「俺は俺のためにしか戦わない。」
概要・略歴
- 身長:ミクロ-51メートル
- 体重:5万2000トン
- 年齢:6200歳(人間で言う17歳ぐらい)
fenix氏の小説『ウルトラマンゼロ外伝シリーズ』の第1章、
「ゴーストベリアル軍」の3話にて初登場、ウルトラマンゼロとベリアル軍残党であるザウラーの前に姿を現し、2人(?)を驚かせた。当初はベリアル軍残党に興味を示し単独で戦っていたが、
なんだかんだあり終盤はゼロを認めて、共に戦う。
そして黒幕である暗黒影法師が変化した「ウルティメイトダークネス」の
攻撃からゼロを庇い、死亡……する瞬間、奇跡は起こった。アルファが光となりゼロと融合、
「ウルティメイト・オメガゼロ」に変身したのである。
そして人類の未来を守るため激戦を繰り広げ、ウルティメイトダークネスを見事撃破した。
その後はゼロをサポートする形で『ウルトラマンゼロ 時を超えた超決戦!』などに出演、
ゼロが活躍する裏で数々の敵を倒している。『DOGDAYS ゼロの長~い夏休み』編では
ゼロのウルトラサインを見て急行、様々な敵と激戦を繰り広げたが、最終的に生死不明となってしまう。だが、彼は記憶喪失となり生死の狭間を彷徨っていることが判明した。
彼は現世に戻るため、地獄に行き『試練』を受けることを決意。
その際ムーキット星の生物と出会っている。
そして地獄の門をくぐり様々な敵と戦い、戦いの度に新たな力を得て試練を突破、
現世に復活し、ゼロとは敵として対峙することになる。
性格
基本的には冷めた性格で、他のウルトラマンに比べて平和などに関心がない。
「俺の邪魔をするやつはブッ飛ばす」などの理由で戦う。
観察力や洞察力に優れている。
熱い一面や優しさも隠されており、他者のために戦うことも。
特に大切なものを奪おうとする敵は容赦なく倒す。
依頼などをされた時はめんどくさがりながらも引き受けるタイプ。いわゆるツンデレ。
また、彼自身人付き合いは苦手ではあるが女の子にとても優しく、
ずっと笑顔でいてもらいたいらしい。本人曰く「女の子の涙が嫌い」なので、
泣かせるやつらは誰であろうとブッ飛ばす。
それにもかかわらずアルファは女性が苦手なのだが。
ギャグ等の小説内では、最近はツッコミ役に回ることが多い。
メフィラス星人に育てられたので、目上の人に対する礼儀はとてもしっかりしている。
経歴
復讐に覆われた過去
アルファにとって最悪な日があった。それは、彼が幼いときに遡る。
アルファは光の国勇司令部隊長、「ウルトラマンガンマ」の息子として生まれた。
ガンマはブルー族だったため、彼の体も蒼と美しい銀色であった。
しかし、彼が生まれる前、光の国にメフィラス星人・ディスターの指揮のもと怪獣軍団が襲来し
絶体絶命となるが、ガンマはウルトラマンたちの力の源であるプラズマスパークの欠片を、
自らのブレスレット「ガンマブレス」に埋め込み
体力を激しく消耗しつつも怪獣軍団とディスターを撃退。
その際プラズマスパークをブレスに封じ込めたが、
その強大な力によって彼の体に多大な負担がかかり、
ガンマブレスをウルトラセブンに託し死亡した。また、母親も死亡してしまっている。
ちょうどガンマが息を引き取ったその時アルファは誕生したが、
ガンマが死亡してから数日後、ディスターに連れ去られてしまうのだった。
この際宇宙を漂っていたダークザギの怨念がアルファの体に入り込み、
青い体色は赤く、銀色の部分は黒みがかったものとなってしまった。
そしてディスターは「光の国を潰す冷酷な戦闘マシンに育てる」ということを条件に
メフィラス星人のリムド・リリア夫妻にアルファを預けたが、幸いにも2人が優しかったために
アルファも優しい子供に育ち、幸せな日々が続いていく・・・はずだった。
そしてアルファの誕生日。ディスターがリムドとリリアを訪ね、「条件が違う」と激怒、
2人はアルファ共々重傷を負ってしまう。しかし何とか生きていたリムドとリリアは、
最後の力を振り絞りアルファのために開発した「アルファブレス」を彼に託し、死亡した。
そのおかげでアルファは一命を取り留め復活したものの、目の前で親が死んでいるという状況に絶望、ディスターに激しい怒りを覚え、復讐を決意する。
この時のアルファの年は、人間で言えばなんと13歳程度だった。
そして彼がゼロと出会うのは、そこから2000年先の出来事であった。
こうしてアルファは自分を育ててくれた親を殺されるという最悪の誕生日を経験するのだった。
オメガの覚醒と闇の力
アルファは強き力を求め宇宙を放浪していた。
そして、何度も繰り広げられるカイザードビシとの戦い。
戦いたくなくても戦わなければならない。彼の体と心は、もうすでに限界であった。
その後アルファはついに意識を失ってしまう。しかし、なぜか彼は生き延びていた。
彼が目を覚ました場所は、子供しかいない村であった。
村は光が遮られ、変身もできなくなっていたのだった。
そして子供たちと触れ合っていくうち、ダダやクール星人などの宇宙人が大人を
標本にしていることを知る。同時に彼の心には、「この村で暮らしてもいいのかもしれない」
という思いが芽生え始めていた。そんな中出現する宇宙人。それは容赦なく子供たちを襲い、
その中の1人の少女を連れ去った。
宇宙人たちの外道な行為に対し湧き上がる憎しみと怒り。そして・・・
「殺せ・・・さぁ・・・怒りのままに・・・!」
ヤツは覚醒した。この時アルファの心に宿ったものが、
彼の心の闇にして別の存在、「オメガ」であった。
闇によって黒く染まった体で、宇宙人たちを倒して行くアルファ。
そして少女を助け出そうとしたのだが、アルファは彼女に拒絶されてしまう。
この時からアルファは、「俺は俺のためにしか戦わない」と決めたのだった。
ウルトラマンゼロとの出会いと数々の戦い
しばらくして彼は、ベリアル軍残党「ゴーストベリアル軍」を発見、
そしてそれと戦いを繰り広げているゼロを目撃する。
アルファはゴーストベリアル軍とゼロに興味を示し、単独で行動を開始したのであった。
ゼロに興味を示した理由は、「とても強いヤツ」だと感じたからである。
それをきっかけにだんだんとゼロの実力を認め、
またゼロもアルファの実力を認めるようになっていく。
そして彼は最終的にゼロのおかげで復讐という十字架から解放され、
ゼロに返しても返しきれない借りを作ることとなった。
それからはゼロにとても感謝しており、
「ゼロの頼みならブラックホールの中でも助けに行く」らしい。
そこから2人で様々な敵と戦ってきた。
また、ゼロはアルファのことを「相棒」と呼んでいる。
アルファは嫌そうにしているものの、たまにゼロを相棒と呼んだりする。
記憶喪失後
「アルファイト」編後に記憶喪失となりながら現世に復活。
自分の両親が死んでしまったことなどは覚えているものの、
相棒であるゼロのことは完全に忘れているらしく、
ほとんどのウルトラ戦士がスパークドールズとなっている世界が舞台の
小説「ストラグルロード」にて敵として立ちはだかり、
小説の舞台である惑星ストラグルの周りを回るの衛星の1つ、
セントール星の塔にある鐘を破壊しようとたくらむ。
破壊する理由に関しては「気に入らない」らしく、何か思惑があるようだが・・・?
その後ゼロの前に再登場。その際は
なんとスパークドールズとなったウルトラ戦士をダーク化させ復活させるという技を披露、
ゼロにダークウルトラ戦士を差し向け・・・
前述したようにゼロの前に再び姿を現した際ウルトラ戦士の
スパークドールズをダーク化して復活させる能力を有していたアルファだが、
それはスパークドールズと化した未来のアルファの体を誰かが乗っ取って活動していた
偽物だった。化けている何者かは現在も明らかになっておらず、当の本人は・・・?
本物のウルトラマンアルファはアーマードダークネスを纏い、
ウルトラマンベリアルの手下、ファントムとして活動。
姿を現してはそのたびにゼロの敵として対決したが、ストラグルロード15話にて
ゼロがアルファを偽物と見抜いた瞬間、その偽物がゼロに対して放った
アルファード・インフェルノを受け止め、ダークネストライデントで反撃。
兜を強引に砕き割り、その姿を現した。ウルトラマンアルファが完全復活した瞬間であった。
その後安定のコンビネーションでゼロとともに敵を撃退。そして、彼の口から真実が語られた。
彼はDOGDAYS編にて、ザギに勝つために自らも相手と同じ闇となり戦った。
しかし相手に勝つには完全な闇にならなければ無理なため、光の力を全て捨て去る必要があった。
光の力に関係あるもの・・・彼が触れ合った光の戦士たちとの記憶も
すべて捨て去ったことで、ザギに勝利できた。つまり、彼の記憶喪失は
単なるアクシデントなどではなく、敵に勝つために自ら記憶を消したのだった。
その記憶は闇に葬られ、そのまま戻らないはずだったが、ゼロのことは思い出したらしく、
本人は「残念」と言っているものの、その絆がより深まったのは間違いない。
アナザースペース最凶の巨悪イクシオンとの戦いではゼロを助けるため参戦。
1度は敗北したゼロに普段では考えられないほど熱い言葉をかけて彼を励ました。
怪獣墓場に共に赴きゼロと力を合わせてイクシオンと激闘を繰り広げる。
ウルトラボーンと融合しパワーアップしたイクシオンナーガをダブルイージスで撃退。
またも彼とともに宇宙の平和を救った。
しかしこの事件をきっかけに蘇った怪獣墓場の怨念が集結しウルトラダークキラーが誕生。
誰より早く復活に気がついたアルファが新たに出現した暗黒のウルトラ兄弟と激突する。
5人のキラーブラザーズを倒し、完全復活したダークキラーと交戦した。
怪獣墓場で激しい戦いを続けたがアルファードライトニングで奴の撃破に成功している。
また、この時にダークキラーが抱くウルトラ戦士への憎しみをぶつけられたことで、
M78光の国で知り合った仲間の記憶を取り戻した模様。
けれどもこの事件をきっかけにアルファは光の国から追いやられてしまった。
容姿
黒銀に赤と、基本的には普通のウルトラマンタイプ。
彼の頭部には装飾があり、これには秘密が隠されている。
現在は存在しないが、当初は胸に「復讐を決意した証」として十字架を模した傷が刻まれていた。
しかし、ゼロに出会い、怒りと憎しみで溢れていた心を救われたことでその傷は消え去った。
記憶を失った後は闇を制したものの、怒りによりその黄金の瞳が紅く変色するようになった。
イラストの中には黄色&赤のオッドアイ仕様のものがあるが、
本来はこの形態はないらしいので注意。
技・能力・武器
技
αスタイルの技から記述する。
アルファバースト 唯一連射できる手から発射する光弾。威力は高い方。
アルファナックル 拳に力を溜め一気にその力を解き放つパンチ。
アルファード・ライジングというアッパーverが存在する。
威力はライジングの方が上である。
アルファブラスト エネルギーを溜めて放つ、アルファが最も得意な必殺光球。
アルファード・リフレクション
敵の攻撃を闇で包み3倍にし、さらにアルファ自身の力を加え跳ね返す技。
すべて攻撃を受けきらなければ効果がない。
アルファード・バスター
『時を超えた超決戦!』シリーズにおいて、
ゴライアンから教わった技をさらに強化した技。
敵を投げ飛ばし、墜落した敵を粉砕する。
アルファード・ライトニング
腕を独特な斜めのX字に組んで放つαスタイル最強の技。めったに使わない。
なお、アルファナックルやブラストなどの技は、並の怪獣を一撃で粉砕する威力を持つ。
βスタイル
マシンガンブート
1秒間に32発もの蹴りを叩きこむ技。その様はまさにマシンガンである。
命中させることができればかなりの威力である。
ショットガンブート
マシンガンブートの上位版。1秒間に16発もの蹴りを叩きこむ。
精神的ダメージも付加される技である。
マグナムブート
1秒間での1発の威力が高いキック。並の固い怪獣などどうってことはない。
ベータスラスト
素早く放つことができる連射に優れた小さな光の刃。主に牽制に使用。
ベーティカルカッター
三日月型の刃で敵を切り裂く。
両手で使用すると「ベーティカルクロス」となって威力が向上し、決め技として使用される。
ベーティカル・サイクロン
この技は敵を蹴るのではない。斬るのである。
その蹴りはまさに音速、回転しながら放つこともできる脅威の技。
スタンビート・スラスト
アルファブレード・ガンマセイバーの二刀流で敵を切り裂く技。
リオート
「ウルトラマンゼロ 時を超えた超決戦!」において、ゼロとともに
ウルトラマンSTORY0の世界に来た際、ザージに教わった技。
超高速で相手の周りを駆け回り、ブレードに冷気を纏わせて四方八方から襲撃する。
相手は凍り付いてしまう。
スぺシウムレーザー
スぺシウムエネルギーを圧縮して放つ技。
ガンマからアルファに受け継がれた技で、威力が低く、貫通力がとても高い。
ベーティカル・イレイザーシュート
βスタイル最強の必殺技。カラータイマーの前でエネルギーを集め、
すべてのエネルギーを右腕に集中して放つ。
γスタイル
ガンマニウムスラッシュ
頭部のクリスタルから発射する命中精度が高い技。
ゼロのエメリウムスラッシュを真似てみたらしい。
αスタイルでも、多少威力の低い「アルファード・スラッシュ」を使用可能。
ガンマニウムストライク
全身にプラズマスパークのエネルギーを纏わせ、自らが光の弾丸となって突撃する技。
プラズマXライトニング
全てのプラズマスパークのエネルギーを解放、腕をX字に組んで放つγスタイル最強の技。
敵を分子レベルにまで分解させ消滅させる。
ブラックαスタイル
ブラックフレアバースト
全てを飲み込み相手の体を完全に燃やし尽くす漆黒の炎。
敵が取り払おうとしても消えることはない。怒りと憎しみの名残である。
しかし、この技を使えば使うほど、闇の力がアルファの体を蝕んでしまう。
アルファード・インフェルノ
アルファナックルを超える威力を持つ最強のパンチ。
アルファード・ギャラクシー
隕石群から隕石を呼び寄せ激突させる技。どこかで聞いたような・・・?
デスシウムキャノン
腕をL字に組んで放つ漆黒の光線。闇に堕ちた戦士だけが使えるデスシウム系統の技である。
アルファード・ライトニング
威力が向上し、デスシウムキャノンとほぼ同等のものとなった。
変身能力
αスタイル/ブラックαスタイル
ウルトラマンアルファの基本形態。
スピードが劣っているもののパワーはすさまじく、防御力も高い。
特にパワーはゼロの変身する「ストロングコロナゼロ」に匹敵するほどである。
このスタイルでは光線技の種類が少ないが、
今まで宇宙を渡り歩いてきた際に得た膨大な戦闘経験と戦術でそれをカバーする。
闇の力が高まると体が黒く染まりブラックαスタイルとなる。
この形態ではアルファナックルやブラストなどの技が強化され、
それに加え固有技が使用可能である。
当初はこの形態は制御が困難であったが、「DOGDAYS」編以降はこれが基本形態となった。
βスタイル
ウルトラマンアルファがアルファブレスの機能を使い変身した姿。
体は青くなり、黒い銀色も元の鮮やかな銀色になっている。
言うなればこれがアルファ本来の姿である。
スピードに特化しており、光線技の種類も豊富になった。
その反面、防御力とパワーが大きく低下している。
しかし多様な技で多くの敵を打ち破ってきた。
当初は変身して戦うと多大な疲労が彼の体に残っていたが、
父の形見であるガンマブレスによって疲労は軽減された。
γスタイル
ガンマブレスに秘められたプラズマスパークのパワーを前面に開放、変身したアルファの姿。
αスタイルのすさまじいパワーと、βスタイルの驚異的なスピードを合わせ持つ。
それを象徴するかのように上半身が赤、下半身が青色、さらに金色のラインが存在する。
アルファブレードとガンマセイバーによる二刀流で敵を圧倒するほか、固有技も存在。
しかし1分間しか姿を維持できず、この姿になった後は戦闘が困難になってしまう。
3つの闇のスタイル
『ウルトラアルファイト』にて、彼が記憶を失い、
戦う中で覚醒した3つのスタイルについて記述する。
カイザースタイル
このスタイルの発現のきっかけ。それは
『時を超えた超決戦!』シリーズにおいて、
アルファの闇がウルトラマンベリアルの魂に喰らいついたこと。
この際アルファが喰らいついたのは、べリアルに残された良心であった。
そしてそこから時が経ち、アルファは地獄で敵の攻撃を受け絶体絶命のピンチに陥っていた。
アルファは願った。こいつを倒す力が欲しいと。その時だった。
「なら、力をやろう・・・」
アルファの新たな力が呼び起された。
爪は尖り、全体的に禍々しく荒々しい雰囲気を放ち、
そして赤く染まった目・・・べリアルそのものであった。
その戦い方はワイルドで好戦的、自身の爪にエネルギーを込め引き裂く
「アルファード・リッパー」や自らを巨大な八つ裂き光輪として突撃させ
敵を倒す「カイザーエクゼキューション」などの技を持つ。
エンペラースタイル
このスタイルになるきっかけは同じく『時を超えた超決戦!』シリーズにおいて
エンペラ星人の怨念を身に宿したことから
その後地獄で新たな敵と戦うアルファ。
しかし、アルファの技は効果がなく、カイザースタイルへの変身も不可能になっていた。
そしてまたもやピンチになり、死にかけた時だった。
「そんな無様な死に方は・・・余が許さん。」
エンペラ星人と遭遇するアルファ。そしてアルファは2つ目の力を手に入れた。
それがエンペラースタイル・・・皇帝の力を宿したスタイルである。
紫のラインと、エンペラ星人を彷彿とさせるマントが特徴。
戦い方はテレポートで敵を翻弄し、強烈な一撃を叩きこむというもの。
態度も余裕に満ちており、「一発でも喰らわせれば勝ち」というようになっている。
「レゾリューム光線」がアルファのものとなり強化された「レゾリュームスマッシュ」や、
マントを硬質化して投げるというとんでもない技「ダークネススライサー」などの技を持つ。
ウルティノイドアルファ
アルファは地獄で最後の試練にたどり着いた。
そして彼を待ち構えていたのは、因縁の相手にして、
ある意味自分自身でもあるダークザギであった。
その瞬間、彼の記憶は呼び覚まされた。ザギとの戦いの記憶である。
アルファは技を全て駆使しザギを倒そうとしたが、
相手はあの暗黒破壊神、その程度の技は通用するはずもなかった。
そしてアルファは、完全にボロボロになってしまった。
意識が朦朧とするなか聞こえてくる声。誰だかわからないが、懐かしく感じた。
一言で言えば大バカ野郎なやつ、慈愛の戦士・・・そして、かつての相棒。
それが思い出せないながらも、アルファは立ち上がった。
仲間との絆によって呼び起された新たな力、ウルティノイドイージスを身に纏って。
ウルティノイドイージスは鉄壁の防御力と脅威的な攻撃力を合わせ持つ鎧である。
この際闇の力はイージスとして前面に出ているため、アルファは銀色の体に変化している。
漆黒の剣ウルティノイドブレイドは、邪悪なものを全て切り裂く最強の剣。
また、闇の力でもう1本の剣を生成、二刀流で戦うこともできる。
そして最大の必殺技は、イージスを弓に変形させて放つ、全てを貫く正義の矢、
「エンド・オブ・ウルティノイドアルファ」である。
時空を超えることもできる。
⊿スタイル(超闘士アルファ)
アルファの頭部にある装飾、その名は「ウルトラクラウン」。王家の力を引き継ぐ証。
遥か遠い先祖から代々受け継がれてきたもので、光を少しずつ溜めるという性質がある。
これに手をかざすことでアルファは怪獣の出現などを感知する。
しかし、これにはまだ、真の力が眠っているのである。それは、100年に一度だけ起こる奇跡。
100年単位で溜まった光を一気に解放して発現する、ウルトラマンアルファの最後の切り札。
それが、⊿スタイルである。
事実上アルファが最初から使うことのできるスタイルかつ最強形態で、
その強さはすべてのスタイルと比較しても比べ物にならないほどである。
しかし、3分間しか変身ができず、力を使った後は100年間変身不可能である。
これは100年以上の時間をかけてさらに光が溜まり、
どんなに⊿スタイルのパワーが上昇しても変わらないが、
全ての邪悪な者たちは3分以内にこの力の前に敗れ去るだろう。
「時を超えた超決戦!」シリーズではウルトラマン超闘士激伝の世界で登場、
その際は「超闘士ウルトラマンアルファ」と名乗っていた。
ウルトラマンアルファ・アンブラル
ウルトラマンアルファの究極形態。別名「深淵のアルファ」。
シャイニングウルトラマンゼロと対になる存在。
闇を完全に己の物としたその姿はまさにダークザギそのもので、空間を司り干渉する力を得た。
並行世界や別の宇宙、さらには4次元までと自由自在に干渉し、空間を操り自らの武器とする。
これが、アルファアンブラルの空間を使った能力の一覧である。
空間把握 敵が姿を消そうが、別次元に逃げようが、空間のすべてを把握する技。
空間回帰 一定の空間内で、一定時間だけ瞬時に時を巻き戻すことができる。
空間断裂 別次元につながる扉を自由自在に開閉する技。これで敵が別次元にいても安心?
空間支配 その名の通り空間を支配する技。一定の空間内ではあるが、物量や時間を自在に操る。
この技を使った後は、シャイニングウルトラマンゼロとなったゼロ同様トランス状態となり、
この形態に変身していた際の記憶がすべて失われることが判明している。
アルティメイト・エリア・ルーラー
一定の空間内を支配し敵を連続で攻撃。その直後に時間を巻き戻す技。
すぐに時間が巻き戻されるので、相手は攻撃されたことに気づくことができない。
ハイパースペース・スラッシュ
一定の空間内を支配し空間ごと敵を切り裂く刃。刃を飛ばすことも直接切断することもできる。
普通の敵なら即死するほどの甚大なダメージを与える。
スペースウォール
空間そのものを固めて発生させる見えない壁。バリアではなく、壁。
バリアと違い、突き破るのは容易ではない。
ブラックヴォルテクス
手の中で空間を圧縮、人工的にブラックホールを作りだし、敵を吸い込んで粉々にする技。
アンブラル・エリアノヴァ
アンブラルの持つ闇を全て圧縮し放つ究極の光線。
この技を喰らった敵は超圧縮され、次元の彼方へと消え去る。
アンブラル・スターウェーブ
あらゆる次元・空間とリンク、宇宙の彼方へ消えてしまったあらゆる物体を呼び寄せる技。
武器
アルファブレス
メフィラス星人リムドとリリアが作り上げたブレスレット。
変身アイテム兼強力な武器でもある。
アルファはこのブレスの力で時空を超えることもできる。
このブレスレットの最大の特徴は「粒子変換システム」が搭載されていることである。
これはアルファの体の粒子を正反対に変換するというもので、
このシステムを用いアルファはβスタイルに変身ができる。
しかし、元々の粒子を別のものに変換しているので、体に負荷がかかってしまう。
また、アルファ自身の光エネルギーを粒子変換システムを応用し変換することで、
「アルファブレード」という光の剣を出現させることができる。
「時を超えた超決戦!」シリーズにおいて、フレア(ウルトラマンSTORY0)
から教わった光子ネットを粒子変換システムを応用することによって使用できる。
しかしこのブレスが作られた本当の目的と役割は、
アルファの闇の力を抑え込み、封印することであった。
ガンマブレス
アルファの父、ウルトラマンガンマのブレスレットで、
アルファにとっての形見。ガンマが死亡した際、セブンが預かっていた。
内部にはガンマが封印したプラズマスパークの欠片が埋め込まれており、
γスタイル変身に使用するほか、βスタイルに変身した際に起こる疲労を軽減する。
当初は何も起こらなかったが、『ウルトラマンゼロ 外伝シリーズ』にて、
「フューチャーアース」に怪獣が現れた時、アルファが「絶対にみんなを守る」と決意、
その意志に反応しγスタイルの力が発動した。
また、「ガンマセイバー」という光の剣を出現させることができる。
ウルティノイドブレス
アルファが記憶を失い、地獄から現世に戻ろうとする戦いの中で手に入れた新たなブレスレット。
アルファブレスを失った今では、それに代わる新たな変身アイテムとなった。
ザギの力が封じ込められており、カラーリングもゼロのウルティメイトブレスレットとは
正反対である。変形させれば「ウルティノイドイージス(ブラックイージス)」となる。
ウルトラクラウン
正確には武器ではないが記述する。
アルファとガンマの頭部に存在する、遥か昔から受け継がれてきた装飾。
王家の証でもあり、先祖の中に王家の血を引く者がいたと思われる。
これを頭部に持つものは超人的な力を発揮できるということが確認されているが、
真の力=⊿スタイルに変身できたのはガンマとアルファだけであった。
アルファの場合、100年で⊿スタイルへの変身1回分のエネルギーが溜まる。
ガンマの場合はエネルギーの蓄積が遅く(これが普通かもしれない)、
300年で1回分のエネルギーが溜まる。
人物関係
ウルトラマンガンマ
アルファの父で、勇司令部隊長。既に死亡しているが、
彼のガンマブレスはアルファに受け継がれた。
「時を超えた超決戦!」のネオス編にて過去のガンマが登場しアルファとともに共闘。
(おそらく共闘中に)アルファが自分の息子だと気付き、
ラストでは確実に涙腺崩壊するガンマ親子の感動シーンを見せてくれた。
メフィラス夫妻 リムドとリリア
アルファの義父、義母に当たるメフィラス星人。
アルファを自慢の息子として愛情たっぷりに育てたが、
ディスターの襲撃に遭い、アルファブレスを託して死亡してしまった。
皆さんお馴染みの、宇宙警備隊の隊長。
ガンマの親友で、アルファにとっての師匠。アルファが敬語を使う数少ない相手。
人呼んで「鬼教官」と言われているが、アルファは彼の特訓によって
ますます成長し強くなっている。
「DOGDAYS」編において、アルファが出会った少女。
他の人よりも3割増で優しく接している
人間態
星守光士(ホシモリ・コウジ)
アルファの人間態。タイガ・ノゾムによって名付けられた。
理由は「この星を守る光の戦士」だから。
この状態でも日々の戦いが活かされており、宇宙人相手にも普通に戦闘可能。
アルファブレードを使うこともできるが、あまり苦戦しないため使わない。
余談
「アルファ」という名称は、ゼロの次の数字、1を司るギリシャ文字のαから。
また、必殺技に「アルファード・~」というものがあるが、
アルファは自分の名前を叫んでいるわけではなく「一撃必殺」という意味合いで使っている。
fenix氏によれば、アルファの顔はウルトラマンネオスやナイスなどを参考にしたとのこと。
小説内では父親のガンマが「アルファ星」という星から
アルファの名前を取ったということになっている。