「焼き尽くす!!深き執着の戦士!!キズナブラック!!」
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
浅垣灯悟がブラック絆装甲をキズナブレスにセットして変身した戦士。セットした際の音声は「ベッDOWN!!」。
癒えない傷口を塞ぐかのように体の各部位が何枚もの絆創膏で何重にも巻き付いており、頭部のレーダーホーンが鬼の角のようになっている。
戦闘力は通常形態を遥かに上回り、魔王族を2人同時に戦っても圧倒する力を備えている。体に巻き付いた絆創膏を自在に操り、ドリル状にして四方八方から滅多撃ちにしたり、巻きつけて動きを止めてから大技を繰り出すと言ったダーティな戦い方が特徴。
巨大な杭や巨大な拳のような形に束ねて武器にすることができ、無数の杭打ち機型にして相手に叩き込む「パイル・カットバンカー」の他、必殺技として「ファイナル・ベッDOWN!!」の音声とともに巨大な杭打ち機を生成して業火の杭を相手に叩き込む「バーニング・パイル・カットバンカー」を繰り出す(技名の由来は、絆創膏の商品名、または東北地方での絆創膏の呼び名「カットバン」から)。
装着中は絆への強い執着とそれを奪う者への憎しみに囚われて周りが見えなくなるくらい暴走してしまう(ただし、変身して間もない内は無数の杭を避雷針にして敵の雷撃から人々を救うなど、ちゃんと周りのことが見えているようである)。ウラギリスことツギハギ博士は、「執着から生み出される無限の絆エネルギーによって翻弄されて暴走している」と推測している。
この時の灯悟の精神世界は、朝垣灯悟の巨像の胸に穿たれた大穴から不安と恐怖と共に大量の負の絆エネルギーが滝のように溢れ出し、その穴を塞ごうとする灯悟がそれに溺れかけているという凄まじいものになっている。
使用中は精神に大きな負荷がかかり、脳裏には悲しい別れの記憶が浮かび続け、苦痛の涙を流しながら悲鳴を上げており、イドラ曰く「見ているこっちまで胸が苦しくなる」。
よって、これを使うのは最後の手段であり、作中で初変身する際に暴走した後の事を考えてロゥジーに「殺してでも止めてくれ」と頼んでいる。
その後も幾度か変身しなければならない状況が訪れたが、イドラによってブラック絆装甲にセーフティ機構(暴走が始まる寸前にブレスから外れて強制変身解除させる魔法)が施されたため、ひとまずはある程度安定して運用できる様になった。
詳しい入手経緯は不明だが、おそらくキズナシルバー・二階堂天理を失ったトラウマで覚醒したことが考えられる。
異世界で数多の悲劇を経験した世界線のキズナレッドことバッドエンド戦では、両者ともブラックに変身したが、本編の灯悟は短時間で暴走する一方、バッドエンドの方は素で執着を力に戦うため暴走しなかった。(ブラックでなくとも常時暴走状態の意味もあるかもしれない)
このままではバッドエンドに勝てないため、ブラックの力を分析し尽くしたツギハギ博士(ウラギリス)は一時的に「他者の精神に潜る能力」を持つ亜人に変身できる魔法薬亜人化薬Sをこの世界で灯悟と最も絆を深めている人物に渡して、ブラックの力を制御させる一か八かの作戦を決行する。
亜人化薬Sを服用してサキュバス化したイドラが灯悟の精神世界に侵入し、彼の記憶と未練から再現されたシルバーとの問答の末、灯悟にキスしてプロポーズ。これを受けて完全にイドラへの気持ちを抑えられなくなった灯悟は、なんとブラック絆装甲がバーニングブラッド絆装甲へと変化して、新形態「キズナレッド・バーニングブラッド」へ強化変身。
更なる絆の力を得た本編灯悟は、一転してバッドエンドのキズナブラックを圧倒、高なる情熱で打破するのであった。
「キズナレッド・バーニングブラッド」の詳細情報はキズナレッドの記事を参照。
なお、アブダビとの初戦闘では、レッドの状態で黒い炎の力を使っている。仮面ライダーとかでよく見られる、「暴走フォームの力が基本形態に影響を及ぼしている」に近いか
並行世界では暴走形態ではなく基本メンバーか、はたまた追加戦士として登場しており、イドラなどの別人が変身している(要するに本家における戦隊ブラック)。
ちなみに本家スーパー戦隊でも戦隊ヒーローの闇堕ち・暴走フォームは度々存在する(戦隊レッドが闇堕ちすることはもちろん、戦隊レッドが黒い戦士になるのも前例がある)。
暴走フォームは別の特撮ヒーローの方がイメージが強いものの、力の使い方を誤る、または使いこなせなくて暴走した例は存在する。
関連記事![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
小林靖子:灯悟の壮絶な過去を含め、凄惨な経験と戦隊レッドの暴走という共通点から、特撮ファンから満場一致で「彼女の脚本のスーパー戦隊」と例えられた。ちなみに、上記の闇落ち例の中で、『侍戦隊シンケンジャー』や『烈車戦隊トッキュウジャー』の脚本を担当している。
闇のトッキュウ1号:小林氏の脚本のスーパー戦隊で、黒い戦士になってしまった戦隊レッド。一歩間違えればバッドエンド一直線だったことも含めて共通点が多い。