概要*
フクログモ科(Clubionidae) のコマチグモ属(Cheiracanthium) の内の1種で、学名はCheiracanthium japonicum の毒蜘蛛。ただしこのフクログモ科というのはなかなかに分類が議論される科であり、過去には別の科に入れられてたこともあり現在はコマチグモ科Cheiracanthiidae とするべきという話があるなど、再分類される可能性がかなり高い。
体は黄色っぽく、足の先端が黒くなっている。オスもメスも体長はおよそ10mm、蜘蛛は性的二形が著しいものが多いが、その中では差が少ない方。
いわゆる蜘蛛の巣は基本的に作らず、歩き回って獲物を探す徘徊性の蜘蛛。子作りをする際に葉っぱを丸めて糸で繋ぎ合わせ袋状の囲いを作りその中に潜み、卵を狙おうものならその牙で噛みついてくる。噛まれると毒により強烈な痛みを生じ稀にショック症状も起こり得るため近付かない方が身のためだが、この時期のコイツらは姿を隠しており気付かずに近づきすぎることもあるので田畑で作物を作ったり庭仕事をする人とかは注意するように。害虫を食べる益虫でもあり、人間に害を成し得る害虫でもある、なんとも言い難い立場の存在である。孵化した子供が1回脱皮するまで、母は子供と共に篭り続け子供を守る。
この母蜘蛛の献身は、子供達に食われることで完結する。
関連タグ*
イワガネグモ(子供の為に母が犠牲になる蜘蛛の仲間)
毒符「樺黄小町」(東方プロジェクトの土蜘蛛妖怪黒谷ヤマメのスペルカード、子供が母を食べる習性を弾幕で表したような形になっている)