エルドラ(攻略本)
あくとくきしのえるどら
注意:このキャラクターは2024年現在、コミカライズ版でモノクロでしか描かれていないキャラクターです。
それにつき、公式作品(小説版単行本4巻以降の挿絵・もしくはコミカライズ版等)で髪色含めての姿がカラーで判明するまでは作品募集中系統のイラストはメイン画像に使用しないでください。
4章の舞台となるルクスン大公国の騎士の家系に属する騎士見習いの少年で、騎士見習いとして城に勤めていたのだが、〈武勇の神霊〉プロミネンスのお告げを受けて光の戦士になったことで、魔王モルルファイに仕える八魔将の内の一人『魔弾将軍カリコーン』討伐の使命を大公殿下より承った。
そして、自分を含めた光の戦士に選ばれた4人の中では自分が唯一の戦闘経験者だったため、パーティーリーダーを買って出て、戦闘では常に先陣を切り、仲間のレイ達三人にも戦いのイロハを親切丁寧に教え、リーダーシップも確かなものだった。
だがエルドラ率いるカリコーン討伐の旅はその道中であるポスティアン伯爵が治める町にて、領主の頼みで領主の娘であるイザベル姫が近くの森を牛耳るオークキングに攫われたのを自分達が救出するやいなや、『向こう(イザベル姫)がオレに惚れちまったから』という身勝手極まる言い訳でエルドラはカリコーン討伐の使命を放棄したのだった……
『ただの騎士として生涯を終わらせず、貴族に成り上がりたい』という野心を秘めており、『自分の仕える国やその平和を守る』という使命よりも目先の欲に目が眩んでそちらを取る騎士の面汚しのような性根の持ち主である。
また、『自分は卑劣な手段を使いながら、一対一の決闘の際には相手の良心に付け込んで実力を発揮出来なくさせる』という狡猾な一面も持っている。
また、卑劣漢らしく状況に応じて過去に自分が言った事をなかったことにして目上の相手に聞こえのいい言葉で弁明する二枚舌や、決闘で正々堂々に反する手段を行使したり、自分の言ったことを反故にするといったことも躊躇わず行える性分である。
光の戦士に選ばれた四人の中で、『元騎士見習い』ということもあり唯一の戦闘経験者だったため戦闘能力はそれなりにはあり、それに加えて全部で4つある光の戦士のタイプの《〈力〉と〈硬さ〉の伸びが特によく、回復と防御の魔法も使える鉄壁前衛職タイプ』に属しており、それに加えて接近戦に関する能力も高く、強化魔法で己の能力を強化できるなど物理戦では攻守ともに優秀な能力を誇る。
それに加えてに全ての状態異常に対する耐性スキルも習得しており、スリープで眠らせる等といった搦め手が通用しないので厄介この上ない。
ステータスやスキル以外にも相手の防御意識が疎かになっている隙を突いて切り込んでいく嗅覚などにも優れている。
所持スキル
- 光の号令
光の戦士だけが習得できるユニークスキルで、その名の通り光の戦士間でしか通じないテレパシーを行うことができる。
離れた所にいる仲間の光の戦士との連絡や、連携等で声に出さずに行う意思疎通等が本来の使い方だが、エルドラはレイにしか聞こえないように自分の邪な本心を明かすという汚い使い方をしている。
- おまえの想いはオレが預かった
エルドラが所持している光の戦士のリーダー専用スキルで、他の光の戦士の職業を持つ者が死亡した場合、スキル所持者が死んだ人数の数だけ爆発的に強くなる(具体的には死んだ光の戦士のレベルの数値分だけ、スキル所持者のレベルがアップする)。
しかし光の戦士が外的要因で死ぬ場合だけではなく、スキル所持者が他の光の戦士を直接殺害した場合でもスキルは問題なく発動されると言う抜け道があり、作中ではこのスキルの悪用法に気付かれるのを防ぐ為、他者にはこのスキルの詳細は徹底して隠していた(ただしベアトリクシーヌ姫は『人物鑑定』スキルで、レイとマグナスは『攻略本』の情報で知る事となった)。
- レインボウラッシュ
エルドラの固有スキル。
それぞれに火、水、雷、地、風、光、闇の属性が付与された攻撃を敵に連続7回叩きこむ必殺技。
レイもエルドラと共に旅をしている最中に何度も目にしており、後にレイも決闘の際に彼から受けたこの技を自分が持つ専用スキル『万能学習・前衛』の効果で習得している。
- プロミネンスブレード
エルドラ専用のレベル30台で習得できる炎属性の超高等技にしてエルドラの切り札。
刀身が眩いばかりの烈光を宿し、大上段から縦一文字に振り下ろされる。その威力は空振りした剣が勢い余って地面を打った際に、石畳を焼き融かすほどの熱量である。
この技も後にレイがレインボウラッシュ同様会得している。
エルドラがカリコーンと契約して、カリコーンが倒された瞬間にその力を受け継いで魔物となった姿で、第4章のもう一体の大ボス。レベルは43。
そして作中初の『神霊に選ばれた上で八魔将の後継者となった者』でもある。
身の丈は4mを越え、右腕と左腕がそれぞれ3本ずつ、計6本の腕を持っており、左右それぞれの腕の一本は、手首から先が長大な刃物の様な形状に変化している。
また左右一本ずつ、手首から先が弓になっている腕があり、残る一本ずつは、その弓に矢をつがえているのがカリコーンの特徴を踏襲している。
……だが作中では彼の『接近戦の物理攻撃』という戦闘法が(『弓による遠距離戦』が専売特許である力の継承元の)カリコーンの戦闘法と噛み合っていない事や、一人で多数の敵を相手にする戦闘経験が無かった事で魔物としての正体を現してからも終始劣勢となり、最期はレイの『レインボウラッシュ』と『ジャッジメント』によるコンボとマグナスの合体魔法『パニッシャー』で討伐された。
協力者
魔王モルルファイに仕える八魔将の一人。
本来なら自分が討伐すべき相手なのだが、エルドラはどこぞの悪徳勇者や売国奴の騎士のように『ルクスン大公国を支配したい』という身勝手極まる理由でカリコーンと契約をして、ルクスン大公国を裏切ってしまう。
- エリス/エリス=バーラック
魔海将軍バーラックの力を受け継いだ元ゼール商会女党首。
カリコーン同様本来なら自分が討伐すべき相手なのだが、彼女もカリコーンと協力していた事も有り、自身もカリコーンに魂を売る事を決め、テレサとラッドの暗殺の際は(遠距離からの監視が可能な『遠見の水晶玉』を所持している)彼女と共に行動していた。
元仲間
- テレサ
元仲間である光の戦士の内の一人。
レイとの決闘に敗れた後は、彼に対抗する力を得るために『おまえの想いはオレが預かった』の発動条件の為に殺害した。
- ラッド
元仲間である光の戦士の内の一人。
テレサと同じく、レイに対抗する力を得るべく『おまえの想いはオレが預かった』の発動条件の為に殺害した。
挑戦者
元仲間である光の戦士の内の一人。
後述のベアトリクシーヌ姫に取り入る障害ということ(そしてベアトリクシーヌ姫がレイを『自分が抱える側近となる騎士』にすると言い出したことと、その座を賭けてということ)で決闘するが、卑劣な策を行使してもレイに敗北したことから、マグナスを憎悪した悪徳勇者がそうであってように、レイに逆恨みの憎悪を燃やすことになる。
レイの仲間であり、八魔将を三人も討伐した魔王軍に敵対関係にあるとって最も厄介な魔法使いにして格闘家。
レイとの決闘に敗れて瀕死の所をハイポーションで治癒してもらい、「一度しか忠告しないから、破滅したくなかったらもう余計な欲をかくな」と忠告を受けるものの、エルドラがそれに応じるはずがなく、カリコーンと契約してルクスン大公国を裏切りベアトリクシーヌを除く王族の全てと城の人間を皆殺しにしたため、その報いとして彼に討たれる事になった。
なお、彼自身もエルドラと同類の悪徳勇者と旅していた事が有った為か、戦闘の際はエルドラにデジャヴを感じていた。
その他
- ベアトリクシーヌ
ルクスン大公国の第一公女。
光の戦士達を『神霊プロミネンスに選ばれて努力もせずにいきなり強い力を得た』ということで嫌われている上に『逆玉でカリコーン討伐の使命を放棄した』と言う事で特に嫌悪されている。しかもレイのことは自分と違ってカリコーン討伐の使命を放棄せずに精進を続けて確実に実力をつけているということで彼を気に入っているのもあり、ベアトリクシーヌに取り入ろうとたくらむエルドラはレイに逆恨みのような感情を募らせることになる。
運命の神霊タイゴンに選ばれた勇者にして、かつてマグナスが所属していた勇者パーティーにてリーダーを務めていた青年。
詳細については個別記事を参照だが、エルドラとは悪い意味での共通点が数多いためか、マグナスは『エルドラはユージンと同じ穴の狢(同類)』と認識している。