ジャバ・ザ・ハット「女を連れて来い」
レイア・オーガナ「私には強い味方がいます。後悔しますよ!」
ジャバ・ザ・ハット「それがどうした」
概要
スレイブレイアとは、主に『STARWARS エピソードⅥ ジェダイの帰還』にて、惑星タトゥイーンに住む犯罪王ジャバ・ザ・ハットに囚われ、踊り子の衣装を身にまとったレイア姫のことを指す言葉である。
レイア姫の人物像に関してはレイア・オーガナを参照。
前作である『STARWARS エピソードⅤ 帝国の逆襲』にて、カーボンフリーズにされた恋人であるハン・ソロを救出するため、賞金稼ぎのブーシに変装し、彼が囚われているジャバの宮殿に乗り込んだレイアだったが、彼女の作戦はすでにジャバ側にも伝わっており、彼女は盗みを働いた見せしめとして踊り子の衣装を無理やり着せられ、鎖で繋がれ奴隷としてジャバの側にいることを余儀なくされる。
衣装
ほぼすべてがブロンジウムという金属でできた踊り子の衣装であり、そのことからメタルビキニとも呼ばれる。
トップ
首から胸元にかけてカーブ状に大きく開き、首と背中の後ろで結んだひもによって固定されている。
ボトム
前に銅のプレートがあり、前後に赤い「ラシャー・シルク」の腰布がついている。
靴
金属と動物の皮でできたブーツを履いている。
拘束具
脱走防止用にショック機能の付いた首輪である「スレーヴィング・カラー」が首に嵌められている。また、首輪にはジャバが自らの奴隷を側に引寄せるために鎖がついている。
アクセサリー類
髪を結ぶためのヘアアクセサリーや、ピアス、右腕にはバングル、左腕には蛇型のアームレットを装着している。
活躍
前作である『スターウォーズエピソードⅤ 帝国の逆襲』で帝国軍に捕まりカーボンフリーズにされたハン・ソロは、タトゥイーンの犯罪王ジャバ・ザ・ハットの宮殿へと送られ、宮殿の装飾品として置かれていた。
ハンの仲間であり、恋人でもあったレイアは、彼を救出すべくジャバの宮殿へと忍び込んだ。
ハンをカーボンフリーズから解放したレイアは宮殿から脱出しようとしたが、彼女の救出計画はとっくにジャバ側に漏れており、解放されたハンはすぐさまジャバに捕まり牢獄に連れてかれてしまう。
ハンがいなくなると、ジャバはレイアをガーモリアン・ガードに連れてこさせ、彼女はジャバの前へと突き出される。
レイアを気に入ったジャバは彼女の顔を舐め、レイアは不快感で顔を歪めて情けなく喘ぎ声をあげたのだった。
ジャバはレイアに盗みを働いた罰として、レイアに踊り子の衣装を強制的に着させ、首輪と鎖で玉座に繋ぎ、自らの奴隷にし、宮殿の見世物にして彼女を凌辱した。
レイアが捕まって数日後(諸説あり)、彼女の仲間のルーク・スカイウォーカーがジャバに捕まったレイア、ハンを含む仲間たちを助けるべく、ジャバの宮殿へと向かう。
ところが、ルークが到着した頃にはレイアは踊り子の衣装に身を包み、彼女を繋ぐ鎖を持ったジャバの前で、憂鬱な表情で寝そべっていた。
ルークはジャバからレイアを含めてた仲間たちを救出すべく、宮殿内で激闘を繰り広げるが、最終的に捕まってしまう。
激闘の末、処刑用のペットのランコアをルークに殺され、激高したジャバはルーク、ハン、同じくジャバに捕まっていたハンの相棒のチューバッカの3人に死刑宣告を言い渡し、サルラックでの処刑を命じる。
レイアは死刑宣告は受けなかったが、ジャバの大型の帆船「ケタンナ」へと乗せられ、ジャバと一緒に仲間の処刑を見守ることになる。
レイアは大型帆船にジャバと一緒に乗り、ハンとルーク、チューバッカは追行する小型の船に乗せられた。
処刑場に着くと、レイアは不安気にルーク達を見守るが、処刑が始まり、ルークがすぐさま反撃に出ると、レイアはその混乱に乗じて自分を繋いでいた鎖でジャバを絞め殺した。
ジャバから解放されたレイアはR2-D2に鎖を切断してもらい、ルークの指示で帆船を爆破し、仲間達と共にジャバの帆船から脱出する。
奴隷
STARWARSにおける奴隷の定義は現実世界の奴隷制度のそれと同じもので、一般的に所有物として扱われ、主人の元で労働に従事し、基本的な自由は認められていない。
STARWARSエピソードⅣ~Ⅵの銀河系でも奴隷制度は盛んであり、ケッセルのスパイス鉱山や、ザイゲリアンの奴隷帝国などが有名であった。
奴隷の種類は様々だが基本的には労働奴隷が多く、後のダース・ベイダーであるアナキン・スカイウォーカーも幼少期は労働奴隷であった。
しかし、ギャングや犯罪組織は労働力ではなく、自らの娯楽のため奴隷を所有することがあり、そういった奴隷を所有していることが裏社会のステータスでもあった。
中でもハット族はヒューマノイドや人間の女性を好み、彼女らに自分の身の回りの世話や、余興としてダンスを踊らせたりさせていた。
ハット族は奴隷が屈辱や苦痛を好み、彼女たちを陵辱するため、肌が大胆に露出したエロい恰好をさせたり、彼女たちが不快感や屈辱を感じるであろう要求をわざと強要したりした。
また、そういった要求を断った際には制裁を受けるらしく、ジャバの奴隷であるウーラはジャバの部下に体に傷が残らない方法(詳細は不明)で痛ぶられたという。
さらに、そういった要求を断り続けたり、あるいは、主人であるハットの気分次第ではすぐさま処刑される場合があり、殺されずに生き残ったとしても、激しいストレスでスパイス(麻薬)漬けになってしまうらしい。
また、ハットはそういった屈辱を与える人間が美しければ美しいほど、喜んだという。
ハット族の中でもジャバは気に入った奴隷に「鎖に繋ぐ栄誉」を与えるらしく、作中ではレイア・オーガナやトワイレックの少女ウーラがその栄誉(迷惑)を授かった。
レイアが奴隷にされる前にはウーラという、トワイレックの少女がジャバの奴隷にされていたが、ジャバからの要求を拒否したため処刑され命を落としていた。
そういったこともあり、「ジャバのお気に入り」の席が空席であり、ちょうどその時期に宮殿内に忍び込んで来たレイアはジャバにとっては格好の獲物だったのである。
奴隷にされたレイアは、普段の気の強い彼女の性格からは想像できない程おとなしく、ハンを人質に取られているせいか、基本的にジャバの命令には従っている。
ハット族は皮膚がヌメヌメしていて、悪臭を放つため、奴隷にされた女たちはそういった不快感にも耐えなければならず、レイアもジャバに捕まり、唇を舐められた時は嫌悪感をあらわにしていたが、奴隷になってからはそういった表情もしなくなった。
しかし、ジャバと一緒にいるのはやはり気持ち悪いのか、肩をジャバに撫でられた時には、身をよじらせて嫌がっていた。
ジャバはレイアをかなり気に入っているらしく、ハン、ルーク、チューバッカなどがいるの捕虜の中で、彼女だけ処刑の対象から外し、処刑の立ち会いの際も同じ船に同席させている。
また、ルーク一行の処刑の際、ジャバはレイアを自分の大型帆船に乗せ、窓からルークが乗っている小舟を眺める彼女を鎖で無理やり引寄せ、執事のビブに彼女を取り押さえさせながら、自分の飲んでいた飲み物を飲ませることを強制するなどの暴挙に及んでいる。
その時レイアに向かって「お前もいずれワシのとりこになる」などといい、ここでもレイアに対する執着を見せた。
ジャバの宮殿内で賭けが行われた際、その賭けに賞金稼ぎのボバ・フェットが勝利し、優勝報酬として奴隷であるレイアをあてがわれ、彼女はボバと一夜を共にした。
普通なら、エロい格好で鎖に繋がれ、何をしても許される奴隷である彼女と一夜を共にしたら何も起きないはずがないが、ボバは彼女には一切触れず、さらには自分の寝床を貸して、ボバ自身はは床で寝たという。
余談
- 「スレイブレイア」の衣装は、惑星オルデランの姫でありながら、男顔負けの勇ましさを見せていたレイアが、奴隷にされたという衝撃から今でも多くの人の印象に残っている衣装である。そのため、エピソードⅥ公開から40年以上経った今でも二次創作が作られたりと、一定の需要がある。ちなみに、アメリカでは奴隷である彼女の姿がセックスシンボル化しているので、人気は日本よりアメリカの方が高い。
- pixiv上で投稿されるスレイブレイアとタグが付いた絵は、本編で奴隷にされたレイア・オーガナ本人の絵より、彼女が着た踊り子の衣装と首輪を他作品の女性キャラに着せ、そのキャラクターを奴隷化するというシチュエーションの絵の方が多い。
- レイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャー曰く衣装の着心地は最悪で「スーパーモデルがいつか地獄の最下層で着るであろうもの」と述べている。
- 一般的にジャバに囚われたレイア姫のことは日本や海外でも「スレイブレイア」という愛称で親しまれているが、正式名称はとくに決まっておらず、「ハット・スレイヤー」「囚われのレイア」など様々な名称が存在する。
関連イラスト
外部リンク
本編でのシーンはここで見れる。