クラン(モンゴル)
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くらん
歴史上の人物で女性。モンゴル帝国の皇帝チンギス・ハーンの后の一人でもある。忽蘭と漢字表記される事もある。
元はモンゴル族と敵対するメルキト族の一派ウハズ・メルキトの出身で、長のダイル・ウスンの娘だった。ウハズ・メルキトを滅ぼしたモンゴル族長でボルジギンの王子テムジンは彼女を后にと望み、配下の軍人であるナヤアに護送を命じた。
乱暴者が多い兵士による暴行を恐れたナヤアの計らいで到着が遅れた事から、彼とクランが不倫(つまり自分より先に手を出した)したと勘違いして不機嫌になったテムジンを説得し、自分の身体検査をさせる事で貞操を証明し、この忠臣を守ったエピソードは有名。その後、正室ボルテに次ぐ地位を賜って第二后になり、忠義を通したナヤアも優遇された。
その後、チンギス・ハーンになったテムジンとの間にクルゲン皇子(闊列堅太子)を儲けるなど幸せに暮らし、ホラズムや西夏征伐の時にも同行している。生没年は不明だが、息子のクルゲンが死んだ時、ほぼ同時期になくなったと言う説もある。
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