開。
封印された聖天使アルテマが外部から干渉されるのを阻止する為、その魂を聖石に託し、アルテマを討滅するにふさわしい勇者を待ち続けていた。
戦闘フェーズでは、剣と盾を用いたギミックが多数存在。激闘の末、彼女に勝利すると、願いを託して消滅する。
しかし終盤の聖天使アルテマとの戦いでは人の姿でムスタディオ、シドと共に登場。結界を張って光の戦士達を守り続けた。
歴史から抹消されたラムザと違い、獅子戦争の伝説を元にした物語「ゾディアックブレイブストーリー」にも登場している。
劇団員曰く、男装の麗人ということもあって女性ファンが多いとの事。ラブロマンスの主役に抜擢されることが多かったそうな。
余談
某腹ペコ王の元ネタという噂がある(FFTは1997年、腹ペコ王が初登場する作品は2004年の作品である)。
関連イラスト
関連動画
スクエニ公式 DFFオペラオムニア アグリアス紹介動画
FF14 アグリアス戦