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概要

InfiniteDendrogramでは、人間モンスターエンブリオなど、植物地面などのオブジェクト武器を除いた生物全てにステータスが設定されており、その生物の強さを大まかに測る指標となっている。

スキルによる特殊なものを除くと、基本ステータスはHP(体力)・MP(魔力)・SP(技力)・STR(筋力)・AGI(速度)・END(耐久力)・DEX(器用)・LUC(幸運)の8つに分類される。

基本的に人間(マスターティアン)はジョブに就くことでステータスを上昇させる。

ジョブに就いていない時の各ステータスの平均はHPが100、それ以外は10~20。

ステータス特化型のジョブを取った場合、

下級職で上昇する特化ステータスはHP・MP・SPは約3000、それ以外は約300。

上級職で上昇する特化ステータスはHP・MP・SPは約10000、それ以外は約1000。

超級職はレベルによって異なるが、特化ステータスが平均してHP・MP・SPなら数十万、それ以外は1万~2万に達する。

これを計算すると、一つの肉体系ステ(STR~END)に特化したカンストティアンのステータスは、上級職(約1000)二つと下級職(約300)六つで約3800となる。

ちなみに現実世界に換算すると、STR~ENDの肉体的ステータスは10で一般成人男性並。そのため仮にSTRが1000ある場合、成人男性100人分の筋力があることになる。

もちろん現実世界同様マッチョなど肉体的に優れた者はある程度初期値に加算されるが、ジョブによる上がり幅の前では誤差の範疇であるため、ティアンでは体が大きいだけでジョブの幅が狭い巨人がジョブ適性に優れた妖精によって絶滅寸前に追い込まれていたりする。

なおSTRとAGIは高すぎると日常生活に支障をきたすため、無意識のうちに戦闘用と日常用でステータスを切り替えるのが一般的となっている。

各ステータスについて

HP(体力)

その生物の活力を表す。ダメージを受けると減少し、0になると基本的に死亡する。

残量は身体状態と直結することが多く、身体が欠損すると最大値が低下する。

また、モンスターやガードナーのエンブリオなどジョブに依らないステータスを持つ生物は、体長や体格が大きい程HPが高くなる傾向がある。

重要ではあるものの、この世界には即死系の能力が溢れており、また前衛系のジョブに就けば勝手に上がることから、耐久型かなんらかのスキルに使われない限り意図的に伸ばされることはない。

MP(魔力)

その生物の魔力を表す。各種魔法スキルや一部の魔力を要するスキルで消費し、少なくなると精神的な疲労が発生する。

重要ステータスの一つ。

デンドロは仕様としてINT(賢さ)や精神力などの概念はないため、MPが魔法の威力や精神系状態異常の耐性を兼ねている。

そのためMPを伸ばすことはあらゆる魔法の強化に繋がり、さらに魔法の使用回数や耐性も増やせるなど無駄なく強くなることができる。

とある竜曰く「魔力とは外なる万能。力に法則を与えることで、あらゆる現象に成り代わる」とのこと。

SP(技力/魂力)

その生物の技力を表す。身体強化スキルや剣技格闘技などの肉体系の技スキルで消費する。

不遇ステータス。

技スキルはSPを消費して撃つが、威力判定にはSTRやDEXといった他のステータスを使うものが殆ど。

そのためMPと違い技を打つための電池としてしか見なされておらず、意図してSPを増やしている強プレイヤーは現状描写されていない。

余談だが、とあるキャラクターが技力だけ命名に無理矢理感があると疑問を抱いているセリフがある。また、呪怨系状態異常のうち、MP(魔力)継続減少は「吸魔」であるのに対し、SP継続減少は「吸技」でなく「吸魂」である。

正体は魂力(ソウルポイント)。技力(スキルポイント)とは管理AIが意図的に表現を誤魔化したもの。

アーキタイプシステムに頼りスキルを使う者には確かに電池に過ぎないが、より深くスキルを取り扱いオリジナルスキルを編み出す者にとってはスキル内容に法則や概念を付与できる魔力と同等以上に重要な数値である。

とある竜曰く「魂力とは内なる変革。力を器に触れさせることで、在り方を変える』とのこと。

STR(筋力)

その生物の純粋な筋力を表す。攻撃力・物理攻撃スキルの威力などに関与する。

STRが10倍になるとパワーは10倍になり、STRが1000あれば100倍の重力の中でも動くことができる。

また筋力を使って移動速度を上げることも可能だが、AGIと違い細かい制御が効かず思考速度も上がらない。

なおSTR=攻撃力ではなく、攻撃力を上げるスキルを使ったり武器を装備したりしても、STRが上がるわけではない。

AGI(速度)

その生物の敏捷性と思考速度を表す。AGIが高いほど周囲の動きがゆっくりと見えるようになる。

重要ステータスの一つ。

単に行動の速度が上がるだけでなく思考速度にも関与するため、AGI差があるだけで対応力に大幅な差が生じる。

さらに速度は攻撃力にも変換できるため、STRに依らずとも高い威力を出すことができるようになる。ただし音速パンチなどの接触攻撃の場合ENDがAGIの1/10ないと自身も反動を受ける。

なお仕様として、AGIによる高速移動には物理影響は考慮されない。そのため高AGIの人が動き回っても、本人や周囲が風圧で吹き飛ばされたりすることはない。

STRと違いAGIは特殊な計算式(1万まではおよそ10を基準としてルート倍される。100倍で初期速度の10倍)で実速度を割り出しており、AGIが10倍になっても実際の速度が10倍になるわけではなく、AGIと思考速度の関係性も等倍ではない。

生物のAGIが1万を超えると超音速で動くことができるようになり、計算式も簡略化(AGIが1万→2万になると速度も2倍)される。

その本質は自分と接触面の時間加速。生物由来の速度はSTRの担当である。

END(耐久力)

その生物の肉体の耐久性や靭性などを表す。防御力や傷痍系状態異常への耐性などに関与する。

ENDが高いとナイフなどの武器が皮膚を貫けなくなったり、から落ちても大したダメージにならなくなる。ENDが相手のSTRより高い場合、攻撃をうけても体が飛ばされにくくなる効果もある。

有用なステータスなのだが、HP同様この世界にはENDが意味をなさない攻撃が豊富なため、AGIを上げて攻撃を躱した方が無難。

またダメージ軽減スキル等がない場合、どれだけ自身のENDが高くても相手の攻撃に対して最低1ダメージは受ける。

DEX(器用)

その生物の器用さを表す。生産系スキルやなどの遠距離武器スキル、および一部の近接武器スキルの成功率に影響する。

ほかにもや<マジンギア>などの乗り物系スキルにも影響する。

器用といっても手捌きやコントロールなどのセンスを実際に上げる訳ではなく、あくまでスキルの判定や動作、想定した動作の精密性をサポートするものである。

そのため生産職や兵器乗りなどの専用ステータス的な意味合いが強い。

LUC(運)

その生物の運の良さを表す。アイテムのドロップ率や特定のスキルの効果に影響する。

高いと討伐時のレアドロ率が上昇したり、ランダム系スキルで当たりを引きやすくなるが、攻撃が外れたり、食いしばったり、宝くじやガチャが当たるといった効果はない。

他のステータスとは異なり、特定のジョブに就かない限り基本的には上昇しない。

マイナス化

基本的にステータスは上積みされていくが、ステータスを減少させるスキルを食らった結果、ステータスがマイナス状態になることもある。

マイナス状態となった場合、様々な不利益が発生する。

MP:様々なバッドステータスが降りかかり、生命力さえも奪われる

STR:自重を支えられず動けない。行き過ぎると呼吸する力もなくなる

AGI:戦闘時加速の逆で、周囲が高速で過ぎ去っていく感覚になる

END:迂闊に走れば、自らの走る反動で骨が折れ、肉が崩れる

DEX:物が持てなくなる

LUC:不幸が立て続けに起きて死ぬ

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