概要
イギリス連合王国を構成するスコットランドを代表するナショナルスポーツチームを指す。オリンピックなどイギリス連合王国として国際スポーツ機構に加盟している場合、他の構成国家(イングランド,ウェールズ,北アイルランド)と合わせてイギリス代表として国際舞台に臨む。
それ以外の競技(ラグビーやゴルフなど)については、基本的に4ヵ国各協会が個別国際組織へ加盟しているためイギリス代表として出場しない。ただ、ラグビーに関しては連合王国代表『ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ』の選出対象国家として4年に一度、南半球強豪3ヵ国いずれか(ニュージーランド,オーストラリア,南アフリカ)との遠征テストマッチに選手を送っている。
国内ではラグビーとゴルフは国民的な人気を誇っているが、ハイランドゲームズは民族意識を高揚させる競技会としてブリテン島最北部地域では非常に重要視されている。その他、クリケット、シンティ、カーリングといったスポーツが親しまれている。
サッカーも国民スポーツとして浸透しているものの、強豪国揃うUEFA加盟国との実力差から存在感を示せていない。
キルトと薊
スコットランド代表のユニフォームやジャージにはよくキルトタータンチェックや薊の花がデザインされている。
キルトは16世紀後半の文献から登場するスコットランド高地地方伝統のデザインで、スポーツ代表チームだけにとどまらず民族の象徴として多様な場面で用いられている。男性用キルトスカートと言われて連想する人も多いのではないだろうか。
薊もスコットランド独立の象徴としてしばしば多用される。中世に北欧から侵攻したヴァイキングが薊の棘を踏んで奇声を上げたことをキッカケに、スコットランド軍がヴァイキングを撃退した逸話から各ナショナルチームでは薊をエンブレムに採用している。