演:アルバート・スミス
概要
アルケミー・スターズ創設者のひとりであり、光量子コンピューター「クリシス」の集積回路設計者の一員にして森林保護システム「エント」の開発にも携わっている。
しかしかつての高山我夢と同じく天才であったが故に詳細は不明だが周囲から距離を置かれ、敬遠される孤独な日々を過ごしており、自身の状況に不満を抱いていた。
そのことを根源的破滅招来体に付け込まれ、精神寄生体と融合。破滅招来体を「人類と地球を高度な存在に進化させてくれる遥かなる星の叡智」と崇拝し、破滅将来体の信者になり果ててしまった。
自分のことを才能を持って生まれたと評価し、精神寄生体から強大な力を託されたと思っている。また自分に力を与えた存在は、人類に破滅をもたらす力ではなく進化をもたらす存在だと考え、そのためにクリシスに細工を行った後アルケミー・スターズから姿を消した。なお所属当時我夢は面識が無かった様子で後述の一件が出るまで存在も認知されてなかった。
コッヴとウルトラマンガイアが出現する前から破滅将招体の手先として活動しており、クリシスの計算結果を改ざんしてウルトラマンガイアとウルトラマンアグルが対立するよう仕向け最終的にはゾーリム出現の布石にしたのも、凍結したクリシスからクリシスゴーストを発生させたのもすべて彼の仕業であり、一連のウルトラマン同士の戦いの元凶である「裏切者」でありガイア劇中の黒幕の一人であると言える。
なおTVウルトラシリーズでは悪のウルトラマンに変身する人間や、人間の姿を持つ人外の存在が悪事に加担するのは珍しくないが「怪物に変化した元人間」が黒幕になったのはクラウスが現時点でシリーズで唯一の存在である。
スプリーム誕生により計画が失敗した後は暫く動きが無かったが、41話でΣズイグルにより我夢変身不能及び捕縛に追い込み戦力そのものを封じる作戦に出たが光を取り戻した藤宮が変身したアグルにより失敗、しかしXIG-NAVIに発信ダイオードを仕込む二段階の計画を遂行しており黒い我夢(サタンビゾー)を自ら演じる事で我夢の精神を見出そうとする精神攻撃を仕掛けた。
最終的に発信ダイオードの細工から人間サイドの裏切者がいる事が判明し特定される事になり、ドイツまで後を追ってきた我夢を迎撃するために、大量の精神寄生体と合体してビゾームに変身。最終的にはガイアにビゾームが倒されたことで消滅した。
最終的に我夢が倒したものの、クラウスが自らの心に存在しあり得たかもしれないもう一人の姿であるという事実と人間と戦って倒すしかなかったという現実に複雑な心境を呟くしかなかった。
後にゾグが倒された事により根源的破滅招来体の侵略は一通り収まる事になったが、彼の仕業により怪獣の脅威が広まっただけでなく、劇中では人類の間で怪獣対策を名目に軍拡が行われるなど国際情勢が不安定な要素を抱える事になった。また間接的ながら稲森教授や柊准将など彼の計画に巻き込まれた主要人物は多くウルトラシリーズの黒幕全体として見てもタチの悪い存在と言える。