概要
全長:1400m
全高:600m
敵対組織ムゲ・ゾルバドス帝国に対する切り札として建造された巨大な基地戦艦。
通常時では普通の戦艦然とした意匠だが、本来の姿であるドラゴンのような形態へと変形可能。
艦長は獣戦機隊二代目長官の葉月考太郎が務める。
獣戦機隊基地の地下で秘匿されたまま建造中であったが、基地がムゲ・ゾルバドス軍による総攻撃を受けて崩壊した際。ついにその姿を現す。
切り札でもあるガンドール砲(竜の口から発射される高出力ビーム砲)の他、多数の強力な火器を搭載し、軍事基地クラスの収容力と整備力を備え、天駆ける機械竜と呼ぶに相応しい威容を持つ。
ムゲ・ゾルバドス帝国本国への反攻作戦において移動拠点となるべく開発されたものだが、稼動には莫大なエネルギーを要する。
技術的な問題からこの怪物戦艦に見合う動力源を造る事ができず、長期間に渡ってエネルギーを充填し蓄えた上で3基ものプラズマエネルギー融合炉を搭載してようやく、183日間のみ稼動させることが可能となった。
本来であればもっと調整が必要だったのだが、獣戦機体基地崩壊と敵の総攻撃という緊急事態が重なったこともあり、不完全なままで起動せざるを得なくなってしまう。そのため、稼動限界の制約もあり、本来の性能をフルに発揮し続けることは不可能となっている。
物語終盤では敵本拠地であるムゲ宇宙へ向かうエネルギーも枯渇しており、ダンクーガ一機を敵地に送り込む事しか出来なかった。しかし、本艦そのものは健在のまま物語が完結した為か、後日談にあたるOVA『GOD BLESS DANCOUGA』や小説『獣機神曲』にも登場し、ダンクーガとの合体技「断空光牙剣」を披露している。
そして、プラズマエネルギー融合炉の問題もある程度解決した物と思われる。
スピンオフ作品での活躍
『超獣機神ダンクーガBURN』では、本編では登場しないものの、作者が描いた同人誌『ひとりスーパーロボット大戦』で、同名の大型戦闘機として登場する。残念ながらマンマシーン(原典のヒューマノイド形態)へは変形しないが、ダンクーガBURNの背中に装着して飛行可能になる設定を有している。
後継作品『獣装機攻ダンクーガノヴァ』では同じ立ち位置の巨大戦艦「ドラゴンズハイヴ」が登場している。
スーパーロボット大戦
『スーパーロボット大戦』シリーズにも度々参戦している。母艦機能に加えて強力な武器を有し、攻撃力が高いのが特徴。特にガンドール砲に関しては通常版、MAP兵器版を撃ち分けることが可能なことが多い。パイロットの葉月博士は、指揮・援護技能に加えて優秀な精神コマンドを持っているので、アタッカー兼サポート要員としての活躍が期待できる。
なお、変形機能は今まで再現されたことが無く、常にドラゴン形態のままである。
『スーパーロボット大戦64』では戦艦系ユニット最高の火力を誇るが、機動力が低い(武器の命中率が低くなる)うえに葉月博士が精神コマンド「必中」を覚えないので、攻略本で「せっかくのガンドール砲も当たりません」などとディスられている。
『スーパーロボット大戦COMPACT2(スーパーロボット大戦IMPACT)』第一部では自軍部隊の旗艦として活躍するが、第三部の序盤で上記の稼働制限を再現して永久離脱してしまう(葉月博士は生還するが、搭乗ユニットが無くなるので彼もゲームシステム的には永久離脱扱いとなる)。結果、プレイヤーからは「優秀な戦艦なのに、改造・育成に費やしたコストが無駄になるので戦闘参加させづらい」という残念な扱いを受けている。
『スーパーロボット大戦GC(スーパーロボット大戦XO)』でも稼働制限はストーリー上再現されているものの、永久離脱はせず最終話まで運用できる。攻撃力は高いが、ガンドール砲などの主力武器が大型の敵にしか対応しておらず、中~小型の敵に対応可能な16門ビーム砲は低威力・ビーム属性なので、ヘビーメタルとの相性が最悪という弱点を抱えている。
余談
- ガンドールの稼働期間は180日と3日と言っていた事から、即ち当初全一年の放送だった場合、半年は登場する予定だった事の名残りでは?と言われている。
- 本機が無事のまま一旦完結した為、その後の作品に登場する事が出来たと言える。