ジョジョ・ラビット
じょじょらびっと
第二次世界大戦末期のドイツを舞台に、一人のドイツ人少年の目線からナチスをコミカルに描いた異色の戦争映画。
クリスティン・ルーネンズの小説『Caging Skies』を原作とするが、主人公ジョジョのイマジナリーフレンドとしてアドルフ・ヒトラーが登場するなど大胆なアレンジが施されている。このアレンジは功を奏し、第92回アカデミー賞では脚色賞を受賞した。
終始ポップでコミカルな雰囲気ながら、戦争や人種差別に対するブラックジョークが利いており、反戦色は強い。今作で監督・脚本・ヒトラー役を務めたタイカ・ワイティティはニュージーランド出身でユダヤ系の血を引いている。
ヨハネス・"ジョジョ"・ベッツラー(10歳)はアドルフ・ヒトラーに憧れる(当時としては)ごく普通の男の子。
立派なナチス党員になるべく、青少年集団ヒトラーユーゲントの合宿に参加するジョジョだったが、持ち前の優しさから「ウサギを殺せ」という試練を果たせず《ジョジョ・ラビット》という不名誉なあだ名をつけられてしまう。イマジナリーフレンドのヒトラーに励まされたジョジョは、名誉挽回とばかりに手榴弾の訓練に奮起するが、失敗して大怪我を負ってしまう。
訓練を続けられなくなったジョジョは家に戻った。ある日、ジョジョは亡き姉インゲの部屋に隠し部屋があるのを発見する。壁の裏側には敵であるはずのユダヤ人少女・エルサがかくまわれていた。それはジョジョの母・ロージーが反ナチス活動に加担している証拠でもあった。
- アドルフ・ヒトラー役でもあるタイカ・ワイティティ監督は、父親がマオリ族、母親がユダヤ系である。ある意味で配役そのものがナチスの思想を嘲笑しているとも言える。
- ある登場人物2名は、一見するとナチスの思想を信奉している人物達ように見えながら、ナチスではタブーだった同性愛関係にある事が匂わされている。
| 役名 | 配役 |
|---|---|
| ジョジョ | ローマン・グリフィン・デイヴィス |
| エルサ・コール | トーマシン・マッケンジー |
| ロージー・ベッツラー | スカーレット・ヨハンソン |
| クレンツェンドルフ大尉 | サム・ロックウェル |
| フィンケル | アルフィー・アレン |
| フロイライン・ラーム | レベル・ウィルソン |
| ディエルツ | スティーブン・マーチャント |
| ヨーキー | アーチー・イェーツ |
| アドルフ・ヒトラー | タイカ・ワイティティ |
監督・脚本 - タイカ・ワイティティ
原作 - クリスティン・ルーネンズ『Caging Skies』
製作 - カーシュー・ニール / タイカ・ワイティティ / チェルシー・ウィンスタンリー
製作総指揮 - ケヴァン・ヴァン・トンプソン
音楽 - マイケル・ジアッチーノ
撮影 - ミハイ・マライメア・Jr
編集 - トム・イーグルス
製作会社 - フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
配給 - フォックス・サーチライト・ピクチャーズ / ウォルト・ディズニー・ジャパン(日本)
上映時間 - 108分
製作国 - アメリカ合衆国
言語 - 英語
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見る
pixivに投稿された小説
すべて見る
Once Upon a Time in Berlin.Once Upon a Time in Berlin.
本編前、1934年から1944年までの二人のお話６本。 捏造甚だしいですが、二人の出会いからキャプテンKが腹をくくるまで。 覚悟を決めて吹っ切れたキャプテンは、皆さんご存知の通り本編のようなバカップルになります。 年齢は違いますが、二人の年齢差は中の人と同じ18歳差に設定しました☆12,064文字pixiv小説作品
相手が一番傷つく言葉を言わないと出られない部屋
『相手が一番傷つく言葉を言わないと出られない部屋』というバズってたお題ツイートを見たので、キャプテンＫとフィンケルでしてみた。もっと軽い話になるはずだったのにな…。 映画の内容とか、時代背景とか無視して下さい。 ジョジョラビット…フィンケル君の性格等がわからないので、一解釈として、あんまり初々しくないちょっと玄人感じみたフィンケル君でこねくりまわしました（捏造）。表記「キャプフィン」なのですが、メンタル的に攻めてるのはフィンケル君だと思っていたりします…。なのでその辺も含めなんでも許せる方向け。5,244文字pixiv小説作品
銃口が火を吹く三秒前
ジョジョ・ラビットでキャプテンKに惚れた勢いで書きました。 キャプテンK視点の『ジョジョ・ラビット』 キャプテンKが幼馴染だったジョジョパパに惚れていたという捏造の世界線。 ジョジョパパの名前ヴィリ（ヴィルヘルム）は原作設定。 キャプフィン要素もあり。9,349文字pixiv小説作品陽のあたる大通り
最期の日を迎える前の晩のお話。 革命の夜明けは来ないまま、夜が更けていく。 公開からだいぶ経ちましたが、今更ながらキャプフィンです。 映画を観た時にガツンとやられました。元々さむろっくうぇるが好きだからどうにもならんかった。 自粛期間中に暗い話をあげるのが嫌で寝かせておいたら、今更感が強くなってしまいました。笑 ご存知の方がいるかどうか分かりませんが、同名の曲をイメージして書き上げました。きりんじのカヴァーからこの曲を知り、しっとりと甘く愛の姿を語る様が美しくて、いつか何かを書く時にこの質感を大事にして書き上げたいと思ってきました。 しかしながら、この2人には、原曲にあたるぴちかーとふぁいぶ版の方がピッタリかと思います。底抜けに明るく、「何も嘆くことなんてないよ」と言わんばかりに笑っているようなところが好きです。もし機会があれば聞いてみていただきたい……。2人がこの曲をかけながら、楽しそうに踊っているような気がします。キャプフィンのそういうところが好きです…。2,302文字pixiv小説作品
部屋の中でキャプテンとフィンケルさんが静かにダンスを踊っていた。
ツイッターであった「30文字以内で小説を書け」のタグで投稿したもの。 「部屋の中でキャプテンとフィンケルさんが静かにダンスを踊っていた」で30文字なんだけれど、それを膨らました。自分ではこの話めちゃくちゃ気に入っている。1,267文字pixiv小説作品
