概要
若手俳優を主にとりあげる雑誌「JUNON」(主婦と生活社)が主催する、若手イケメン発掘オーディション。
1988年に初回が行われ、以後毎年行われている。
応募資格は13〜22歳の芸能事務所に所属していない男性。なお、あくまで「応募時点でフリーである」ことが条件のため、それ以前に一時事務所に所属したが辞めてフリーで活動する者や、引退状態という者は可能なようである。
イケメン男性俳優・モデルの登竜門の代表的存在のオーディションであり、グランプリ受賞者は勿論ファイナリスト止まりであっても有力事務所からすぐに声がかかり、後に俳優としてブレイクした者も少なくない。中には複数の事務所から声がかかる人物もおり、本記事メイン画像となっている溝端淳平は40社からのオファーを受けたほど。
書類審査→面接・カメラテスト→JUNON誌面での人気投票を得てファイナリスト(会場審査)出場者が選出される。会場審査では観客・審査員の前で自己PRを行い、ダンスや歌、即興劇などを披露する人物が多い。
コンテストの賞は「グランプリ」・「準グランプリ」・「フォトジェニック(読者投票1位)」・「審査員特別賞」に分かれている。この他、一時期アーティスト志望者を対象とした「ロックボーイ賞」(審査員はつんく♂)があり、受賞者には『リズム天国』で「Wish〜君を待てなくて〜」(5thリミックスのテーマ)を歌った久礼聡志などがいる。
ファイナリスト以上を「ジュノンボーイ」と呼ぶことが多い。なお、ディーン・フジオカなど、コンテストからブレイクまで長い時間がかかったような人物はあまり呼ばれていない。ただし、ファイナリストには至らなかったがベスト100には選出された出場者を集めた「ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ」の出身者もジュノンボーイと呼ばれることがあり、例として野田理人(現:林カラス)や、一度辞退したあと芸能界に再度進出した桜木那智などが挙げられる。
コンテストの出身者が漫画原作のミュージカルや東映特撮(スーパー戦隊シリーズ、仮面ライダーシリーズなど)にメインの役柄で出演する機会が多く、ブレイクのきっかけとなることもしばしばある。
出場からまもなくメイン、レギュラーで役を獲得した例として、グランプリ・準グランプリ受賞者では、第23回準グランプリ黒羽麻璃央(『ミュージカル テニスの王子様』)、第24回グランプリ佐野岳(『仮面ライダー鎧武』)、第25回グランプリ犬飼貴丈(『仮面ライダービルド』)ファイナリストでは、第11回出場の松田悟志(『仮面ライダー龍騎』)や、第15回出場の加藤和樹(『ミュージカル テニスの王子様』)、第22回出場の菅田将暉(『仮面ライダーW』)などが挙げられる。
主な出身俳優
開催回 | グランプリ受賞者 | その他ファイナリスト |
---|---|---|
第1回(1988) | ナガセケイ | |
第2回(1989) | 武田真治 | |
第3回(1990) | 葛山信吾 | 原田龍二(準グランプリ) |
第4回(1991) | 袴田吉彦 | 阿久津健太郎 |
第5回(1992) | 西野敬三 | 土屋大輔 伊藤欣司 |
第6回(1993) | 柏原崇 | 伊藤英明(準グランプリ) 加藤晴彦 |
第10回(1997) | 稲葉俊明 | ディーン・フジオカ |
第11回(1998) | 金田直 | 姜暢雄 松田悟志 |
第12回(1999) | 武田光兵 | 聡太郎 |
第14回(2001) | 小池徹平 | 半田健人 |
第15回(2003) | 平岡祐太 | 加藤和樹 |
第16回(2003) | 谷和憲 | 相葉弘樹 松本寛也 |
第17回(2004) | 石黒英雄 | 海老澤健次 |
第18回(2005) | 中村蒼 | 山本裕典(準グランプリ) |
第19回(2005) | 溝端淳平 | 池田純矢 木ノ本嶺浩 |
第20回(2007) | 竹内寿 | 白石隼也 三浦翔平(準グランプリ) 高橋龍輝 |
第21回(2008) | 市川知宏 | 渡部秀 清水一希 菅田将暉 |
第22回(2009) | 稲葉友 | 鈴木勝大 山本涼介 |
第23回(2010) | 上遠野太洸 | 戸塚純貴 山崎大輝 黒羽麻璃央 |
第24回(2011) | 佐野岳 | 塩野瑛久 三浦海里 樋口裕太 |
第25回(2012) | 犬飼貴丈 | 勧修寺玲旺 財木琢磨 |
第26回(2013) | 國島直希 | 西川俊介 |
第27回(2014) | 西銘駿 | 勧修寺保都(勧修寺玲旺の実兄) 渡邉剣 岐洲匠 |
第28回(2015) | 飯島寛騎 | 今川碧海 小原唯和 岡宮来夢 |
第29回(2016) | 押田岳 | 岡田龍太郎 |
第30回(2017) | 綱啓永 | 入江海斗 奥野壮 |
第31回(2018) | 松本大輝 | 坪根悠仁 百瀬拓実 井手上漠 |
第32回(2019) | 渡邊多緒 | 橋詰昌慧 |
第33回(2020) | 前川佑 | 青山凌大 関隼太 伊藤佑晟 |
第34回(2021) | 齋藤璃佑 | 西優行 大塚大雅 松谷太虹 |