カードテキスト
効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守1000
このカードが戦闘を行う自分のバトルステップ時、
手札からドラゴン族モンスター1体を墓地へ捨てて発動する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、バトルフェイズ終了時まで1000ポイントアップする。
概要
名前はそれっぽいがスピリットモンスターではなく普通の効果モンスターである(スピリットモンスターの初登場はこのカードの登場からおよそ3か月後)。
基本的にはステータスも下級モンスターらしい数値だが、自分の手札からドラゴン族モンスターを捨てることで攻撃力を上昇させる能力を持つ。1枚につき1000ポイントの上昇値はなかなか大きいが、手札を失うリスクと自分の攻撃宣言時からバトルフェイズ終了時までという時間制限がネック。
また、1枚捨てるだけでは同じくレベル4のドラゴン族であるアレキサンドライドラゴンに追い付く程度なので、当のアレキサンドライドラゴンを普通に召喚して殴りに行く方がいろいろと楽。そのまま素直に使うだけではあまり強力なモンスターとは言い難い。
しかし、徹底的に特化すると恐ろしい存在となる。スピリット・ドラゴンの効果はコストとして手札を捨てなければならないが、回数(枚数)制限は全く無く、捨てられる限り何枚でも捨てて攻撃力を高められるのが特徴。
手札に大量のドラゴン族モンスターを引き込み、それらを一気に捨ててしまえば、神だろうと一撃で叩き伏せる驚異の攻撃力を獲得することも不可能ではないのだ。
凡骨の意地などと組み合わせると、それこそ容易に1ターンキルが狙えるほどの凄まじい火力を叩き出す可能性も見えてくる。
ちなみにだが、このカードの効果の処理は纏めては行えない。スピリット・ドラゴンの効果は効果の発動を宣言し、手札を1枚捨て、攻撃力を1000上昇させるという一連の作業を繰り返すのがルール。面倒くさいと思うかもしれないが、これを省略して処理しようとするとその効果に対して天罰が発動した場合などにもっと面倒なことになる。
戦士ダイ・グレファーと融合するとドラゴン・ウォリアーになる。片や低ステータスのドラゴン族、片やレベル4の通常戦士族なのでサーチが容易であり、完全に素材が指定されている割に融合は簡単な方。ただしドラゴン・ウォリアーも頭抜けて強力なモンスターとは言い難い。ドラゴン族デッキならグレファーも含めて無理に投入せず、効果による一撃必殺を狙う方が
なお、ドラゴン・ウォリアーは戦士族なので、龍の鏡での融合は不可能。しかし、墓地に送ったモンスターを龍の鏡で融合するという戦術は可能。場合によってはスピリット・ドラゴンごと素材にしてF・G・Dなどを召喚してみるのも面白いかもしれない。
なおテキストにある通り守備力も上昇するが、バトルフェイズ中しか持続しないため基本的にこちらの強化は意味がない。ただし、守備力を攻撃力に加算する「コンセントレイト」とのコンボであれば、実質的に上げ幅が2倍になる。
余談
原作マンガでは未登場だが、アニメ版では闇遊戯や海馬が使用しており、しかも大概重要な役回りを任され、それを的確にこなしてみせる仕事人。
海馬は大門小五郎の操るお注射天使リリーに攻撃を仕掛け、リリーが自信の効果で攻撃力が3400にアップするや否や、スピリット・ドラゴンの効果で攻撃力を3000にアップさせることで敗北を免れると同時に、リリーの効果発動に必要なライフコストを払えなくする。
闇遊戯は前述の凡骨の意地を介したコンボを披露し、絶望的なデュエルを一撃で決着させて見せている。
因みにスピリット・ドラゴンの技名は海馬が使用した時は『スピリットソニック』遊戯が使用した時は『スピリットバースト』となっている。