概要
「コジロー・サカイ」とは、「宇宙一の無責任男シリーズ:無責任艦長タイラー」の登場人物である。
なお、キャラクター設定やデザインに「三つのバージョン」があるため、それぞれに解説する。
原作版
声:西村朋紘
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
モデルは「坂井三郎」。
野武士の雰囲気を携える戦闘機パイロットで、宇宙軍きっての「撃墜王」。
滅多に愛機のコクピットを離れず、寡黙な求道者で堅物。
なのだが実は大の対人恐怖症であり、気心が知れた人としか接する事が出来ない。
更に言えばとある事情から「女性が苦手」となり(女性が嫌いなわけではない。理由は後述)、人に近づかないためにコクピットで寝起きをするようになっていた。
しかし戦闘機乗りとしての腕は確実で、その能力で相棒のタケオ・シラギクと共に、数多くの戦場を駆け、タイラーの窮地を救っていった。
そして、ユーミ・ハナーとエイミィ・ハナーたち「ハナー・シスターズ」を、タイラーからの頼みでタケオ・シラギクと共に指導することになり、少しずつその人生が変わっていく。
以下、空欄空けてネタバレ。
女性苦手な理由:ネタバレ注意
昔、同僚であり、初恋の相手でもあった「ヴィクトリア・イヤハート(愛称:ヴィッキー)」を、「初体験」を遂げたその翌日に死なせてしまい、
「自分が女に近づけば、その女を死なせてしまう。」
という思い込みから、女性を遠ざけるようになった。
詳細は番外編『大宇宙(おおぞら)のサムライ』を参照のこと。
その後のこと:ネタバレ注意
ハナー・シスターズを指導していくうちに、その「女性恐怖症」が氷解、克服していき、「颱宙ジェーン編」の後、ユーミ・ハナーと結婚した。
しかし姉妹の片割れのエイミィ・ハナーが、よりにもよってあの悪名高きトオル・ジョーニアス・ヒラガーと結婚してしまい、従って、コジローとヒラガーは義兄弟となってしまった。
ちなみにその事実をカトリに突っ込まれたコジローは、しばし愕然としていたのは言うまでもない。
コジロー、頑張れ。
さらにその後のこと:ネタバレ注意
コジロー・サカイとユーミ・ハナーの子孫は、その後たびたび「宇宙一の無責任男シリーズ」に登場した。
『無責任カルテット』には末子である「サンシロー・サカイ」が、
『無責任三国志』ではそのサンシローの孫になる「エマ・ハナー=サカイ」が、それぞれ登場した。
その作中ではもちろん、飛行機乗りとして大活躍したことは言うまでもない。
アニメ版
声:岩田光央
年齢19歳。階級は少尉。
駆逐艦「そよかぜ」戦闘機パイロット。
戦闘機乗りとしての腕は確かだが、「女性恐怖症」である他、その独り善がりで型にハマりがちな性格が嫌われて「そよかぜ」に「飛ばされた」。
そして第10話「心眼、近眼、ドガンドガン」にて、
フライトシミュレーターでの成績が全く芳しくなかった、ユミ・ハナー&エミ・ハナー姉妹:ハナー・シスターズの二人に対して課した試験飛行の際に起こった事件がきっかけで、二人が「戦闘機パイロット」としての才能が開花させ、コジローも二人の才能を認め、指導を授けることになる。
そして結果として「コジローの問題点であった独り善がりな性質」と「型にハマっていた部分」が改善されることになった
実はキャラクター設定及びデザインが、原作版とほとんど変わらなかった、数少ないキャラクターとなっている。
しかし、ユミ・ハナー&エミ・ハナー姉妹にしょっちゅう付きまとわれることになり、「コジロー様ぁ♡」と二人が近寄り、コジローが「それ以上近付くなぁ!!!」と拒みながら怒鳴るという、「女性恐怖症」がデフォルメされたお約束が追加となっている。
そしてその「女性は苦手だけど、女性が嫌いなわけではない(むしろ好き)」という設定が利用され、特別編やラジオドラマでは、その設定をさんざんネタとしていじられることとなった。
まあそのうちの一人が原作者なわけなんですが。
(ラジオドラマで監修という立場でネタ出しをした。)
先生何やってんすか(笑)
リライト版
こちらも細かい設定はほぼ原作と同じ。
しかし、「女性恐怖症への反応」がアニメ版の影響を受けてデフォルメされていたり、「女性恐怖症の原因」がフラッシュバックしてしまったり、「その事件」について少し語るシーンもある。
(原作版では「その事件」は『大宇宙のサムライ』のみの記述であり、本編内で語られる事はなかった。)
キャラデザインは、鼻の頭にあった生傷が消え、少しイケメン系の顔立ちとなっている。
ちなみにタケオ・シラギクも、原作と比べてイケメン補正されている。
また、『真・無責任艦長タイラー』第3巻にて、整備士たちとの一悶着についての逸話が追加となっている。
「ハナー・シスターズ」とは、その出会い方が少し変更となり、第5巻「復活編」にて、「二人の軍入隊前にゲームセンターで出会い、フライトシミュレーションゲームで対戦した」というものになった。
エイミィとヒラガーたちも同様であるが、ユーミとどのように親密になっていったか、そのフォローとなる逸話が追加されている。
そしてもう一つ。
原作第1作目『無責任艦長タイラー』の「ハルミ騒動」の最中、ドクター・キタグチに、
「自分の義足(右足)にもミサイルランチャーを内蔵して欲しいですね」
とジョークを言ったのだが、
『真・無責任艦長タイラー』第4巻にて、
ドクター・キタグチが「こんなこともあろうかと」、
本当に、義足にミサイルランチャーを内蔵させていた。
そしてリライト版ハルミにとどめを刺したのがこのギミックとなった。
先生何やってんすか!!(笑)
関連タグ
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