概要
中学サッカー選手が使用するリストバンド型スポーツギア。
選手の運動量を測ったり、試合中に監督の指示を受けることができる。
パラレル編におけるサッカーの人気に伴い、スポンサード制度により義務付けられている。世界中で普及されており、海外のサッカーにおいてもイレブンバンドが使用されている。
一方でオリオン財団に従う選手やオリオンの使徒はその中に暗器を仕込み、相手選手への妨害として利用されてしまっている。
関連品
いずれも玩具として発売されている。
イレブンライセンス
作中におけるサッカー選手のIDカード。ロッカーや試合観戦のカードキーとなっている。試合においてもスタメン紹介や選手交代でモニターに表示される。
選手の写真、名前(英語表記は海外関わらずローマ字読みで共通)、ポジション、背番号、二つ名(例を挙げると稲森明日人なら「太陽に選ばれたサッカー小僧」)、プロフィール文が表記されており、玩具にはキャラクターの誕生日が追加されている。
海外選手のライセンスも一貫して日本語表記となっている。
アニメではモザイクがかかっているものの二つ名とプロフィールは記載されており、玩具化されていないキャラクターのライセンスにも各々設定されていたと推測できる。
イレブンバンドと同じくNFCが内蔵されており、連動アプリ「イレブンタッチ」やゲーム連動が可能。
イレブンプレカ
プレカは「プレイヤーズカード」の略称。イレブンライセンスで登録された写真に流用され、ファングッズとして一般的に発売している。
商品展開
メディアミックス展開に協力したタカラトミーから実際にバンド型デバイスの玩具として2018年に発売された。
伊那国・雷門中、星章学園、王帝月ノ宮中、イナズマジャパンの計4モデルが発売された。なお各校・チームのモデルによって登場するあいぼう(各校の主人公)、監督とマネージャーが異なる。
時計機能、活動量計測(歩数計)の他、NFCが搭載されており、イレブンライセンスやアーケードゲーム「イナズマイレブンAC」にデータ連動が可能。
またバンド内ではイレブンライセンスに収録されていないアレスの天秤のキャラクターの出生日が判明することが出来た。
当初はゲーム「アレスの天秤」との連動(イレブンバンドの1日の活動データの送信など)が予定されていたが、ゲーム完成がままならないまま、アニメ「オリオンの刻印」が終了。
ゲーム自体も2020年4月に「英雄たちのグレートロード」、さらに2022年7月に「イナズマイレブン英雄たちのヴィクトリーロード」と改題して作り直すことを表明したことで玩具連動が不可能となった。
元よりアニメの評判も良くない影響もあってか売れ行きも良くなく、販売していた店舗もワゴンセールで投げ売りされるという有様。
タカラトミー側も黒歴史扱いしたのか、2021年9月頃にイナズマイレブンの玩具特設サイトを閉鎖。商品展開の復活は絶望的なものとなってしまった。
この辺りは、ゲーム開発で起きるトラブルを考えずに商品展開の見切り発車を行ったレベルファイブ側に非があると言える。
イレブンライセンス、イレブンプレカに関してはオリオン終盤前の時点で打ち切られており、海腹のりか、小僧丸サスケ、水神矢成龍のイナズマジャパン追加メンバー、ネイビー・インベーダー以降の海外チームの収録はされておらず、オリオンの刻印のライセンス未収録キャラクターの出生日は判明していないままである。
当然オリオンのキャラクターコンテストで採用されたラケリト・スプト、カケハシ・ツグもアレスの六豹条、狸ヶ原ぽん子と異なり商品化されていない。
更に問題なのが、かつての旧シリーズの主人公チームである旧雷門イレブンの半数のメンバー(オリオン本編にも登場した栗松鉄平、半田真一など)とマネージャー(木野秋、音無春奈、雷門夏未)は2023年になってもなお誕生日が明かされていないままである(帝国学園や白恋中は控え選手を除いて全員判明しているにもかかわらず)。
打ち切りの影響でこういった不公平感が生じ、他のキャラクターの誕生日を祝いたいのにそれが出来ないと嘆く声も出ている。
英雄たちのヴィクトリーロードでこれらの問題が解消されるかは現状不明のままである。
余談
アレスの天秤のパイロットフィルム版に映っていたイレブンバンドには月光エレクトロニクスの企業ロゴが記されていたが、後に現在のデザインに変更され企業ロゴも消えている。そのため初期設定ではイレブンバンドは月光エレクトロニクス製で教育プログラム「アレスの天秤」と関わりがあった可能性が考えられる。