イボタガ
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いぼたが
イボタガ科の蛾の一種。春の三大蛾の一角。
和名 | イボタガ |
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英名 | Owl moth |
学名 | Brahmaea japonica |
分類 | 鱗翅目 カイコガ上科 イボタガ科 イボタガ属 |
開翅長 | 8~11.5cm |
分布域 | 日本(北海道~屋久島) |
幼虫の食樹 | モクセイ科(イボタノキ、プリペット、トネリコ、シマトネリコ、ヒトツバタゴ、オリーブ、キンモクセイ、ギンモクセイ、ヒイラギ、アオダモ、マルバアオダモ、ネズミモチ、トウネズミモチ)・ヤナギ科 |
越冬態 | 蛹 |
成虫の発生期 | 春(3~6月上旬)/年一化性 |
年に一度、春にだけ出現する大型の蛾で、日本固有種。漢字表記は水蠟蛾。
波状の複雑な模様がある丸みを帯びた黄褐色~黒褐色の翅が特徴的。
前翅には眼状紋と鳥の羽に似た模様、腹部には鳥の嘴に似た模様があり、フクロウの顔に擬態していると考えられている。
危険を感じると翅を斜めに立てて威嚇する。
エゾヨツメ、オオシモフリスズメと併せて春の三大蛾と称される。
幼虫は黒い紐状の謎の突起を持ち、イボタノキやキンモクセイ、オリーブなどのモクセイ科樹木の葉を食べ、初夏に土に潜って蛹化、翌春に羽化する。
成虫は口吻を持つが何も飲まないとされ、一週間程度で死んでしまう。
主に山地で見られ、灯火によく飛来する。
夜行性で深夜にのみ活動する。
食樹があっても他になにか条件があるのか、市街地ではなかなか見られない。
日本に分布するイボタガ科は本種のみだが、海外には多数の近縁種が分布しており、タイワンイボタガが台湾と中国大陸~インドに、ヨーロッパイボタガがヨーロッパに分布する。
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