概要
獣脚類のうち、モノニクスやアルヴァレスサウルスなどが属するグループ。ジュラ紀後期のアジアを起源としており、白亜紀後期になると南北アメリカにまで進出し、一部はヨーロッパにまで進出したとも言われている。
前肢は非常に退化しており、一応3本指ではあったものの、第1指が大きく発達して他の2本は非常に短く、ほぼ1本指にしか見えなかった。一方で後肢はオルニトミモサウルス類のように発達しており、速いスピードで走れたらしい。また、シュヴウイアの化石からは羽毛の痕跡も確認されており、羽毛恐竜だったことも判明している。
胸骨のある特殊化した前肢・癒合した足首の骨・細い頭骨といった鳥類の特徴を備えながら、長い尾や巨大な鉤爪といった恐竜の特徴も備えており、発見から長い間、どちらに分類すべきかで議論された。近年になって発見されたハプロケイルスの研究などから、コエルロサウルス類から進化した獣脚類である事が確定した。
食性は肉食で、昆虫や小動物を主に食べていたとされる。