概要
人間型宇宙人スパーダ/カジキイエローと、アンドロイドであるラプター283/ワシピンクのカップリング。
明言こそ無いが、物語開始時点の初期メンバー(チャンプ・ハミィ・スパーダ)の中で最もラプターとの付き合いが長いのはスパーダである模様(Space.4にてラプターの妄想癖を知っていたり、Space.32の回想では彼とラプターのみがオリオン号に搭乗していたりする)。
ラプターからは(自覚があるかは不明だが)仄かな好意を抱かれているようで、本編外でもスペシャルムービー第4話やBlu-ray 特典『THE NINE SHOT -ナイショの話-』1巻にて、この2人(というかラプター)を主軸に据えた絡みが存在する。
スパーダもラプターの「保護者」を名乗ってはいるが、Space.22でラプターがツルギに壁に追い詰められて顔を近づけた(実際はラプターの不調を駆動音で聞き取るためだった)際は、彼らしからぬ動揺を見せ2人の間に割って入り(その後狼狽えながら言い訳している)、スパーダ自身もラプターの事を意識している可能性が高い。
Space.40では、野球が苦手なスパーダが深夜の特訓を受ける姿を、ラプターが物陰からそっと見守っていた。
Space.45にて、『平和になった宇宙で何がしたいか』と聞かれたラプターが「素敵な恋がしたい」と答えた際、スパーダは少々動揺している(なお、その発言時にラプターが「素敵な彼氏とのデート」を妄想していたが、肝心の彼氏の顔は、彼氏の方が大量の荷物を持たされていた為に見えない演出がされている)。
スパーダとラプターのどちらかが個人回を担当した場合、全体的にもう片方も目立ちやすい傾向にある(もっとも、単発の個人回が少ないのは大人数戦隊である本作全体に言えることである)。
小隊に分かれて作戦を遂行したSpace.47では、悲しみに暮れるもアンドロイド故に涙を流せないラプターをスパーダが慰め励まし、ラプターが操縦していたオリオンバトラーへの砲撃をカジキボイジャーが庇って被弾、精神的に支え合う二人、と全体的にフラグを建てていた。
そして、Space.Finalのエンディングでは、9つ星レストランのシェフになったスパーダの店にキュウレンジャーのメンバーが集合することになり、ラプターたちも店に駆けつけ、恥ずかしがりながらも(この際、メンバーに背中を押されたラプターが勢い余って前のめりに突っ込み、スパーダに直撃するというハプニングもありつつ)祝福の言葉を述べていた。
関係の進展の程はぼかされているが、ラプターは以前よりもスパーダを意識している描写がなされている。
2人の関係が「素敵な恋」になるのかは、この作品に触れたファンの想像に委ねられているのかもしれない。
余談
本編終了後発売された『ハイパーホビー』Vol.7にはスパーダを演じた榊原徹士氏とラプター/ワシピンクのスーツアクトレスを務めた五味涼子氏の対談が掲載されており、「(スパーダの紳士的な行動は)フェミニストじゃなくて、だんだんラプターだからっていう感じになった」「Space.22が2人が互いを意識する切っ掛け」(それと同時に「ツルギが2人のキューピッドだった」とも)等と評されている。
また、上述したSpace.45にてラプターが彼氏とのデートを妄想するシーンだが、撮影時は五味氏の要望で榊原氏が彼氏役を演じていたことも明かされた。勿論台本上彼氏が誰かはぼかされているが、五味氏はこれを踏まえた上で「ラプターは無意識のうちにスパーダみたいな人を想像していたのでは」とコメントしている。