海外アニメ『ザ・シンプソンズ』に登場するキャラクターの一覧である。
シンプソン家とその親族
ホーマー・シンプソン
(日本語版CV:大平透)
一家の父親で、本作の主人公。本名は「ホーマー・ジェイ・シンプソン」。好物はドーナッツとダフビール。
物語内では一番いい加減な性格をしており、殆ど違法に近いやり方で生活保護を受給したがったこともあるほか、勤め先の原発で人命に関わるような事故を引き起こすなど、かなりのトラブルメーカーでもある。
実は、少年時代の事故の影響で、頭の中に異物(鼻から入ってしまったクレヨン)が入っている。その影響から、頭はお世辞にも良いとは言えない。ただし、クレヨンが抜けるととんでもないほどの頭の良さを発揮し、家族を含めたスプリングフィールドの住人を驚かせた。
とは言え、家族に対する愛情は、人一倍強く、時に父親らしさを見せることもあるが、先述の頭の鈍さもあって空回りすることも少なくない。バートの首を絞めて、「お前ってヤツは~っ!」となじるのは、シリーズ定番の一つ。しくじったときやトラブルに見舞われたときの口癖は「ドオッ!(D'oh!)」。
マージ・シンプソン
(日本語版CV:一城みゆ希)
一家の母親で、本作のヒロイン。本名は「マージョリー・シンプソン」で旧姓は「ブービエ」。ホーマーとは学生時代の親友で彼と結婚した。
縦に長いアフロヘアー風の髪型が特徴的。優しくて陽気な性格の持ち主で、ホーマーや子供たちの暴走を諌めるなど良き母親だが、トラブルに見舞われることが多く、ストレス発散のために、お酒を飲みすぎたり、ギャンブルにのめり込んでしまったりしてしまうこともある。ホーマーや子供たちの言動に呆れて「ンン~」と喘ぐシーンが定番。
バート・シンプソン
(日本語版CV:堀絢子)
一家の長男であるが、時折主人公的役割を果たすこともある。本名は「バーソロミュー・ジョジョ・シンプソン」。好奇心が強く、イタズラ好きな、ホーマーを「オヤジ」と呼んでいる(原語版では「ホーマー」と呼び捨てにしており、日本語版でもその訳が反映されることもある)等かなりの悪ガキ。
学校での成績は芳しくなく、問題行動を起こし、そのことがとんでもない騒動を引き起こすこともしばしばだが、時に優しさや勇敢さを見せることもある。
リサ・シンプソン
(日本語版CV:神代知衣)
一家の長女で、バートの妹。本名は「リサ・マリー・シンプソン」。家族の中では、マトモな知能の持ち主で、バートとは対照的にかなりの天才だが、少し自惚れなところもある。政治に関しては、リベラルな考えを持っている。動物を殺して、皮を剥ぎ取ったり、肉や内臓を食べたりすることに嫌悪感を抱いている動物愛護主義的思想の持ち主であり、食事は基本的に植物性の物しか食べない。比較的常識を兼ね備えていることもあって、家族についていけなくなることも少なくなく、特に父のホーマーとは(政治や時事問題に関しても)よくケンカしている。
マギー・シンプソン
一家の次女で、まだまだ赤ん坊。本名は「マーガレット・エヴリン・シンプソン」。多くの場合、セリフは全くでないが、まれにカタコトの言葉を話すこともある。おしゃぶりをくわえており、その音で野生のグリズリーとコミュニケーションを取ったこともある。(シーズン1にて)
エイブラハム・シンプソン
(日本語版CV:滝口順平) - ホーマーの父で、バートとリサの祖父。いささか痴呆気味で、家族には疎ましがられることも少なくない。昔は退役軍人で部下にバーンズ社長がいた。よく戦時中の思い出を語り出し、それが長時間に及ぶことはお約束のネタである。
セルマ・ブービエ
(日本語版CV:一城みゆ希)
マージの双子の姉で自動車免許試験場勤務。容貌はお世辞にもいいとはいえず、肥満体で、すね毛が濃い。離婚暦2、3回。結婚願望が強いが、なかなか良縁に恵まれないのが悩み。叔母の遺産でもらったペットのイグアナが現在のパートナー。ホーマーに対しては塩対応だが、子どもたちには優しい。
パティ・ブービエ
(日本語版CV:鈴木れい子)
マージの双子の姉で自動車免許試験場勤務。容貌はお世辞にもいいとはいえず、肥満体で、すね毛が濃い。結婚暦なし。双子の姉妹のセルマよりちょっとクール。ホーマーへの態度もセルマに同調こそするものの自分からホーマーをこき下ろすことはあまりせず、また姉と同様に子どもたちには優しい。セルマとの見分け方は丸めの髪型。マクガイバーとタバコが大好き。
スプリングフィールド小学校
バートとリサが通っている小学校。
ミルハウス
(日本語版CV:飛田展男)
バートのクラスメート。メガネをかけている少年で、よくネルソンからからかわれている。バートとは親友だが、時々バートを裏切っている。
ネルソン・マンツ
(日本語版CV:桜井敏治)
ガキ大将で、よくミルハウスやマーティンをいじめる。口癖は「ハー↑ハー↓」。一時期リサと恋愛したことがある。
ラルフ・ウィガム
(日本語版CV:真柴摩利)
リサの同級生で軽度の知的障害者。教室ではよく糊やクレヨンを食べたりして怒られている。父親は警察官のウィガム署長。
ジンボ・ジョーンズ
(日本語版CV:飛田展男)
長髪にニット帽がトレードマーク。帽子の下はハゲ。学校のいじめっ子グループのひとりで、いつもカーニーとドルフとつるんでいる。実家は裕福で、母親との仲は良好。
カーニー
(日本語版CV:桜井敏治)
ジンボとつるんでいる学校のいじめっ子グループのひとり。実は成人しており(23歳)、妻子もいる(なお離婚済みで、親権はカーニーにある模様)。
ドルフ
(日本語版CV:中村大樹)
ジンボとつるんでいる学校のいじめっ子グループのひとり。作者の友人で同じ名前のクラスメイトがモデルとなっている。
マーティン・プリンス
(日本語版CV:安達忍)
バートの同級生。優等生で学級委員長も務める。IQは216。優等生であることを鼻にかけていたが、近年のシーズンでは空気気味でよくクラスメートから仲間外れにされている。
2019年に原語版の声優が逝去されたが、今作として珍しく別の声優が担当する事となり引き続き登場。
ウーター
(日本語版CV:中村大樹)
ドイツからの交換留学生。いつもサスペンダーのアルペン地方の洋服を着ており、ちょっとドイツ語訛り。ドイツのお菓子が大好物でよく食べている。ハロウィン編では………
シーモア・スキナー校長
(日本語版CV:青森伸)
バート達が通学する小学校の校長。マザコン。ベトナム戦争帰りでその際、ある秘密を隠し持っている。
アグネス・スキナー
(日本語版CV:鈴木れい子)
スキナーの母親。スキナーには何かと手厳しい。チャルマーズ教育長と時々デートしている。
チャルマーズ教育長
(日本語版CV:朝戸鉄也)
スプリングフィールド学区の教育長でスキナーを監視するために時々学校にやってくる。評価は辛口。スキナーの名前を呼ぶときの発音が独特である。スキナーの母親アグネスとデートしているらしい。
クラバーペル先生
(日本語版CV:巴菁子)
バートの担任の先生。基本的に勤務態度はいい加減。口癖は「ハッ↑!」バートが留年が確定してしまい泣き出した際に、その悔しさを歴史的事実を引用して表現した際には特別に進級を認めたことがある。
2013年に原語版の声優が逝去したため、登場しなくなった。
フーバー先生
(日本語版CV:さとうあい)
リサの担任の先生。本名はエリザベス・フーバー。
エドナ同様に勤務態度はいい加減。知的障害児のラルフに対しても極めて冷淡。
オットー
(日本語版CV:桜井敏治)
スプリングフィールド小学校のスクールバスの運転手。「絶対に故意に事故は起こさない」ことをモットーとし、何度もクラッシュ事故を起こしたが死者を出していないことに誇りを持っている。
ウィリー
(日本語版CV:目黒光祐)
スコットランド出身の用務員。1945年生まれで、老け顔。激情家で、激しい悲嘆を表現する際に着衣を引き裂き、その時見られる腹筋はたくましい。
口調はスコットランド訛り(吹替版では江戸弁)で粗雑だが、子供たちには優しい。ハロウィン編では主人公の危機を救おうとするも、何らかの形で殺される。
スプリングフィールド原子力発電所
ホーマーの勤務先。
バーンズ社長
(日本語版CV:北村弘一)
本名は「チャールズ・モンゴメリ・バーンズ」。
ホーマーの勤め先の原発の社長。不正に近いこともいとわない超が付くほどの腹黒い人物で、その実態はいわゆるブラック企業そのものである。
スミサーズ
(日本語版CV:目黒光祐)
バーンズの秘書で彼を密かに片思いしている老け専門のゲイ。基本的には善人。
レニー
(日本語版CV:朝戸鉄也)
ホーマーの勤め先の同僚で鼻にかかった喋り方が特徴。
カール
(日本語版CV:辻親八)
ホーマーの勤め先の同僚の黒人男性。レニーとは、よく行動を共にしている。初期はカールとレニーにはゲイであるという設定があった。
スプリングフィールド住民
フランダース家
シンプソン一家の隣人。父・ネッド(日本語版CV:稲葉実)、母・モード(日本語版CV:紗ゆり)、長男・ロッド(日本語版CV:真柴摩利)、次男・トッド(日本語版CV:安達忍)の4人からなる。敬虔なキリスト教徒一家で、ことあるごとに、ホーマーからこき下ろされている。モードはシーズン11で、スプリングフィールド・スピードウェイにてTシャツ大砲の弾(Tシャツ)が当たって観客席から転落、ホーマーが救急車専用の駐車スペースに車を止めていたため、十分な処置がなされず亡くなった。
ラブジョイ牧師
(日本語版CV:目黒光祐)
スプリングフィールド教会の牧師。信仰に厚く、やる気に満ち溢れた性格だったが、なにかにつけて時間も構わず相談をしてくるフランダースのせいで宗教に対する熱心さが無くなってしまった。
ハーツ弁護士
(日本語版CV:石丸博也)
町の自称弁護士。原語版の声優が逝去したため、スタッフの意向で現在はセリフ付きで登場することは皆無。
クインビー市長
(日本語版CV:辻親八)
スプリングフィールドの市長。恋愛のスキャンダルが多く、仕事ぶりもイマイチなため、市民からの評判は芳しくない。
ウィガム署長
(日本語版CV:中村大樹)
スプリングフィールドの警察署長。息子のラルフはリサのクラスと一緒。勤務態度はいい加減だが、童顔でどこか憎めないキャラクター。
ルー
(日本語版CV:伊藤栄次)
スプリングフィールドの警察官でウィガム署長の部下。大卒で離婚歴がある。
エディ
(日本語版CV:北村弘一)
スプリングフィールドの警察官でウィガム署長の部下。無口で非常に口数が少ない。
モー・シズラック
(日本語版CV:稲葉実)
ホーマーの行きつけのバーのオーナー。バートのイタズラ電話によくひっかかっているが、わかってひっかかっている模様。
バーニー・ガンベル
(日本語版CV:広瀬正志)
ホーマーの幼馴染で飲み友達。実は酒を飲まなければ頭脳明晰で、一時期禁酒したこともある。一時は叔父のもとでボウリング場の店員を務めていた。
アプー・ナハサハマペティロン
(日本語版CV:広瀬正志)
コンビニ「クイックEマート」を経営するインド人男性。のちに許嫁である妻のマンジューラと結婚し、八つ子を設けた。ポール・マッカートニーと知り合いで、両者とも菜食主義者である。人種差別問題を懸念して言語版の声優が降板したため、シーズン30から登場しなくなった。
メディア関係者
ケント・ブロックマン
(日本語版CV:糸博)
エミー賞もとったことがあるテレビ局のアナウンサー。ニュース番組のチャンネル6「スマートライン」のキャスターを担当。
トロイ・マクルアー
(日本語版CV:島田敏)
往年は人気のあった俳優だが最近は落ち目。決まり文句は「あの ~ にでていたトロイ・マクルアーです」。1998年に原語版の声優が逝去したため登場しなくなった。女性よりも魚が大好きという噂があり、セルマと結婚したことがある。
クラスティー
(日本語版CV:島田敏)
子供たちに人気者のピエロ。白塗りの顔は素顔そのもの。ユダヤ教徒であり、芸能活動だけでなく「クラスティバーガー」など、さまざまなビジネスを展開している。
イッチー&スクラッチー
(日本語版CV:紗ゆり(イッチー)、飛田展男(スクラッチー))
トムとジェリーが元ネタの作中アニメ。
サイドショー・ボブ
(日本語版CV:村山明)
元・クラスティのアシスタント。赤色の髪の毛で、足が大きい。あることから犯罪を犯してクラスティを罠にはめようとしたが、バートの活躍で逮捕された(このとき、足が大きいことが逮捕の決め手となった)。これ以来、バートを逆恨みしている。
サイドショー・メル
(日本語版CV:広瀬正志)
サイドショー・ボブが前述の事件で逮捕されてから彼の後任アシスタントに選ばれた。一流大学を卒業しておりボブに比べると、比較的善人。緑色の髪の毛で、何かの骨をかんざしのように髪に挿している。最近ではテレビ出演よりもっぱら暴動を煽動する役で登場することが多い。