ガンダム・グレモリー
がんだむぐれもりー
デザイナー:海老川兼武
300年前の「厄祭戦」と呼ばれる大戦で運用された、72機のガンダム・フレーム採用機のうちの一機。
ギャラルホルンの名家ナディラ家が所有しているが、ナディラ家は現在地球圏との不正取引の疑いがかけられており、パイロットのデイラ・ナディラとともにこの機体も行方不明となっていた。
主に上半身がナノラミネートコートと呼ばれる装備で覆われており、圧倒的な防御力を誇る。
その強度は通常のモビルスーツのナノラミネートアーマーの枠を超えており、弱点とされている物理攻撃すらはじき返す。
頭部にフード状の可動式パーツが装備され、戦闘中は赤い装甲と角が特徴的な頭部を完全に覆い尽くしてしまう。
名の由来となるのはソロモン72柱が1柱の悪魔『グレモリー』。「地獄の辞典」においては中東風の衣装を身に纏い、一株駱駝に跨がる女悪魔とて描かれている。
黒いナノラミネートコートにネイルカバー、細い下半身と手に持つ獲物の鎌とその姿は死神や幽霊、ないしはその名の通りの悪魔を彷彿とさせる。
高い操縦技術を持つデイラの操作で、不慣れな環境で闘ったアルジ・ミラージのガンダム・アスタロトリナシメントを追い詰め、デモリション・ナイフの一撃もはじき返したが、バスタードチョッパーとデモリション・ナイフを組み合わせた戦法によって地形に半身を沈められ行動不能になる(なお機体は依然として無傷だった)。
バトルアンカー
メイン武装となる巨大な鎌。
元々は名前の通り錨型の武装だったが、厄祭戦時に片刃が破損し鎌のような形になった物をそのまま流用している。結果として軽量化しているものの、重量バランスは悪くなっている。
ナノラミネートコート
上半身を覆う装備。ナノラミネートアーマーを幾重にも重ねることで、ナノラミネートアーマー以上の硬度を持ち、物理攻撃すら弾き返す。
グレモリー専用装備ではなく、これを装備しているほかの機体も存在する。
しかし、時間的なコストが莫大なため、一般の機体への採用は見送られている。このこともあってか、現在は完全なロストテクノロジーと化している。
2020年11月12日に開催されたガンプラEXPO2020TOKYOにおいて、HGのガンプラが発表、試作品が展示された。
発売日は2021年夏の予定であったが、諸般の事情で2021年10月となった。